salome_meca2021のCode aster 15.4はpetscが組み込まれていませんでした。forumで議論されていた通り、Singularityを使うと簡単にpetscを組み込むことができます。
まず、SourceForgeからdefaultのソースコードをダウンロードして、$HOME/dev/codeaster/srcに置きます。もう一つdevtoolsを$HOME/dev/codeaster/devtoolsに置きます。
Singularityの起動
>singularity run salome_meca-lgpl-2021.0.0-0-20210601-scibian-9.sif --shell
環境設定
>cd dev/codeaster >source devtools/etc/env_unstable.sh
次にwafを使ってbuildします。
>cd src >./waf_mpi configure --without-hg >./waf_mpi install
これでdev/codeaster/install/mpiの下にpetscを組み込んだcode aster が作られます。Singularity環境ではastkが使えます。そのastkから作成したcode asterを呼び出せるようにします。
>cd >cd .astkrc >vi prefs
最後尾に次の内容を加えます。
vers : DEV_MPI:$HOME/dev/codeaster/install/mpi/share/aster
$HOMEで
>astk
と入力すると、
astkが起動し、右上のボタンからDEV_MPIを選択できるようになります。そしてpetsc01aを実行してみます。
表示からpetscが組み込まれていることが分かります。MUMPSのversionも上がっています。
Ararmは出ますが、計算は無事終了しました。code aster 14.4と比べるとpetscの組み込みは簡単になりました。
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