WINDOWS上のPYTHONで手軽に使えるDYNAMICS ENGINEを探していました。そしてPYBULLETを見つけました。(PYODEもあったのですが、新しそうなこちらにしました。)
参考は次のものです。ありがとうございました。
- pybullet – Visual Studio 2022でビルド&実行 / Bullet Physics / Windows :和文の参考です。
- Bullet Real-Time Physics Simulation : 本家です。
準備1 Visual Studio Community 2020のインストール
Python開発、.NETの開発、C++でゲーム開発を選択しました。個別でWindows10のSDKをインストールしました。
準備2 Pythonのインストール
3.7系を選択しました。本家のドキュメントのしたがって、C:¥Python37に展開しました。
3.7系選択の理由は、最新の3.13ではbuildに失敗したからです。buildの最後で”python313t.libがない”とリンクエラーになってしまい、解決できませんでした。
>python -m pip install pybullet
も試したのですが、同じリンクエラーになってしまいました。
準備3 pybullet SDKの入手と展開
本家から3.25をダウンロードして適切な場所に展開しました。参考に従って、フォルダー名から”.”は削除しました。
ここからは、本家のドキュメントにしたがって作業をするだけです。
作業1 premake
pybulletを展開したフォルダ下のbuild_visual_studio_vr_pybullet_double.butを実行します。C:\ の下なら自動でpythonフォルダを検索してくれます。だめならbatファイルを編集すればOK。
作業2 Visual Studioでbuild
先述のbatを実行するとVSのprojectが作成されます。それを読み込んで、”プロジェクトの再ターゲット”を終えたら、ソリューションエクスプローラでpybulletを右クリック→メニューからbuildを選んで実行します。
これでbuildは完了。

作業3 pybullet_vs2010_x64_release.dllをpybullet.pydに変更
pybulletのフォルダの下のbinに作成されたpybullet_vs2010_x64_release.dllをpybullet.pydに名前を変更します。(私は下図のフォルダにコピーしました。)
確認

サンプルで動作を確認しました。
Windowsのターミナルの環境の設定がわからない(面倒くさい)ので、必要なファイルをコピーしてあつめました。(左図の赤線でしめしたもの)
サンプルはpybulletのフォルダ下のExamplesにありました。
hello_pybullet.pyを実行したら、次の表示が現れました。

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