こちらの解析結果をみると、あることに気がつきます。
はりの変形図の先端部分の変位ですが、荷重方向にだけ変位しています。これは、解析に使用したはり要素が微小変形を扱うものだからです。そこで大変形を扱えるPOU_D_T_GD要素を使って計算してみました。
変更点だけとり上げていきます。まず、解析に使用する要素の設定です。
AFFE_MODELEの設定を次のようにします。
前回のPOU_D_TをPOU_D_T_GDにします。
解析方法にSTAT_NON_LINを使うため、計算ステップについて設定します。まず、DEFI_LIST_REELで計算ステップと値の増分(変化)について設定します。
0から10までの変化を10等分しています。
この設定をSTAT_NON_LINで使用するために、DEFI_LIST_INSTで関数にします。
10ステップで10の値を出力するので、10ステップめに荷重が100となるように設定を変更します。
続いて、計算の進展を制御するタイマー役の関数を設定します。
グラフにすると次のとおり。
解析方法のSTAT_NON_LINを設定します。入力結果は次の様になります。
出力を得るため、後処理について2つ設定します。1つ目は、表出力のためのものです。
もう一つは、部材力などの出力を得るためのものです。
計算を実行したら、Para Viewで見てみます。
先端部を拡大すると、
しっかりはりの長手方向にも変形していることが分かります。
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