いまさら太陽の牙 ダグラム 第16話 砂漠に熱く燃えて

いまはこうするほかにない なにが待っていようと
敵の手の中へ歩いていくほかにない
なにができるというのか 
だが 負けたくはない 誰にも 何にも

第15話 予告より

ロッキーたちを逃がすために、クリンとハックルはダグラムを伴ってガルシアのもとへ投降しました。お約束ですが、クリンは憂さ晴らしにガルシアとオッペにいたぶられます。

「名門の息子ってのはありがたいもんだぜ。ゼニになるんだ」「金蔓でなければぶっ殺すところだ」
己の技量だけで世の中渡ってきた強者(の悪役)らしい台詞です。相手をしっかり値踏みしています。周囲にも「金(かね)」を言う人は大勢いますが、目利きの人はあまりいませんね。

一度は逃げ出したロッキーたちでしたが、思い悩んだ末に引き返してきました。クリンを仲間と認め、その仲間を見捨てられなかったのでした。
しかし、その動きはしっかり捉えられていました。しっかりリニアガンの砲火でロッキーたちを釘付けにします。

自らの優位に嬉々として約束を破るガルシアたちの態度と非道さに、ハックルは寝返りを決意します。奸計を用いてクリンとダグラムを奪回するのでした

「しかけられた爆弾を取り除く」と言って、見張り役の新米少尉とコクピットに登ったハックルとクリン。少尉を感電で転落させ、計画どおりダグラムを奪取しました。

不意を突かれたガルシア隊のグラブガンナーは有効な反撃が出来ずに撃破され、デザートガンナーも接近していたチコたち歩兵の攻撃で撃破されました。残る1機は、ダグラムとの格闘戦になり小破。形勢不利と見た残存部隊はガルシアを回収して遁走した。

ようやくクリンたちが勝利を掴みました。ハックルはダグラムの整備士として仲間に加わり、ボナールへの旅を再開するのでした。しかし、ここで次回に繋がる伏線が敷かれていたのでした。

ハックルに撃たれて最期を迎えたオッペの執念。

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いまさら重戦機エルガイム 第1話 ドリーマーズ

コアムの荒野をひた走るワークス。そこには片田舎からポセイダル軍の士官を志して荒野を進む二人の青年、ダバ・マイロードとミラウー・キャオが乗っていました。一歩、盗賊に追われている黒髪の美少女。しっかりワークスの前に倒れ込みます。マシンナリィに追われているという黒髪の少女、 ファンネリア・アム の助けに応じて、ついでにいいところを見せようとして、キャオは単身フロッサーで飛び出して行きます。

しかし、アムを含めて全ては女頭リーリン率いる盗賊団の罠でした。ワークスに搭載されている白いHM(ヘビーメタル)エルガイムが彼女たちの獲物でした。これを迎え討ったのがダバ。抜群の身のこなしと剣技で、リーリンの右腕を切り落とし、なんとか盗賊団を退けることができました。

野営するダバとキャオの元にアムが現れます。なにげにダバがきになる彼女は仲間を裏切ってダバたちに忠告しにきたのでした。一方、リーリンは援軍を呼び集めて再びダバ達を襲います。

スパイラルフローから 「死ぬなよ!」の台詞 とともに、銃撃でフロッサーの盗賊連中を落車させるダバ。なかなかの腕まえです。

ダバ はエルガイムを駆って盗賊のマシンナリィ・ゼッタに対抗。リーリンの射撃で右膝の関節に傷を負います。女って怖い。ですが、最後は見事撃退に成功するのでした。

戦い終わった後、盗賊の1人が傷を負って倒れていました。その男カロモンは、今わの際に100万ギーンの手形をプリャーモの町にいるアマンダラ・カマンダラに渡してほしいとダバに依頼しました。律儀にもその話を引き受けたダバは、カロモンの遺言を果たすため、盗賊団を裏切ったアムを加え、3人でプリャーモの町を目指すことになりました。

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いまさら太陽の牙 ダグラム 第15話 ダグラム砂に沈む

吹き荒れる砂嵐 照りつける太陽
砂漠は巨大な 蟻地獄のようにダグラムを捕らえて離さない デザートガンナーを戦列に加え絶対の優位に立った ガルシアは
ゲリラたちに巧妙な罠を仕掛けた

第14話 予告より

砂漠を舞台にした戦いが始まりました。戦況はハックルの言葉のとおり、砂漠戦用に開発されたデザートガンナーがダグラムを翻弄します。脚が2本増えて6本になったのは伊達ではないことを実証しています。
ガルシア本隊のグラブガンナーはロッキーたちへ苛烈な砲撃を加えます。その圧倒的優位を前に、ロッキーたちは逃げるしか選択肢がありませんでした。

本話でもガルシアの指揮が冴えています。決着を急ぐ連邦の若い士官をあしらいながら、着実にダグラムとロッキーら歩兵部隊の戦闘力を削いでいきます。夜間には犬を放しておくなど、野営中の襲撃への備えも万全でした。

ガルシア隊の砲撃から身を守るため、トレーラの下に逃げ込んだ一同。この後の投降の呼びかけに応じることにクリンは活路を見出そうとします。

ハックルの操縦で歩き出したダグラムを見たガルシアの言動には、勝利を確信した喜びが感じられます。

一方の キャナリーの「違うのよね、クリンだけは違うのよね」という自問自答に近い台詞は、クリンへの不信・妬み・期待が入り混じった感じで、兄を失った彼女感情がいまだに整理されていないことがよく表れていると思います。

本話では久しぶりにデイジーが登場しました。クリンに会いたい彼女はラルターフに懇願して、ボナールに向かいます。

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いまさら太陽の牙 ダグラム 第14話 やっかいな捕虜

作戦は成功した
だがダグラムに意外な弱点が 
連邦軍の捕虜を道連れに砂漠の逃避行は続く
誰がそれを望むのだろうか 誰も望みはしない
いまはただ戦士となって駆け抜けねばならん

第13話 予告より

ダグラムとの戦闘で無視できない損害を負った上、自身も負傷したガルシアは、フォン・シュタインに砂漠用CBアーマー、デザートガンナーを含む戦力の補充を要請しました。

傭兵のプロであるガルシアは、ロッキーたちの目的地がボナールであることと予想される進路から戦場が砂漠となることを予想していました。2足歩行のCBアーマーが苦手とする砂地で活動できるデザートガンナーの要請には、しっかりとした理由があったのです。

ロッキーたちが先に捕虜としたハックルの処遇に迷いながらボナールを目指していましたが、ガルシア隊に発見、執拗な接触を受けます。
相手が少数で十分な装備がないことを見越し、休息を与えない連続した襲撃は、さすがガルシアはプロです。そして、ロッキー一行の武器や食料が底をついたところへデザートガンナーで猛攻撃を開始しました。

ガルシア隊の切り札であるデザートガンナー。補給を受ける姿を描いた作品は、これが初でしょう。

ハックルの「二脚式のCBアーマーは砂にからきし弱いんですよ」という忠告をきかずに、クリンはダグラムを発進させました。しかしハックルの言葉通り、ダグラムの脚は自らの重みで砂漠にのめり込んでいくのでした。

主人公の敵ですから悪役顔なのでしょうけど、ガルシアの作戦立案~計画遂行の手際はさすがプロです。常に先手を取る姿勢は見習いたいところです(相手をするのは嫌ですけど)。

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いまさら太陽の牙 ダグラム 第13話 敵補給隊から奪え

過ぎ去った思いは断ち切れ 後悔は戦場に置き去りにしろ 明日のために考えなければならない
自ら敵に襲いかかる作戦を 流離う若きゲリラたちには 悲しみよりも身を守る弾の方が重いのだから

第12話 予告より

ガルシア隊・ソルティック部隊の攻撃を退けたクリン達でしたが、食料・武器・弾薬の欠乏で行動が取れなくなります。
リーダー気取りのデスタンは、ダグラムを放置して去っていきました。残ったロッキーたちは、クリンの立てた作戦に従って、ガルシア隊所属の補給部隊を襲撃し、必要な物資、トレーラーそして整備の専門知識を持つハックを手に入れたのでした。

状況から対策を思いつくクリン。だてに士官学校で学んでいたわけではありません。

無敵に思えたダグラムもやはり機械でした。燃料・冷却材がなければ動かないし、メンテしなければ不調になります。リアルな機械を反映しています。

今話の襲撃成功は、「主人公側だから」「アニメだし」と思うところがあります。でも、成功の要因を見てみると意外にも仕事に通じるところがあります。

  • 相手に関する情報の収集(CBアーマー運用に関するクリンの知識)
  • 知識と現実を比較して計画を立案(地形から待ち伏せポイント決定、無線による偽情報で相手主力の誘引)
  • 計画の実行にあたってリーダーの存在(今回もロッキー?)
  • 実状に合わせた計画の修正(ノズルの不適合に対してハックの誘拐)

他に、ロッキーたちのチームワークの良さもあります。ビジネス書なんかによく出てくる定石ですが、役に立つから多用されて定石になるのですよね。

陳腐な策(手段)だが、効果があるから多用されるし、多用されるから、また陳腐にもなる。

ルパート・ケッセルリンク 銀河英雄伝説

別のところ(作品)ですが、これも良い台詞です。

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いまさら太陽の牙 ダグラム 第12話 ためらいの照

別れの言葉はいらない もう引き返さないと誓ったのだから 
ダグラムのために 流された血のために 戦わなければならん
撃たなければいけない クリンの震える指先が 引き鉄に触れる

第11話 予告より

デスタンをリーダーとするゲリラたちは森を抜け、ゲリラの拠点のひとつであるフォート・ロックへ到着しました。 フォート・ロック指揮官のジョージは、自身のグループを連れてカーディナルへ行き、現地でがんばっているバックスを助けるのだという。

ジョージに対するデスタンの態度は自信たっぷり。面倒なことは周囲におしつけ、おいしいところだけを持っていく、どこにでもいます。こういう奴。

この後に起こった連邦軍との戦闘では、安全な岩陰に隠れて震えていただけのデスタンでした。
あきれるフェスタ。

ここの場面で、キャナリーはクリンへの不信感を露わにします。ロッキーがフォローしますが、クリンは気落ちしてしまいます。

ロッキー曰く、兄の死を乗り越えるのに苦しんでいるが故に、クリンにきつく当たるのだそうです。

ゲリラたちの行動は、しっかりガルシア達に掴まれていました。早速攻撃を仕掛けるガルシア隊でしたが、ダグラムの反撃で後退します。

そこに間髪入れずにダーク曹長率いるソルティック隊が来襲します。

襲撃してくるソルティックをダグラムで迎え撃つクリン。

スペックを生かして、ソルティックの頭上を占めたダグラム。しかし、 ロッキーが危惧したとおり、かつての知合いを撃てなかったクリン。

相手がダークと知って戦意が低下したクリンはトリガーを引けず、逆に窮地に追い込まれます。

ダグラムを助けようとしたビリーとキャナリーのミサイル攻撃はダークのソルティックに防がれ、反対にリニアガンの砲口が2人を狙います。
ふたりの死の危険を前にしたクリンは、夢中でリニアガンを撃ち、ダークのソルティックを破壊するのでした。

戦いは終わり、ボナールへの行軍が再開されました。クリンは溢れる涙を拭い、ロッキーらと共に進むのでした。

ダグラムではかっこいいおやじが多数登場します。
ダーク曹長もその1人。ラルターフの問いに対する「俺も坊やを知らんわけじゃない。・・・今度会えばやることになるだろうな。それが俺の任務だからな」
私事と任務をしっかり区別できる職業人であり大人です。

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いまさら太陽の牙 ダグラム 第11話  遠すぎた父

空回りする車輪 のめる足 泥沼にはまり込んだクリンたち そこにも犬のような嗅覚でゲリラ狩りの手は伸びる
戦いは心を癒してくれない 吹っ切れない重いは 誰にぶつければいいのか
父よ答えてくれ

第10話 予告より

連邦軍はガルシア隊とダーク隊に別れてダグラムの行方を捜索していました。そして先に情報を掴んだガルシアは、フォン・シュタインからのクリン生け捕りの指示に面従腹背で応えることになります。

一見するとガルシアは悪役に思えますが、サラリーマンをやっているとこんなシチュエーションには多数遭遇します。上司の顔色を窺うか、部下のやる気を取るか、いつも悩まされます。

父に会いに行くというクリンの行動を承諾するロッキー。
チームリーダーとして、しっかり仲間をまとめています。
クリンですが、デロイア7の仲間になった証でしょうか?衣装が変わっています。

トラックの修理の間を使って、クリンは父ドナンとの話し合いに向かいます。父と会えはしましたが、面会の場は立場の違い・考えの違いを明確にしただけでした。

デイジーやレークの説得も虚しく、クリンは ゲリラ仲間のもとへ向かいます。クリンの逃走を許した憲兵にむけたラコックの一言が重いです。

なぜ射殺しなかった?いまは幼くても獅子の子は獅子・・・。

ラコック

クリンへの想いを改めて確かめる一方で、去り行くクリンを見送るしかできないデイジー。
本当に運がないというか・・・。

でも憲兵にしてみれば、大物議員の息子を射殺した、なんて役回りは遠慮したいものです。皆、汚れ仕事は嫌なものです。

その頃ロッキーたちはガルシア隊に補足され、テキーラガンナーの猛攻に晒されていました。しかし、戻ったクリンが操るダグラムの登場で形勢逆転。不利を覚ったガルシアは退却していきました。

今回も損な役回りのデイジー。
女性憲兵の取り調べで・・・

服まで脱がされることに。もちろん、鞄の中身もぐちゃぐちゃにされてしまいました。

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いまさら太陽の牙 ダグラム 第10話 ガルシア隊参戦

それは許されぬコクピットのなか
それも定めなのか 
鉄の戦士との出会いが若者を大きな川の流れへと投げ込む

第9話 予告より

連邦側は、ゲリラ追撃に傭兵部隊であるガルシア隊を投入します。ゲリラ殲滅によるデロイア人の反感は傭兵部隊に向けさせようというものです。監視役の連邦軍では経歴に傷をつけさせたくないレークを後方勤務へ異動させ、叩き上げのダーク曹長とソルティック隊をガルシア隊へ編入させます。

リスクのある案件には子飼いではなく捨て駒を当てる。よくある人事です。傭兵部隊の投入が戦いの大義に合わないと反論するレークには人間関係という搦手から攻めて説得するラコックとドナン。うまいですね。

ダグラム奪還に成功したクリンたちは、バックスの手引きでボナール市を目指し、カーディナル川を船で進んでいました。船の上ではバックスによる試作兵器の説明にロッキーたちの意気が高まります。

仲間のゲリラとの合流地点に到着したところで、クリンたちの乗った船は 連邦軍の哨戒ヘリに見つかってしまいます。早速ガルシア隊は単独で追撃に移ります。

ガルシア隊が急行する中、真先にクリンたちを見つけたのは河川臨検を行う沿岸警備隊でした。臨検を求める警備隊のホバークラフトの警告射撃に対しフェスタが発砲したことで両者は交戦状態に突入しました。

ダグラムを起動し、警備隊に向かうクリン。足場の悪い川の中、高速ホバークラフトによるカゴメカゴメ戦法に苦戦します。
ダグラムの装甲の堅さが際立つ戦闘でした。

高速で水上移動するホバークラフトからのミサイル攻撃に晒されるダグラム。新装備のシールドで川に潜行して破壊されたと見せかけ、ホバークラフト艇への反撃に成功します。

ダグラムの優秀さが目立ちますが、デロイア側が開発した通信装置も優秀です。この後、随所で見られるデロイア7の歩兵とCBアーマーの連携は、この通信装置のおかげでしょう。

窮地を脱して安心するの一同でしたが、ガルシア隊は着実に迫っていました。
その頃地球では、デイジーがクリンに会うため、行動を起こしていました。置き手紙を残して1人デロイアへ旅立ちます。

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いまさら太陽の牙 ダグラム 第9話 ダグラム奪回

新鋭CBアーマー・ダグラムを巡り
植民の星に父と子の愛憎が渦巻く
目には目を 歯に歯を 力こそが正義か

第8話 予告より

サマリン派ゲリラの拠点は連邦軍の手中に落ち、サマリンとダグラムのみならずあらゆる機材や資材は残らず押収されてしまいました。サマリンの側近だったデスタンは態勢の立て直しを理由に、ゲリラのシンパが多いボナール市へ向かいます。
対して、バックスは新しい拠点を作りのため、ロッキーたちはダグラム破壊のためカーディナルに残留を選ぶのでした。

「頭の回転は早いが度胸はない」、そんなキャラのデスタンはここでも自己正当が先に出ています。周りでもよく見かけます。似たような輩を。

ロッキーやキャナリーらデロイア7の一同が基地潜入を目論んでいるころ、連邦軍は奪ったダグラムを徹底的に解析しその性能を暴こうとしていました。結果、デロイア側による「Xネブラ対応型の実用化」が明らかになりました。

”用いられている部品や技術の詳細が明らかになれば、それらがどこで生産されたのか特定することが可能”。先の大戦では、鹵獲兵器の性能調査はどの国も行っていました。こんな台詞にもリアルの雰囲気が出ています。 現実のメーカーなら競合製品の分解調査で性能から生産コストまで裸にして対抗商品をつくる、というところでしょう。

調査中のダグラムを前にしてのサマリンとドナンの対話は今話の見所です。互いの意見を理解していながらも、自分の立場ゆえに交わらない主張。責任を負っている大人の会話でした。二人が直接言葉を交わすのは、長いシリーズの中でもここだけです。個人的にはもっと見たかったところです。

もう一つの見所である、クリンによるダグラム奪回シーンです。ロッキーの機転でトレーラーを奪取し、軍の囲みを突破しました。

クリンとロッキーらによるダグラムを奪回成功。そしてクリンは自らの行動でロッキーらの信用を得ることができました。

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