起死回生
第16話 予告より
ハックルの寝返りにより危機を脱した クリンたちは
一路希望の街ボナールへ向かう
だが面目を賭けたガルシアの執念が
鬼火のように砂漠が燃える
ガルシア隊を退けたロッキーたちはボナールに向かって快走を続けています。見かけは陽気に振舞うハックルですが、軍法会議への恐怖が頭から離れません。そんなハックルを励ますのがフェスタです。
ガルシアを残し事実上壊滅したガルシア隊は、ダグラム追討の任を解かれました。復讐に燃えるガルシアは、救援部隊の指揮官を脅迫し、デザートガンナーを奪ってダグラム追撃を再開します。
顔もキャラも悪役のガルシアですが、彼のプロ意識はすばらしい。
「傭兵ってのはよう!おまえらみたいな良い身分じゃないんだ。一度信用を落とすと飯の食い上げになるんだよ!」
ごもっともです。社会人も信用を落としたらおしまいです。何としても失地回復をはからなければ、お先真っ暗です。ですが短気はいけません。周到に準備し機会を伺うのです。
「デロイア7」を補足したガルシアはデザートガンナーに乗り込み攻撃を始めます。機動力ではデザートガンナーに劣るダグラム。中距離における撃ち合いでは不利を悟ったクリンは、接近戦に持ち込もうとします。
ガルシアもそこは承知しており、巧みなフットワークによるヒット&ランでダグラムを翻弄します。

ダグラムの窮地を救うため、デザートガンナーの腹部を攻めようと、サイドカーで突撃するフェスタとチコ。

鋭い眼差しで目標の動きを見切り、巧みなライディングでデザートガンナーの「下」を獲ることに成功します。
そしてチコのビッグEガンに弱点を射抜かれたデザートガンナーは爆発、ガルシアも戦死しました。
クリンの感謝の言葉に照れるフェスタ。照れ隠しのため、1人サイドカーで走り出します。

目標を達成し、満足感一杯の表情。

砂丘からの大ジャンプを決めたかと・・・

ここで、オッペの置き土産である手榴弾が起爆・・・

フェスタはサイドカー共々爆散してしまいました。

SC152年 デロイア歴2月12日 フェスタ・ブロンコ 享年18歳
その頃、カーディナルはドナン、フォン・シュタイン、ラコック、レークの間で、デロイア自治用法案の最終的な詰めが行われていました。
「指導者というものは、時に個人の感情や欲望を殺してその立場に徹さねばならない」「デロイアが一定レベルの民度に達し文明を成熟させるには、中央集中型の強力な指導が必要である」というドナンの考え方。「民度」と「民主主義」は今に通じる問題に思います。