いまさら機動戦艦ナデシコ 第16話 『僕達の戦争』が始まる

わたしたちはたった一つの同じ時間を生きていると考えていた 生きている時間と時代はすべて同じなのだと 同じ時間は2度繰り返さない お互いが違う歴史を生きているなんて考えるはずがなかった・・・

学生の頃はルリちゃんの言葉のように教えられてきたし、そう思っていました。でも大人になっていろいろな人と話す機会が増えると、”同じ歴史(認識)をもつこと”って意外に少ないと感じます。

他の人の感想にもありましたが、地球の人々が「統合」された仕組みの下で情報を共有しながら生活しているのなら、「違う歴史」とか「情報操作」に気づきにくくなるのかもしれませんね。

前話でハルカさん、メグミさんの助力を得てナデシコを脱出(?)した白鳥九十九。撃破されたテツジンでしたが、稼働可能だった頭部に3人を乗せて、月の上を飛行しています。
ハルカさんにからかわれている九十九が操縦するテツジン(頭部)は、不規則に蛇行しながら飛行中。
それを追うヒナギクに乗ったユリカ、リョーコ、天河、ナガレの4人。リョーコの勇ましい掛け声とともに追いすがりますが、そこは既に木蓮の勢力圏内。敵艦からの砲撃を受けてむなしく引き返すしかありません。

後退の最中、何を思ったかユリカが(敵のパイロットって)ヤマダジロウさんに何か雰囲気似てるなーて言い出すと、ルリちゃんもコミュニケ(通信装置)から「私もそう思ってました」と応じます。すると他の乗員たちも次々とツクモ=ヤマダジロウ説を唱えて笑い話にしていくのですが、天河は、まじめに敵と親友(ゲキガン仲間?)を一緒にされて怒ってます。この場面では、コミュニケのウインドウで視界を遮られ、パイロットのリョーコが一番苦労していましたね。

さて、ナデシコ側では今まで戦っていた相手が「人」だったことを知って衝撃を受けてました。考えたくない事態に直面しでしまったわけですね。
そうこうしてい間にナデシコは月のネルガルドックへ到着しました。そこには完成間近な4番艦シャクヤクがいました。そしてネルガル関係者で会議です。

ネルガルの人たち「敵は我々の意図に感づいている」
エリナ「ボソンジャンプの実験には大量のCCが必要よ。それには火星の極冠にある~」
プロス「・・・だが、真実を知ってそれでも彼らは付いてきますかね?」

「戦っている相手は人間」というのは相当にレベルの高い秘密なのですね。酔っぱらいムネタケ提督(一応、軍の将官)ですら「何で私の知らないことをあんたが」なんていうくらいですから。それをエリナさんが知っていたということは、ネルガルは相当影響力のある企業なわけだ。そして民間企業のネルガルの目的は軍とも違うようです。営利を追求するのが企業ですから当然かなぁ。

ムネタケはエリナさんを自室に連れ込んで秘密のお話。そこにナガレも登場です。この様子をモニタ越しに見ていたプロスペクターさん。プロテクトに阻まれますが、「プライベート機能なら回避出来ますけど」とルリちゃんのサポートで無力化。

ここの「悪人…ですね」のルリちゃん。

大好きです。

「結論から言うわ。木星トカゲは百年前に地球から追放された…地球人よ」

エリカさん

舞台を木連側と切り替えながら真相が語られていきます。月の独立運動を抑えるために連合政府が介入したこと。月から火星に逃げた人々を抹殺するため火星に核攻撃を行ったこと。火星を追われた人が木星宙域に逃れた”遺跡”を発見したこと。連合のさらなる行動が木連の火星侵攻の引き金になったことを。

「ゲキガンガー」を『聖典』として扱う木連の人々。

スタートレックに似たようなエピソードがありましたね。

そしてユリカは入手した情報を艦内に公開するのでした。

ムネタケの「そんなこと、誰にも言えないわ」と、わりと常識的なことを言っています。こんな情報流出させたら、懲罰くらいでは済まないでしょうね。

天河というと月でお世話になった食堂の皆さんのお見舞いに避難所を訪問しいました。が、そこで目にしたのは、食堂の女将さんの亡骸です。立ちつくす天河…。敵は機械ではなく人間、そして身近な人を傷つけている。この事実は天河の意識を変えていきます。

「相転移エンジン搭載艦の破壊」を目的として木連のダイマジンが襲撃してきました。エステバリスで応戦する天河。ジャンプのパターンを読んでいる彼はダイマジンを追い込みます。ドック内では、敵の攻撃で破壊された4番艦のYユニットをナデシコに装着するため瓜畑たちが奮戦しています。
そこに、白鳥、遥、メグミがのるテツジンが援護に現れますが、Yユニットを装備したナデシコのディストーションフィールドに掴まってしまいます。

エステバリスの攻撃で無力化されたダイマジン。それを助けるべく遥とメグミを降ろして天河に一騎打ちを申し込むテツジンの白鳥。そんな天河と白鳥を止めようとするメグミ。

結局、連合軍の接近で戦闘は幕引きとなり、双方引き上げていきました。
戦闘後、天河の居室でゲキガンガーのディスクを返し、別れの言葉を口にするメグミさんでした。泣きながら部屋から駆け出すメグミさん。彼女を追って室外に出た天河の目からも涙が。こうして、天河を巡る関係からメグミさんが離れたわけです。

締めの「ばかばっか」の台詞も、今回は優しさが含まれているように感じます。
争いの理由を知って、怨嗟の繋がりを断とうとするメグミさんと、反対に自分が戦う理由を自覚した天河。難し話です。

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