いまさら機動戦艦ナデシコ 第18話 水の音は「私」の音

ナデシコは今日も戦っています 戦いが好きだろうと嫌いだろうと 戦いを終わらせるためには戦うしかない みんなそう思って戦っています でも この先どのくらい続くのか だれも・・・

コスモスでの修理を終えて、地球に降下してからもナデシコの闘いの日々は続いています。本話は、そんな日々の中、ルリちゃんが「自分について」見つけた話です。

木星連合との戦いの合間に、ルリちゃんは歴史を眺めていました。その殆どが戦いばかりで、これからの戦いばかりの人生を想って憂鬱そうです。そんな彼女のもう一つの悩みが自分の過去。今までに何度も問うたことを改めて思兼に問うてみても、返ってくるのはいつもと同じ。自分が知っていることばかりです。両親と思しき人影と自分を褒める声。それと水音。知りたい父と母の記憶は空白でした。

そこに中立国であり、世界屈指の銀行をもつピースランドからの使者がナデシコを訪れます。銀行と金庫(そして上司)を恐れるプロスペクターさんに促され、ユリカとルリちゃんの3人で迎え入れます。
ナデシコに乗艦し3人の前に立った使者はルリちゃんの前で跪き、ルリちゃんのことを「姫」と呼ぶのでした。驚く3人。場所を貴賓室に移して会談が行われるのでした。
そこで明らかになったには、ルリちゃんの両親はピースランド国王夫妻。彼女は体外受精で生を受けたのですが、医療機関がテロリストに襲われたことで行方不明になっていたとのことでした。
使者の言葉に戸惑いながらもルリちゃんは両親(であるであろう)国王夫妻に会うことにします。プロスペクターさんの計らいで、天河がナイト役(護衛)を兼ねてエステバリスでピースランドへ向かうのでした。

ピースランドの宮殿では国王夫妻と兄弟たちが2人の到着を歓迎してくれました。涙を流しながらリルちゃんの手を取る国王と、やはり泣きながらその姿を見守る女王。家族に加わり王国で暮らすように進めるます。でも「何か違う」と感じたルリちゃんは、考える時間が欲しいといって、宮殿を辞するのでした。

涙の再会・・のはずですが、「違う」と感じるルリちゃんでした

そして、ナデシコの皆に頼まれた買い物をしたルリちゃんと天河は、イタリアンレストランに入ります。でも、出てきた料理のまずさを指摘したことで店主らと喧嘩になり、天河がボコボコにされたのでした。
騒動を逃れた2人は公園の噴水の前でひと息ついていました。事の発端をつくったことで謝罪するルリちゃんに応える天河。料理のまずさで意見が一致し、思わあず笑いがこぼれます。

翌日、国王から自分の育った場所を教えてもらったルリちゃんと天河は、エステバリスでスカンジナビアのフィヨルドに向かいます。教えられた場所に着くと、そこは廃屋と化した研究施設でした。中を見て見ても使われている形跡はみられません。そこに「ルリさんだね。私に会いに来ると、国王から」と声を掛ける男性が現れました。
その男が語った内容は、受精卵の状態でやってきたルリちゃんが遺伝子操作を受け、特定の能力を開発された存在であること。
ルリが記憶しいた育ての親と思しき人影についても、それがただただ誉めるだけで叱ることをしないプログラムであったことを彼は話すのでした。さらに子供に決して起こらないよい両親であるとも。

ルリちゃんは、
「ありがとう、生かしてくれて……でも、こんなことまで誰も頼みはしない」
と礼をいいながらも、男の頬をはたくのでした。

乙女の感謝と悲しみと怒りとその他もろもろが一緒くたになってのことでしょう。

古びた椅子に座って物思いにふけるルリちゃん。ようやく知り得た過去ですが気持ちがついていかないようです。
そこに聞こえてきたのは、記憶にある水の音。その音を追って外に飛び出したルリちゃんは川を泳ぐ鮭達を目にします。
結局ルリちゃんはナデシコへ戻りました。バカばっかですが、それでもそこが自分の居場所であると感じたから。

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いまさら機動戦艦ナデシコ 第17話 第17話 それは「遅すぎた再会」

敵の正体がかつて木星に追放された人類の末裔だとわかったもんだから けっこうみんなショックだったみたい そんな中くっついたり離れたり 相変わらず色々あるのよね この艦って・・・

今回は、問題がいっぱいの出だしです。
その1 ナデシコ
Yユニットと合体して無敵になったはずのナデシコでしたが、「無茶するな 無理な合体 怪我の元」とルリちゃんに評されるくらい、その実態は厳しい状態。そのためドック艦コスモスとの合流を目指します。

その2 乗組員のモチベーション
敵の正体が木星蜥蜴から人間であることがわかって、皆の心が揺らいでいます。おかげでカウンセラー?のイネスさんのところは大繁盛。相談したい人が列をなしていました。

その3 瓜畑の使い込み?
ネルガルの監査が入って、瓜畑がとんでもない額の使い込みが明らかになりました。そしてヒカルちゃんとなにやらしていることも。調査の結果、ヒカルちゃんとは模型作りを一緒にしていたのでした。そして彼は独自でエステバリスの改良版、X(エクス)エステバリスを作っていました。この存在が後の悲劇につながります。

Xエステバリスを見上げる一同。デザインはガンダムXの川崎ヒロユキ氏

このような背景の説明が終わったところでムネタケの登場です。ムネタケは、ナデシコ乗組員に木星蜥蜴の正体をばらした責を問われて降格になりそうなのです。「自分の地位を守るためには手段を択ばない」と言って憚らない彼は、瓜畑のXエステバリスに目を付けます。グラビティブラストを装備して従来にない強武装の機体開発の成果でもって、現地位を守ろうと考えます。

その様子を見た天河はある勝負に出ます。Xエステバリスのパイロットが自分しかいないことを使って、山田の死の真相をムネタケに問い質すのでした。しかし、ムネタケはあくまで調査記録の通りであると言い張ったのでした。

ムネタケが挽回の期待を寄せていたXエステバリスでしたが、実は失敗作。グラビティブラストのエネルギーをチャージしようとすると爆発してしまうのでした。

天河とムネタケの間でシリアスな話が進んでいる横で、瓜畑はヒカルちゃんに一方的な想いを寄せていました。二人での模型作りで話が盛り上がった頃、瓜畑は勝負に出ますが、ヒカルちゃんにあっさりふられて撃沈です。こういうこと(趣味)と恋愛は全く別物じゃないですか」と、同棲経験のあるヒカルちゃんの一言でした。「ここにくるのも今日で最後です」と言って立ち去ります。
このシーンには、多くのアニメ好き男性が共感できるところでしょう?

希望を失ったムネタケは、自らにIFS処理を施します。そして合流のため接近してきたコスモスも見た時、{敵よ!」「エステバエっクス発進よ!」「レッツゲキガイン!!」と叫んでXエステバリスで発進してしまいます。

その胸中にはなにがよぎったのでしょうか?

1人IFS処理をするムネタケ。


コスモスを前にグラビティブラストにエネルギーチャージを始めた彼の目には何が見えていたのでしょうか?
「ありがとう ガイ。」「ゲキガンフレアー」が彼の最期の言葉となりました。

自分の栄達だけを考えて生きてきた男の哀しい最期。本来なら重い話になるはずですが、そこはナデシコ。横で展開されたヒカルちゃんへの想いがやぶれた瓜畑の片思い話と、能天気なユリカによって吹き飛ばされてしまうのでした。

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いまさら機動戦艦ナデシコ 第16話 『僕達の戦争』が始まる

わたしたちはたった一つの同じ時間を生きていると考えていた 生きている時間と時代はすべて同じなのだと 同じ時間は2度繰り返さない お互いが違う歴史を生きているなんて考えるはずがなかった・・・

学生の頃はルリちゃんの言葉のように教えられてきたし、そう思っていました。でも大人になっていろいろな人と話す機会が増えると、”同じ歴史(認識)をもつこと”って意外に少ないと感じます。

他の人の感想にもありましたが、地球の人々が「統合」された仕組みの下で情報を共有しながら生活しているのなら、「違う歴史」とか「情報操作」に気づきにくくなるのかもしれませんね。

前話でハルカさん、メグミさんの助力を得てナデシコを脱出(?)した白鳥九十九。撃破されたテツジンでしたが、稼働可能だった頭部に3人を乗せて、月の上を飛行しています。
ハルカさんにからかわれている九十九が操縦するテツジン(頭部)は、不規則に蛇行しながら飛行中。
それを追うヒナギクに乗ったユリカ、リョーコ、天河、ナガレの4人。リョーコの勇ましい掛け声とともに追いすがりますが、そこは既に木蓮の勢力圏内。敵艦からの砲撃を受けてむなしく引き返すしかありません。

後退の最中、何を思ったかユリカが(敵のパイロットって)ヤマダジロウさんに何か雰囲気似てるなーて言い出すと、ルリちゃんもコミュニケ(通信装置)から「私もそう思ってました」と応じます。すると他の乗員たちも次々とツクモ=ヤマダジロウ説を唱えて笑い話にしていくのですが、天河は、まじめに敵と親友(ゲキガン仲間?)を一緒にされて怒ってます。この場面では、コミュニケのウインドウで視界を遮られ、パイロットのリョーコが一番苦労していましたね。

さて、ナデシコ側では今まで戦っていた相手が「人」だったことを知って衝撃を受けてました。考えたくない事態に直面しでしまったわけですね。
そうこうしてい間にナデシコは月のネルガルドックへ到着しました。そこには完成間近な4番艦シャクヤクがいました。そしてネルガル関係者で会議です。

ネルガルの人たち「敵は我々の意図に感づいている」
エリナ「ボソンジャンプの実験には大量のCCが必要よ。それには火星の極冠にある~」
プロス「・・・だが、真実を知ってそれでも彼らは付いてきますかね?」

「戦っている相手は人間」というのは相当にレベルの高い秘密なのですね。酔っぱらいムネタケ提督(一応、軍の将官)ですら「何で私の知らないことをあんたが」なんていうくらいですから。それをエリナさんが知っていたということは、ネルガルは相当影響力のある企業なわけだ。そして民間企業のネルガルの目的は軍とも違うようです。営利を追求するのが企業ですから当然かなぁ。

ムネタケはエリナさんを自室に連れ込んで秘密のお話。そこにナガレも登場です。この様子をモニタ越しに見ていたプロスペクターさん。プロテクトに阻まれますが、「プライベート機能なら回避出来ますけど」とルリちゃんのサポートで無力化。

ここの「悪人…ですね」のルリちゃん。

大好きです。

「結論から言うわ。木星トカゲは百年前に地球から追放された…地球人よ」

エリカさん

舞台を木連側と切り替えながら真相が語られていきます。月の独立運動を抑えるために連合政府が介入したこと。月から火星に逃げた人々を抹殺するため火星に核攻撃を行ったこと。火星を追われた人が木星宙域に逃れた”遺跡”を発見したこと。連合のさらなる行動が木連の火星侵攻の引き金になったことを。

「ゲキガンガー」を『聖典』として扱う木連の人々。

スタートレックに似たようなエピソードがありましたね。

そしてユリカは入手した情報を艦内に公開するのでした。

ムネタケの「そんなこと、誰にも言えないわ」と、わりと常識的なことを言っています。こんな情報流出させたら、懲罰くらいでは済まないでしょうね。

天河というと月でお世話になった食堂の皆さんのお見舞いに避難所を訪問しいました。が、そこで目にしたのは、食堂の女将さんの亡骸です。立ちつくす天河…。敵は機械ではなく人間、そして身近な人を傷つけている。この事実は天河の意識を変えていきます。

「相転移エンジン搭載艦の破壊」を目的として木連のダイマジンが襲撃してきました。エステバリスで応戦する天河。ジャンプのパターンを読んでいる彼はダイマジンを追い込みます。ドック内では、敵の攻撃で破壊された4番艦のYユニットをナデシコに装着するため瓜畑たちが奮戦しています。
そこに、白鳥、遥、メグミがのるテツジンが援護に現れますが、Yユニットを装備したナデシコのディストーションフィールドに掴まってしまいます。

エステバリスの攻撃で無力化されたダイマジン。それを助けるべく遥とメグミを降ろして天河に一騎打ちを申し込むテツジンの白鳥。そんな天河と白鳥を止めようとするメグミ。

結局、連合軍の接近で戦闘は幕引きとなり、双方引き上げていきました。
戦闘後、天河の居室でゲキガンガーのディスクを返し、別れの言葉を口にするメグミさんでした。泣きながら部屋から駆け出すメグミさん。彼女を追って室外に出た天河の目からも涙が。こうして、天河を巡る関係からメグミさんが離れたわけです。

締めの「ばかばっか」の台詞も、今回は優しさが含まれているように感じます。
争いの理由を知って、怨嗟の繋がりを断とうとするメグミさんと、反対に自分が戦う理由を自覚した天河。難し話です。

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