いまさら機動戦艦ナデシコ 第12話 あの「忘れえぬ日々」

優れた戦艦はいざ戦いになったならばそれに応じたリスクを背負わなければならないそうです。人は言います。ナデシコは地球連合軍で最優秀の戦艦だと だから戦っています わたしたちは・・・。

いつものように連合軍の先頭で戦うナデシコ。今話も地球上の木星連合と砲火を交えますが、有力艦だけあって親の仇のような集中攻撃を受けます。

ユリカ :そっちがそうならこっちもその気!徹底的にやっちゃいます。
ナガレ:皇国の興廃常に我らの奮闘にあり
明人:はぁ~了解
リョーコ:元気!元気!
ヒカル:負けないもん
イズミ:お仕事。お仕事。

とそれぞれ気合を入れて戦いに臨みます。

エステバリス隊の展開も終わり攻撃を開始しますが、なぜかナデシコ・エステバリスは木星連合・連合軍双方を攻撃し始めます。攻撃を止めようにも止められないナデシコ陣営。結局、早々に両軍が引いたことで戦闘は終了します。
ナデシコ側の損害は、援護のためパイロットスーツを着用せずに出撃してバッタと激突したジュンくらい。他は至って軽微でした。

しかし、ナデシコが連合軍に与えた損害は膨大で、イズミの戦艦ジキタリス撃沈、ヒカルの50機、ナガレの62機撃墜。はては明人の連合軍燃料基地の破壊と錚錚たるものでした。
人的損害がなかったのが幸いでしたが、事(損害)の重大さに鑑みて、ナデシコでは原因究明がおこなわれていました。が、ここはお約束で運用側のパイロットと整備側のメカニックが対立します。
険悪な雰囲気に割って入ったのがルリちゃん。連合軍側がナデシココンピュータを疑っていて調査団を派遣してくる旨を伝えている最中、現れた調査船に対してナデシコが自動迎撃、撃墜してしまいました。

調査団の結論はナデシコのメインコンピューター・思兼(オモイカネ)にありました。かつて民間船として活動していた時に経験した連合軍との対立・戦闘。この時の記録・記憶が、連合軍に対する反抗の原因となっていると。これを危険視した軍部は、直ちに思兼の全データ消去を強制します。
この時の「ライバル会社に買収されてこき使われるサラリーマン」の評は、いまなら頷けます。こんなところで時の流れを感じてしまいました。

その対応に反対するルリちゃんですが、
ムネタケの「ナデシコは連合軍に所属しているのよ。単独で行動していた時の記憶は百害あって一利なし」
ナガレも「その通りだ。第一、地球を守るために戦うのは人間だ。機械じゃない」
さらにムネタケは「言うまでもなくナデシコは連合軍の麾下にあるのよ。連合軍と敵対する記憶は忘れてもらうの。忘却とは忘れ去ること。」

軍部の都合都合を主張する大人たちに対しルリは・・・

「それ、大人の理屈ですよね?都合の悪い事は忘れてしまえって理屈、大人ってずるいな……」

連合軍の一団が記憶消去のための作業を始める中、明人はユリカに呼ばれます。エステバリスのパイロットが必要なら他にもいると拒む明人に、なんとルリちゃんが懇願したのです。
これには明人も応じるより仕方ありません。連れていかれた先はなんとウリバタケの部屋。マニアの部屋の女性受けはよくないようで、ユリカやルリちゃんに酷評されていました。
それはさて置き、ウリバタケの部屋には思兼にアクセスできる端末があったのでした。ルリちゃんの計画は、思兼の自意識を司る部分で忘れたくても忘れられない部分を削除することでした。
テンカワ・エステとルリちゃんとなって記憶領域を進む2人。目的の場所について作業を始めた2人の前に現れたのは、なんとゲキガンガー。思兼は入力されたデータの中で一番強く正しいものであるゲキガンガーを出してきたのでした。
実は明人が呼ばれた理由もここにあったのでした。ゲキガンガーを一番知っていて思い入れが強い明人でなければ、思兼が繰り出すゲキガンガーに勝てないことをルリちゃんは知っていたのでした。
ルリちゃんの励ましを受けた明人は、第28以降に登場したゲキガンガーVの幻の
変形パターン・ドラゴンガンガー(実は設定のみで画面には登場しなかった)で思兼ゲキガンガーを撃破し、忘れさせたい記憶の消去に成功したのでした。
続けて、連合軍が送り込んだ記憶消去プログラムを排除した明人たち。思兼は無事に再起(従順になったふりを)することができたのでした。

「オモイカネ、少しだけ忘れて。そして大人になって。そして、貴方が地球連合軍に従ったふりをすればナデシコはナデシコでいられる……」こんなルリちゃんの願いに答えるかのように、再起した思兼はルリのディスプレイに「あの忘れえぬ日々そのためにいま生きている」と写し出すのでした。それを見て優しく微笑むるりちゃん。

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