超時空要塞マクロス #31 サタン・ドール

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本話の始まりは、前話で奪取に成功したゼントラーディ軍の工場衛星からです。数回のフォールドの末、太陽系にやってきました。

どの辺りに設置したのかは分かりませんが、保守点検などの運用を考えれば、地球の近くが便利ですよね。そして軌道が安定しているところといえばラグランジュ点。コロニーに代表される大型物体?の置き場として有名ですな。

しかし、苦労して手に入れた工場衛星は損傷が激しく、生産ラインは期待したようなアウトプットを出せません。

重い空気をさらに重くする報告がエキセドルによってもたらされました。ゼントラーディ人の出自について研究報告がまとまったのです。それによると50万年以上も昔に繁栄した「プロトカルチャー」と呼ばれる一大宇宙文明に発生した分裂闘争の際、遺伝子操作によって戦闘用に人工的につくりだした種族こそがゼントラーディ軍と監察軍だったのでした。エキセドルは戦争から生まれた自らの種族を「悪魔の人形」と評し、同じ遺伝子構造をもつ地球人たちについてもその行く末につい悲観的に語るのでした。

地上のほうでは不満分子となった元ゼントラーディ兵によるマイクローン装置強奪未遂事件が発生していました。現場に駆け付けた一条隊長たちの働きで事態は未遂で終わりました。事の重大さから一条隊長はマイクローン装置をマクロス・シティに移送し、軍の管理下におくよう市長に促します。

©ビッグウエスト

しかしここで邪魔に入るのが反軍人・戦争で活動家気分が抜けないカイフンでした。たまたまコンサートの打ちあわせでトラッド・シティをおとずれていたカイフンが、軍部のいいなりになってはならないと市長や民衆を扇動したため、一条隊長たちはマイクローン装置を街に置いたまま引きさがらざるをえませんでした。

武装化に向けて潜伏活動中のカムジンにとって、トラッド・シティの装置は絶好の獲物でした。自分の野望とラプラミズの(色)仕掛けで、カムジンは部隊をひき連れてトラッド・シティを攻撃し、装置を手に入れることに成功しました。カムジン部隊襲撃の連絡をうけた一条中尉たちが駆けつけたときには街は破壊され、カムジンたちも引き上げた後でした。

作中では、ミンメイちゃんが、保安のためにマイクローン装置の移送を主張した一条中尉の正しさを応援してあげられなかった自分を悔やんでいました。装置が不平分子の手に渡れば、それを使った武力で人々を襲うことは明白でした。市の管理責任は当然として、扇動したカイフンはどう責任をとるのでしょう?自分は一市民だから責任はない!と責任回避するのでしょうね。

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