いまさら マクロスF 第25話 アナタノオト

第25話 アナタノオトです。

バトル・フロンティアの絶体絶命の危機に、ガリア4宙域での調査を終えグレイス・三島の陰謀を把握したマクロス・クォーターが帰ってきました。撃墜されたアルトは無事脱出しており、彼の報告からもグレイスらの陰謀を裏付けるものでした。悪事が露見した三島は逮捕されが、グレイスは余裕の態度。仲間とともにバジュラクイーンと融合した彼女は、確立した銀河ネットワークを使って地球や他の宙域にバジュラを送り込みます。しかしシェリルとアルトの思いはランカちゃんの洗脳を解き、奇しくもブレラにかけられたグレイスの呪縛を解くのでした。ランカちゃんの歌声はバジュラの一部を味方とし、精神的にリンクしたシェリルを死の危機から救うのでした。そしてアルトがランカを助け出したことで、人類とバジュラは一丸となってグレイスたちに挑むことになりました。多くの支援を受け、バジュラ本星に乗り込んだアルトはブレラと共にグレイス打倒に成功しました。大気圏に突入するフロンティア船団と入れ替わるように別銀河に去り行くバジュラ。そしてアルトたちの新天地での物語が始まるのでした。

怒涛の最終回です。いままで描かれてきた多くのものについて回答が用意されていました。そして主人公たちの三角関係が「どちらも選ぶ」という驚きの(うらやましい)ものでした。1度見ただけでは理解が追いつかない、とても展開の早い最終回です。何回見直しても新しい発見がある、ような本話です。

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緒戦は優勢だったフロンティア側でしたが、巨大ランカちゃんの出現で形成逆転。ついにはブレラにアルトが撃墜され事態になってしまいました。ショックで座り込んでしまうをシェリル。そのシェリルのいるバトル・フロンティアに迫り来るバジュラ母艦。バジュラの主砲口に光が集まるその時、オズマ機やマクロス・クォーターたちS.M.Sがデフォールドし、その危機を救うのでした。
ワイルダーはフロンティアのクルーに対し、一連の犯人がグレイスらギャラクシー船団とその協力者たちであることを告げます。バトル・フロンティアのクルーたちが半信半疑なところにアルトからの通信が入りました。彼の巨大なランカへの攻撃要請に、マクロス・クォーターの主砲が放たれます。命中した主砲が吹き飛ばしたカモフラージュの下には巨大な船体、撃沈されたはずのバトル・ギャラクシーが露わになるのでした。ワイルダーの告発は続き、陰謀の主がギャラクシー船団であること、それに共謀してハワード前大統領を暗殺した犯人が三島でることを暴くのでした。

三島は一人、ペリオたちに逮捕されます。しかしバジュラクイーン内のグレイスは異形の姿に変貌し、リンクしているバトル・ギャラクシーを遠隔管制し多数の無人機ゴーストAIF-9Vを出撃させます。脅威的な機動力を持つ無人機はフロンティア側を激しく攻撃し、アルトの部下マルヤマも撃墜されてしまいました。
そんな中、アルトはRVF-25のルカとVF-25Gのクランが牽引してきた愛機VF-25Fに乗り込みます。アルトはクランたちに感謝しつつ、バトル・フロンティアにいるシェリルに、歌の力でランカを正気に戻すよう呼び掛けます。その依頼に応えて再び熱唱するシェリル。S.M.Sのみなも戦いを続けていました。ミシェルの愛機で果敢に奮闘するクラン。ルカによって起動された秘密機能「ユダシステム」に制御された3機のゴーストは、敵のAIF-9Vと無人機同士の激しいドッグファイトを始めます。

シェリルの歌声はフォールド波となってランカちゃん向かいます。シェリルの歌とアルトの呼びかけを受けてランカちゃんの腹部が光り出します。そして胸元のブルースハープが砕けると、グレイスによる洗脳装置は力を失い、ランカちゃんは自分を取り戻すのでした。
ランカちゃんの無事を喜ぶアルト。だがグレイスとギャラクシー船団首脳陣たちは、もはやリトルクイーンのランカちゃんなど不要とばかりに、一体化したクイーンの力を誇示します。グレイスに支配されたクイーンからの強烈なフォールド波は、周囲のバジュラを統率していきます。さらに銀河ネットワークを展開し、バジュラの群れをマクロス11船団の宙域、惑星エデンそして地球のマクロス・シティ上空へと次々に送り込むのでした。一方、目前のフロンティア船団には一斉砲撃を行い、甚大な被害を与えます。

無力感に捕らわれたアルトたち一同。だがそこに聴こえてきたランカちゃんの歌声は、アルトらを驚かせます。激闘中の衝撃で洗脳が解けた兄のブレラに見守られ、ランカちゃんの熱唱はバジュラの一部を鎮め、そのフォールド波の勢いはクイーンのそれに拮抗していきます。そしてランカちゃんとシェリルはフォールド波を通じて精神的にリンクします。力尽きそうになり弱音をはくシェリルに平手を浴びせるランカちゃん。ずっと自身の目標であったシェリルを叱咤します。このリンクはシェリルを仲間とバジュラたちに認めさせることになり、シェリルの脳内にいたV型感染症の細菌は腸へと移動。ランカちゃんと同様のリトルクイーンとしてシェリルは死の危機から完全に開放されました。

復活したシェリルの歌声に鼓舞されたS.M.Sとフロンティア側の反撃が始まります。マクロス・クォーターがバトル・ギャラクシーの胴体部を斬り裂き、VFで艦内に飛び込んだアルトがランカちゃんの救出に成功します。フロンティア側の抵抗に憤るグレイスは、クイーンの武装で無防備なアイランド1を攻撃します。ですが無数のバジュラが盾となってアイランド1を守るのでした。
救出されたランカちゃんは、バジュラにはそもそも敵意などなく、「自分と他者」という概念を持たないまま、ランカちゃんを群れの一部として迎えにきていたこと。そしてシェリルという別の仲間を認めたことでバジュラが「集団の中の個」というものを知ったことをアルトに説明するのでした。

ランカちゃんをフロンティアに送り届け、アーマード装備で再出撃するアルトのVF-25F。その姿を2人の歌姫が見送ります。その行く手に立ちはだかる次元断層を、円陣を組んだバジュラたちがフォールド波を中和して突破口を作ります。ペリオ艦長はバジュラに続けと強襲を図りますが、バトル・ギャラクシーの主砲の一撃で損傷してしまいます。そこにカナリアのケーニッヒ・モンスターが奇襲をかけます。モンスターの一撃がギャラクシーのセンサー類を麻痺させるその隙に、マクロス・クォーターのマクロス・アタックがギャラクシーの主砲を破壊し、続くバトル・フロンティアの攻撃が止めを刺すのでした。

巨人同士の戦闘の隙に、ミシェルのVF用スナイパーライフルを託されたアルトは、VF-25Fでバジュラ本星に突入します。アルトを狙うVF-27βを撃破するブレラの支援を受けてグレイスを追います。「これこそが人類の究極の進化だ」と叫ぶグレイスに、バジュラと他の人間を踏み台にするその行為を真っ向から否定するアルト。シェリルとランカの歌を背に、ブレラとの絶妙な連携でグレイスらに迫ります。人間は誰もが本質的に1人だという真理を受け入れるブレラと、それに抗うグレイス。そんなブレラの思いを受け継いで、アルトが絶叫します。ランカちゃんとブレラのアドバイスを受けてアルトのVFが放ったミサイルは、グレイスのいるバジュラ頭部を体から切り離します。内部のグレイスに向け、ライフルの狙いをつけるアルト。最後に奇妙な笑みを浮かべたグレイスをVF-25Fの火線が撃ち抜きました。
アイランド1とマクロス・クォーターが惑星に降下する、入れ替わるように全てのバジュラは母星や地球、エデンから、次元断層を超えて別の銀河へと去っていきました。

「アイモ」のことを、バジュラが何億年かに一度、別の群れに訴える求愛の歌なのだとブリッジのクルーに説明するランカちゃん。事態の決着を認めたビルラーは、万感の思いを込めながらリン・ミンメイの写真が収まったロケットを閉じます。戦いを終えて軍病院に急ぐルカ。彼が向かう病室ではナナセが意識を取り戻していました。

惑星上に降り立った一同、一人地表の遺跡に目を向けるブレラ。そんな彼らの上で本物の空を満喫するアルト。ランカちゃんは改めてシェリルに宣戦布告し、彼女も笑顔で応じます。人類の新たな歴史が始まろうとしていました。

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