いまさらマクロスF 第24話 ラスト・フロンティア

第24話 ラスト・フロンティアです。

ランカちゃんはついに11年前に第117調査船団に起こったバジュラ襲撃事件の記憶を思い出します。グレイスはそんなランカちゃんを自らの野望のために導いていきます。一方、マクロス・クォーター陣営は第117船団残骸の捜索によって11年前の記録を手に入れ、グレイスの正体とバジュラを利用した全銀河規模のインプラントネットワークによる支配という目的を知ります。マクロス・フロンティア船団はバジュラ本星の宙域に侵入し、バジュラの大群との戦いの火蓋を切りました。シェリルの歌声でフロンティア側優勢に進むかに思えた戦況ですが、突如として惑星の表面に現れた千mを優に超える巨大なランカちゃんによってバジュラ側に傾いていきます。そんな中アルトの機体はブレラの攻撃で飛散してしまうのでした。

これまでにも何度か出てきた11年前の第117調査船団事件。その真相は本話で明らかになります。先天的な体質でバジュラとシンクロできるランカちゃんと彼女を利用するグレイスの野望も明らかになるのでした。そんなランカちゃんと対になるポジションのシェリルはいい女ぶりを発揮します。アルトへの想い抱きながらも、残りわずかな自分の運命を悟ったところでアルトにランカちゃんの救出を託すシーンは視聴者の心に響きます。また戦闘シーンにおいてランカちゃんが唄う「愛・おぼえていますか」の新バージョンは懐かしさと新しさを感じさせるものです。

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11年前。惑星ガリア4を訪れた第117調査船団は無数のバジュラに襲われます。なんとバジュラたちはランカちゃんの唄う「アイモ」の歌声に呼び寄せられたのでした。
「あのクソ虫ども・・・!」襲撃を受け、炎上する艦内で怨嗟の声を上げるグレイス。護衛の任についてオズマのVF-171の奮戦も虚しく、本船は轟沈してしまいました。ブレラはランカちゃんに、彼女の歌声がバジュラを呼んだことは誰にも言わないよう言いつけ、彼女を小型艇で逃がすのでした。

そんな記憶をランカちゃんはバジュラ本星で思い出していました。自分の行為に負い目を感じたランカちゃんに、グレイスは「償い」の方法を示唆すます。それは彼女とバジュラの交感を解析してバジュラのプロトコル(命令コード)を解析すること。グレイスに言われるがままのランカちゃんを使って、グレイスはプロトコルの解析に成功するのでした。あとは、このプロトコルと使いバジュラを支配下におき野望の最終段階に進むだけです。

「また、帰ってくることになるとはな」その頃、オズマたちマクロス・クォーター陣営はガリア4の宙域で第117船団の残骸を調査していました。その結果、バジュラと会話ができるランカちゃんの生い立ちと、グレイスの目的がバジュラで人々を恫喝して強制インプラントネットワークに組み込み、自らをネットワークの頂点に置くことで全銀河を支配することであることを知ります。判明したグレイスの野望を新統合政府に通達し、間に合わない支援を当てにせず、自分たちだけで戦う覚悟を固めるのでした。

決戦を決意したマクロス・フロンティア船団は、バジュラ本星のある宙域へデフォールドしました。バトル・フロンティア内ではペリオ艦長の演説が響きます。万を超えるバジュラの群れを押し分けてバジュラクイーンを倒し、アイランド1をバジュラ本星へと突入させる。フロンティア船団の命運を賭けた作戦方針を語るペリオ。その演説が、「銀河の妖精シェリル・ノームの歌声が、我らの勝利の導きとならんことを!」と締められました。兵士たちとともに演説を聞いていたアルト、クランやネネらはそれぞれの想いを胸に戦いへ臨むます。各機動兵器には対バジュラ用の”ディメンションカッター”こと強化MDE弾が次々と装填されていきます。

決戦を前に、軍病院ナナセのもとを訪れていたルカは、いまだに昏睡状態の彼女に自分の命を賭しても守り抜いてみせると改めて決意します。S.M.Sのオーナーのビルラーは、、やがて叶うであろう写真に映る伝説の歌姫との出会いに心を躍らせていました。アルトが向かった先はシェリルの楽屋でした。アルトは彼女に、必ず生きて帰ることを誓います。シェリルは自分の想いを振り払うため「恋人ごっこはここで終わり」だと気丈に振る舞いながらもアルトの唇を奪います。そしてランカを救い出すよう告げ、自身の耳飾りを彼の左耳につけるのでした。

民間人のアイランド1への避難が完了し、いよいよ戦いの火蓋が切られようとするとき、バトル・フロンティアに向かったシェリルは特設ステージに舞います。それは銀河の妖精が返り咲く瞬間でした。「もう思い残すことはないわ、あとは燃え尽きるだけ、今あるのは音楽と、そして私、だから私の歌を聴けぇっ!」
その声は作戦発動の合図でもありました。全軍が一斉に動き出します。シェリルが熱唱する「射手座☆午後九時Don’t be late」の歌声が彼らを後押しします。

シェリルの歌声によってバジュラの動きは通常の3分の1以下に低落し、連携も見受けられなくなった。作戦の成功にペリオらは歓喜します。アルト機をはじめ多くのVF-171EXから放たれるMED弾頭が空間を切り裂き、バジュラを呑み込んでいきます。眼前の惑星を自分たちのものにせんと叫ぶ新統合軍兵士たち。戦況はフロンティア側優利で進んでいきます。バジュラの群れが分断され、アイランド1をはじめとした船団を一気呵成にバジュラ本星の大地に向け進撃させる三島。

対するランカちゃんはうつろげな表情で攻め入る新統合軍を敵と見定めていました。ブレラも静かにランカちゃんを鼓舞します。
「あれが敵?」「そうだ、さぁランカ、守るんだ、この美しい星を。それがお前の償い、母さんもきっとそれを望んでいる」「うん・・・お兄ちゃん」

勝利を確信したフロンティア船団が突入を続けていたその時、RVF-171EXに乗ったルカは「愛・おぼえていますか」の歌声をキャッチしました。その歌声の主は巨大な姿となってバジュラを率いるランカちゃんでした。
たちまちバジュラの戦闘値が増大します。バジュラ同士のネットワークで増幅されたランカちゃんの声は、シェリルの声を圧倒し、バジュラたちの動きを、連携を活発にしていくのでした。盛り返したバジュラの攻撃の前に新統合軍のVFや艦船は次々と撃沈されていきます。

フロンティア船団の苦戦をよそに、グレイスはダルフィム艦でバジュラ本星に乗り込んでいました。すでにバジュラのプロトコルを手にしたグレイスは、惑星を覆う隔壁を開放させ、内に潜むバジュラクイーンの姿をさらけ出させます。

バジュラ側に付いたランカちゃんに対してアルトは必死に呼びかけますが、その声は彼女に届きません。呼びかけの最中、アルトは巨大ランカちゃんの瞳の奥になにか大きな機影を垣間見ました。しかし正体を定める間もなく、ランカちゃんの護衛に飛来したブレラと戦闘になります。アルトは初めてランカとブレラの秘密を知ることになりました。動揺するアルト。クランのクァドラン・レアが援護に入り激戦が繰り広げられます。ブレラのVF-27γはクラン機を中破させ、援護に飛び出したアルトのVF-171EXもVF-27γの重量子反応ビームの一撃が命中。猛火をまき散らしながら虚空に爆散します。
その光景をシェリルにも届き、彼女はマイクを落し、アルトの名を叫ぶのでした。

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