いまさらマクロスF 第19話 トライアングラー

第19話 トライアングラーです。

フロンティア船団を包むように存在するバジュラがいる領域を飛び越える第7次超長距離フォールドは成功しました。この成功の立役者のランカちゃんは、押しも押されぬ有名人へ。なんと彼女の功績を称える「アイモ記念日」なる祝日まで制定されました。ひっきりなしの祝賀イベントに沸く船団ですが、当のランカちゃんは、行方不明のあい君を探す為、ブレラと街中を回ります。アルトの方は、兄弟子に連れられたシェリルに会うため、早乙女家に侵入します。歌をやめると話すシェリルに困惑するアルト。その頃、オズマとキャシーは、三島の企みについて決定的な情報を手に入れるのでした。
急変する環境に複雑な想いを抱いていたランカちゃんは、あい君探しにおけるブレラとの会話を通じてアルトへの想いを確かめ、想いを伝えるべく決心します。クランに背中を押されたシェリルも時を同じくして、自らの思いを伝えるべくアルトに会います。美星学園の屋上で向かい合う2人。そこにコンサートを終えたランカちゃんも自分の気持ちを伝えようと屋上に到着。そして寄り添う2人を目撃しショックを受けるのでした。一方で、キャシーとオズマは、入手した陰謀の証拠を三島に突き付けますが、三島は不適な笑みをうかべるのみ。そして船団内ではバジュラの蛹が孵化し、多数のバジュラが蠢き始めるのでした。

グレイスに協力しる三島の計画がいよいよ表に現れます。ナナセへの想いを抱きながら三島一派に密かに協力を続けるルカ。そんなルカに対し穏やかに忠告するミシェル。そのミシェルはクランと協力してシェリルに肩入れする様子が描かれます。そして、マクロス・シリーズ共通のアイテムである三角関係。今話ではついにフロンティアでのアルト、シェリル、ランカによる恋の三角関係が表面化します。どちらもトップスターである女性に言い寄られるアルト。恋の三角関係当事者が揃う美星学園屋上のシーンでは、バックに流れるトライアングラーがはまります。

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ホテルでの就寝中にうなされているランカちゃん。夢の中で母と言葉を交わすのですが、その姿は複眼の何者かのものでした。その様子に何かを感じてかいなか、外に出て行くあい君とその気配を感じるブレラ。マクロス・クォーターは、フォールド・アウトした周囲の空間の監視を行っていました。長距離フォールドの成功に、船団には安堵と祝賀の空気が満ちています。

この超長距離フォールド成功に貢献したランカちゃんは、船団中の人々から賞賛されます。祝賀パレードが行われ、美星学園でのコンサートも予定されています。
ですが、当のランカちゃんは失踪したあい君を見つけるためブレラを伴って街を探します。装備している赤外線センサーで見つけたねこに慌てるブレラ。その姿に驚き笑うランカちゃん。一緒の時間を過ごす2人は、自分の身の上について話すことで、次第に心の距離が縮んでいきます。恋人ではなく「お兄ちゃんみたい」な親近感をランカちゃんは抱くのでした。ブレラとの会話はランカちゃんに、自らの歌がアルトのためであることを気づかせるのでした。そしてランカちゃんは、今日のコンサートでアルトへの想いを歌に込めようと改めて思うのでした。
アルトの方といえばミシェルの後押しを受け、兄弟子・矢三郎の言葉に従ってシェリルに会うため、抜け道から早乙女家を訪問します。が、その行動は矢三郎に把握されていました。実家の敷地に入ると同時に見つけられ、矢三郎の案内でシェリルの元へ向かいます。そこには、和服を着た、思わず母親と見間違うばかりの、シェリルがいました。歌手を止めるというシェリルの言が本心からのものとは思えないアルトは、今日の美星学園のランカのライブを見に来るよう告げて出て行きます。その様子を見ていた矢三郎は、芸人として舞台に立ち喝采を浴びたときの高揚感がいかに絶大なものかを語り、アルトとシェリルが芸人としての生き方に戻ることに自信を覗かせるのでした。
一方、グレイスは三島に新兵器MDE(マイクロ・ディメンジョン・イーター)を授けるとともに、自らが欲していたバジュラ女王に関する謎を解明したことを告げます。それを受けた三島は、フロンティア船団大統領暗殺計画を実行に移します。三島の身辺を探っていたキャシーとオズマは街の情報屋から重大な情報を入手し、三島失脚に向けて行動を起こす決意を固めます。

あい君は見つけられませんでしたが、自らの心情を整理することができたランカちゃんは、美星学園でのコンサートに臨みます。大歓声の中で無事にコンサートは開幕し、母校の特設ステージにてランカちゃんは、ヒット曲「星間飛行」そして新曲「アナタノオト」を熱唱します。バックのアクロバット飛行を務めるアルトたち。好調なランカちゃんに安堵するとともに、発奮する。アクロバット飛行で書いたランカちゃんの名前とハートマークは、見たランカちゃんの胸を熱くします。
ブレラは、そんなランカちゃんの様子をステージの陰から複雑な面持ちで見守ります。アルトや矢三郎に促されて来園したシェリルは、遠目にコンサートの様子を伺い、やがてその場を去ろうとしますが、クランがそれを押しとどめます。
演目を終えたアルトは、屋上でミシェルにシェリルとランカのどちらを取るのかはっきりするよう忠告されます。返答に詰まるアルトですが、そこにシェリルが現れます。機に敏感なミシェルは、2人を残して屋上から立ち去ります。
ランカちゃんのコンサートの真っ最中、フロンティア船団何処では、バジュラの蛹の中から幼生の第二形態が続々と現れてきました。オズマとキャシーは、三島に対して非合法なクーデター準備の証拠を突き付けますが、三島は己の優位を確信した冷笑で応じるのでした。
ライブを終えたランカちゃんは、アルトへの想いを伝えようと屋上への階段を駆け上がります。そして屋上に出た彼女が目にした光景は、アルトにもたれかかるシェリルの姿でした。「うそ・・・」ショックを受けるランカちゃん。アルトとシェリルも驚きで身じろぎ一つできないのでした。

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いまさらマクロスF 第18話 フォールド・フェーム

第18話 フォール・フェームです。

入院していた軍病院でグレイスと対峙したシェリルは、不要で余命わずかという自身の置かれた状況を告げられます。ルカは三島に協力し、ランカちゃんを使った「シンデレラの角笛」作戦を立案します。一方、ランカちゃんの身を案じるオズマは、アルトにランカちゃんを守ってほしいと懇願するのでした。ミシェルとクランは、シェリルの薬の調査から、シェリルが不治の病=V型感染症であること、グレイスの過去を知るのでした。アルトを探して雨の街を歩き回るシェリルは、発熱とランカの姿、グレイスの言葉に打ちのめされ路上に倒れてしまったところをアルトの兄弟子・矢三郎に保護されます。フロンティア船団は、長距離フォールドの準備中をバジュラに襲われますが、ランカちゃんの働きでこれを退けることに成功し、遠方の宙域に向けた超長距離フォールドに入っていくのでした。

グレイスの裏切り、スターの座からの転落とシェリルの苦闘が始まります。一方、「マクロス ゼロ」で活躍したマオ・ノームに絡むグレイスの過去が興味を引きます。一方、アイドルとしての立場を固めながらも謀略と隣り合わせのランカちゃんも大変そうです。そしてアルトの兄弟子・矢三郎が助っ人として再登場します。あとオープニングが「ライオン」になりました。

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「なぜあたしじゃなくあの子なのよ!」とシェリルはグレイスに自分を見限った理由そしてランカちゃんの歌がバジュラに影響を及ぼす理由を問い詰めます。しかしグレイスはシェリルをマクロス・ギャラクシーの貧民から拾い上げた昔話をして質問には答えようとせず、さらにシェリルの死が近いことを宣告するのでした。「シェリル・ノームはもう死ぬのよ」と。この一言は、病気が完治していたと思っていたシェリルに衝撃を与えます。

マクロス・フロンティア政府では「第7次超長距離フォールド計画」を予定より半年早めてバジュラのいる宙域から抜け出そうと計画します。三島のほうもバジュラ掃討作戦「シンデレラの角笛」を携えてきたルカを協力者として迎え、長距離フォールドの機会に何かを行おうとしていました。

大量のエネルギーを消費する超長距離フォールドは船団での生活や経済活動に大きな影響を与え、市民は貧窮生活を強いられます。そして船団内の商店は、フォールド前に恒例のバーゲンセールが行われます。マクロス・クォーターのブリッジメンバーやキャシーらは、バーゲンに繰り出しお買い得商品を買い漁るのでした。そんな街の空気は新しくデビューしたランカちゃんが至る所で目に付きます。さらに、フロンティア船団上層部は、ランカちゃんを「人類の希望」「現代のリン・ミンメイ」と紹介し、長距離フォールドへの機運を盛り上げます。

美星学園では、ミシェルとクランが重い雰囲気の中にいました。ミシェルが調査を依頼したシェリルの薬の正体がわかったのです。薬は「受容体ブローカー」であり「V型感染症」の進行を遅らせるものでした。シェリルは完治不可能な病気を患っていたのでした。
2人は学園図書室所蔵のデータにアクセスして、科学専門誌「COSMO NATURE」のバックナンバーを検索します。そして見つけたV型感染症の論文の執筆者が、第117調査船団の代表マオ・ノーム、ランシェ・メイ、そしてグレイス・オコナーであることを知ります。さらに他の論文では、罹病者の臨床例として掲載されていた少女時代のシェリルの写真を目にします。驚くミシェルたちの背後に、熱で衰弱したシェリルが現れます。彼女は自分の病気をアルトに明かさないよう懇願して、気丈に立ち去っていのでした。シェリルの身を案じるクランはアルトに連絡しようとしますが、アルトに弱みを見せたくないシェリルの胸中を察したミシェルはそれを止めます。しかし、一計を案じ、アルトに連絡します「早く行け。さもないと一生後悔するぞ」と。アルトは、シェリルを探す為、人工雨が降り出した街に駆け出します。

夜まで続く雨の中、シェリルは街頭TVから流れる大統領ハワードの会見で、歌の力で市民を守ると決意を述べるランカちゃんの姿を見せられます。歌姫としてのトップに立ちつつあるランカちゃんの姿は全てを失いつつあるシェリルは打ちのすのでした。
路上に泣き伏すシェリルに手を差し伸べる男性がいました。その男性は矢三郎。意識を失うシェリルは、矢三郎に抱きかかえられタクシーに乗り込みます。その2人の姿を見つけて駆け寄るアルトでしたが、バジュラに対する非情呼集に阻まれるのでした。

既に反応弾への耐性を獲得したバジュラの攻撃に新統合軍もS.M.Sたちも為す術がありません。丸腰同様の状態ではバジュラの行く手を阻むことはできません。圧倒的な強さでバジュラたちは、新統合軍とS.M.Sを追い詰めます。そこに、ランカちゃんが乗ったケーニッヒモンスターと護衛のブレラ率いるVF-27編隊が登場します。そしてランカちゃんの唄う「アイモD.C.」は、バジュラの攻撃意志を弱らせ動きを鈍らせていきます。
この機を逃すまいと三島はハワードに進言し、ランカちゃんを利用した「シンデレラの角笛」作戦と続く長距離フォールド実施の命令を出させるのでした。
「シンデレラの角笛」作戦は計画通りに進行し、バジュラたちををバトル・フロンティアの大型主砲の射線上に誘導し、続く主砲の一撃でこれを一掃することに成功します。すかさずフォールドに突入する船団。フォールド最中、ランカは散っていったバジュラのために、哀悼の歌を口ずさむのでした。

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いまさらマクロスF 第17話 グッバイ・シスター

第17話 グッバイ・シスターです。

可愛い妹ランカちゃんの歌を利用する船団上層部の目論みを調べていくオズマとキャシーは、計画の首謀者がギャラクシー関係者と三島である、との結論に行き着きます。シェリルの体調不良を心配するミシェルは、彼女に投与されていた薬物を調べるため、クランに協力を仰ぐのでした。
ランカちゃんは天空門のステージでのリベンジライブの準備に励んでいましたが、フロンティア3の異星生物研究所への侵入を試むことでさらなる情報を得ようとするオズマは、、彼を阻止するため現れたブレラと格闘戦となります。両者の技量が伯仲する中、バジュラの襲撃のため勝負は水入りとなります。
バジュラ迎撃のために出撃していくオズマたちS.M.Sと新統合軍ですが、人類側の攻撃に対して耐性ができていたバジュラに劣勢に追い込まれていきます。武器としてのランカちゃんの歌の必要性を説くブレラの加勢と、オズマの気迫でバジュラの攻撃を退けることに成功しますが、オズマは負傷。怪我を押して出席したランカちゃんのライブステージ中に意識を失ってしまいます。しかし、重篤に至ることなく病院で快方へと向かうのでした。

ランカちゃんを引き取った頃からキャシーと恋仲であった若き日のオズマを描くとともに、「超時空要塞マクロス」でオズマと似た兄貴分的なポジションのロイ・フォッカーが戦死した第18話「パイン・サラダ」を思い出させるストーリー展開の話です。マクロスシリーズではお約束のパインをモチーフにした料理が登場します。またブレラによる「ランカちゃんの歌を使う目的」が語られるなど、以後の話に継がれる要素が盛り込まれています。バックに流れるMY SOUL FOR YOUがいい雰囲気を醸し出していました。

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妹のランカちゃんを利用した軍の計画を調べようと意を決したオズマの脳裏には、ランカちゃんを引き取った11年前のことが思い起こさせれのでした。バジュラに襲われたときのショックで心神喪失状態だったランカちゃんが、自分の作ったパインケーキで心を開いてくれた。その感動を胸に、オズマは部屋を後にします。
その頃、シェリルを連れ込んだことが発覚したアルトとミシェルは、無動力のEXギアで格納庫内をランニングする罰を受けていました。「・・・鬼」「だから男が寄り付かねーんだよ」と悪態をつく2人。そこに「プラス5周!」とキャシーの叱責が飛びます。そこに、オズマが現れてキャシーを連れ出します。
疑惑のある部屋を調査したオズマとキャシーは、内部の状況から推測したインプラントを持つ人物の関与から、ギャラクシー船団の生存者と三島の関与を結論付けるのでした。
一方、罰のランニングを終えシャワーを浴びたミシェルの目に、自分のロッカー内に保管していたシェリルの薬が目に留まるのでした。非番のクランを呼び出して、薬学に詳しい彼女の後輩に連絡を取るよう頼むのですが、そんな2人は政府のリムジンに乗り込むルカをを目撃するのでした。
大統領府に連れられたルカは、そこで三島と対談します。バジュラの体内で生成されるフォールド・クォーツによる銀河の支配を示唆するルカに対して、三島と男性に変装して現れたグレイスはそれを否定します。
調査を進めるオズマは、バジュラの死骸が運ばれたアイランド3の異星生物研究所への侵入を試みます。手元の携帯端末に表示されたデータを頼りに地下道を進むオズマをブレラが制止します。「オズマ・リー、そこから一歩でも動けば、自分は貴様を実力で排除する」という警告を聞き流し、オズマの拳銃が火を噴きます。ブレラのナイフが照明を破壊したことで暗闇に包まれた通路内で、オズマの銃のマズルフラッシュだけが2人を照らすのでした。(これは「愛おぼえていますか」におけるマックスとミリアの戦闘シーンを思い出させます。)
組合った両者が動きを止め、ランカを戦いに巻き込む理由をブレラに問うオズマは、ブレラの胸に輝く楽器のブルースハープに気づきます。それは、オズマの記憶の中から1人の少年の姿を浮かび上がらせるのでした。そこに入った出撃要請は、戦いを中断・幕引きとするのでした。
反応弾を装備したS.M.Sと新統合軍のバルキリーがバジュラの迎撃の向かいます。三島とグレイスは、大統領府から今回の作戦の動向を冷ややかに見守ります。接近するバジュラに対して反応弾が撃ち込まれます。幾つもの火球が生まれてバジュラを包み込みますが、爆発の中で焼け焦げた表皮を脱ぎ捨ることで無力化し、マクロス・クォーターへ突進します。バジュラの一撃がブリッジに迫りますが、オズマのVF-25Sが身を呈してこれを防いだのでした。
「もうお前たちの攻撃は通用しない」とVF-27の新型武器で対処するブレラは、戦闘情報を共有し進化するバジュラにはこの兵器も無効化されると語ります。だからこそランカちゃんの歌が必要と語るのでした。
それでもオズマはVF-25Sのナイフを振るって、負傷しながらもバジュラを倒します。その闘志はアルトたちを鼓舞し、バジュラの攻撃を退けることに成功するのでした。
帰還したS.M.Sの面々はランカちゃんのファーストライブに貴賓席から参加します。パインケーキでオズマを誘うキャシーの声を遠くに聴きながらが、負傷していたオズマは、体を座席に沈めたまま意識を失ってしまいます。
バルキリー、負傷、パインの流れから、事切れたかに思われたオズマでしたが、軍病院の病室で快方へ向かうのでした。キャシーとミシェル、そしてランカちゃんはほっと胸をなでおろすのでした。
同じ頃、同病院内ではグレイスの前に病室を抜け出してきたシェリルが立ちはだかるのでした。

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いまさらマクロスF 第16話 ランカ・アタック

第16話 ランカ・アタックです。

アルトを招いたS.M.Sのオーナーのビルラーは「断層で分断された銀河を一つに、バジュラを使って」という自身の夢を語ります。壮大な展望に衝撃を受けるアルト。さらにランカちゃんの警護役として美星学園に現れたブレラが、彼のストレスレベルを引き上げます。
グレイスと三島は、ランカの歌の力を利用してバジュラを制御する計画「ランカ・アタック」の実験に踏み切る。事の成り行きでこの計画を知ったシェリルは、自身のプライドをかけマクロス・クォーターのブリッジに乗り込み、ランカ・アタックの経過をS.M.S一同と共に見守ります。決行されたランカ・アタックは成功を納め、関係者一同が対バジュラ戦の突破口の出現に沸く中、ランカちゃんは複雑な想いに心が揺れるのでした。

「マクロスF」の重要なキャラであるバジュラの価値について、その一端をリチャード・ビルラーが自身の夢として披露します。この壮大な構想のインパクトはアルトの価値観の揺れでもって描かれています。そして、2人のヒロインのポジション関係のターニングポイントでもある話です。

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S.M.Sのオーナー、リチャード・ビルラーの自宅に呼び出され、「断層で分断された銀河をバジュラを利用して一つにする」という彼の壮大な構想を聞かされたアルト。今まで「バジュラは人類の敵」と認識していたアルトの心中には複雑な葛藤が生じます。その葛藤はアルトの行動を神経質なものにします。バジュラに激しい戦闘を挑んだり、ランカちゃんの護衛として学園に現れたブレラに絡んだりと、その苛立ちは彼の周囲の人に「ブルーデ―(?)」と評されてしまいます。
フロンティア政府の公認を得て、エルモからランカちゃんのプロヂュース役を奪い取ったグレイスは、ランカちゃんの記憶にあった「アイモ」をアレンジした歌を新曲として用意していました。バジュラの攻撃で大きな被害を被ったアイランド14での慰問公演を取り仕切って、ランカちゃんの人気を確実なものにしていきます。
その様子を病室のTV報道で知ったシェリルは病室を抜け出し、体調不良で夜の公園のベンチに倒れ込んでいるところを、苛立ちを抱えて公園をぶらついていたアルトに見つけられ、S.M.Sの彼の居室に連れて行かれます。

グレイスの用意した曲は、ランカちゃんの歌声に含まれているフォールド波を使いバジュラをコントロールしようとする計画のために用意されたものでした。グレイスと共謀している三島は、ランカちゃんの歌の効果を確認するための作戦「ランカ・アタック」を実行に移します。この「ランカ・アタック」のためS.M.Sの面々に招集がかかります。アルト、ミシェルととも彼らの居室にいたシェリルもこの計画を知ることになります。
ランカちゃんの歌がバジュラに影響を与える?この興味とトップアイドルである自分のポジションを脅かす存在となったランカちゃんへの関心から、シェリルは不調を押してマクロス・クォーターのブリッジへと向かいます。守衛を色仕掛けで篭絡しブリッジに乗り込むシェリル。彼女のトップアイドルとしての意地を込めた思いに、艦長のワイルダーは彼女の席を用意して応えるのでした。

一方、S.M.Sスカル小隊の面々も歌が与える効果について議論します。「ミンメイ効果」と呼ばれ、ゼントラーディやプロトデビルンには効果があったとされる歌攻撃でした、知性の有無やコミュニケーション方法が不明なバジュラに通用するのか?で意見が飛び交うのでした。
ランカちゃんは装甲の強固なVB-6に搭乗していました。それをブレラが指揮するVF-27小隊が護衛します。そして「ランカ・アタック」はスカル小隊によるバジュラの巣がある小惑星への攻撃で幕を開けます。スカル小隊の攻撃に刺激された多数のバジュラが小隊に向かって飛来します。たちまちバジュラとS.M.Sの間で戦闘が始まります。緊張が高まる中、グレイスは冷徹にランカちゃんに新曲「アイモO.C.」を唄うよう促すのでした。
唄い始めるランカちゃん。その声は、スピーカーなぞ無くても、バジュラたちの動きを鈍らせていきます。その様子をモニターし結果にほくそ笑むグレイス。動きが止まったところを次々と撃破されていくバジュラ達。
始めての戦場にランカちゃんの心が乱れ唄も乱れてしまいます。その様子を見ていたグレイスは冷たく「まだまだ調教が必要ね」と、まったくもってランカちゃんをペットのように見ているのでした。
作戦途中で一匹のバジュラがVB-6を襲います。救援に向かおうとするアルト。しかしブレラが、射線にあるアルトのVF-25Fの翼ごとバジュラを攻撃します。見事にバジュラを撃ち貫いたブレラはVB-6を庇う位置を占め、怒るアルトを「ランカちゃんに相応しくない」と制するのでした。
バジュラを殲滅し成功裡にランカ・アタックは終了しました。成功に興奮するハワードたちの脇で、三島とグレイスが怪しくほくそ笑みます。
マクロス・クォーターに帰艦したランカちゃんにS.M.Sの面々が惜しみない賞賛の声を投げかけます。ボビーの「ランカちゃん、胸を張って。今やあなたは私たちの希望の歌姫」に照れるランカちゃん。その陰でシェリルは拳を握りしめ複雑な表情を浮かべているのでした。そしてアルトもオズマもやり場のない思いを拭えないでいました。

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いまさら マクロスF 第15話 ロスト・ピース

第15話 ロスト・ピースです。

第13話で自ら起動したディメンジョン・イーターによって、惑星ガリア4とそこに駐屯していた第33海兵部隊そして惑星の30%あまりと共に消滅した筈のグレイスでしたが、新たな体を得てフロンティア船団の何処かで復活を遂げました。その作業の最中において、グレイス(の意識)はギャラクシー船団を統率する幹部たちとこれまでの活動結果の振り返りを行うのでした。その討議の中でギャラクシー船団幹部達の目的のひとつに、バジュラたちとマクロス・フロンティア船団を武力衝突へ導くことでした。また、ランカちゃんの才能の発揮は予定外でしたが、自らの計画に有効な駒として活用することとし、一方でシェリルを見限ることを決めるのでした。
一方、三島の方も独自の調査結果からランカちゃんの能力を利用して対バジュラ用のプロジェクトを進めることにし、計画の補佐役にグレイスとブレラを任命するのでした。
そんな謀略とは無関係に軍病院に検査・入院中のシェリルは病室でアルトとランカちゃんのお見舞いを受けます。ランカちゃんの特集番組から流れる自分の曲に合わせて熱唱するシェリル。ランカと共にアルトの前で力強く振る舞うのですが、その体調は思わしくありません。咳き込むシェリルと心配する2人。そこにランカちゃんの大統領府への呼び出しと、アルトにS.M.Sのオーナーであるリチャードからの出頭命令が届けられるのでした。

本話ではグレイスのポジションと彼女の背後にいるギャラクシー船団幹部の存在が明確な形で描かれます。そして彼女たちが過去のエピソードを引用しながら自分たちの役割を語ると共にこれまでの大筋をまとめてくれています。シェリルの歌をBGMに描かれる戦闘シーンは何度見ても迫力があります。
What’bout my star?を唄いながらアルトに迫るシェリルとランカちゃん。恋の三角関係もくっきりと描かれています。さらにS.M.Sのビルラーも本編に登場してきて、次への期待が膨らむ話です。

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S.M.Sとバジュラの戦いが続いています。その中でグレイスは新たな肉体に意識をダウンロードさせようとしていました。作業を進めながらグレイスは複数のギャラクシー船団の幹部たちと対話を進めます。内容は、これまでのグレイス指揮の作戦活動報告といえるもの。ギャラクシー側極秘計画、作戦名「オペレーション・カニバル」は、コード名「フェアリー9」と称されるシェリル・ノームの銀河横断ツアーが、フロンティア船団に対する計画の起点であることを告げていました。住民のインプラント(サイボーグ)化が行われておらず、予定進路が目標に合致するこの船団をギャラクシー側は計画の舞台としていたのでした。作戦の進捗が72%と予定と乖離。その原因をギャラクシー側は、S.M.Sの傑出した戦闘能力と考えていました。試作機YF-24をL.A.Iが独自に開発発展させたVF-25の機能の見積違いであったと。
また、ランカちゃんの歌の才能・効果も想定外のことでした。11年前の第117次大規模調査船団の生き残りだったランカちゃん。ギャラクシー側ではコードQ1と呼んでいたランカちゃんの能力を確認したグレイスたちは、彼女を注目して計画を進めることとし、今まで使っていたシェリルを切り捨てることを決定するのでした。
体の再生を終えたグレイスは、軍病院を訪れ、病床のシェリルに「そんな顔しないで。全滅したって決まったわけじゃないんだから。希望はまだあるのよ。いつか帰れるって」といって励ます一方で、密かに彼女の採血サンプルをすり替えて処分し、仕事を全てキャンセルしてしまうのでした。「フェアリー9は廃棄」の言葉のとおりシェリルを切り捨てたのでした。

バジュラを退けることができたフロンティア船団政府では、被害の集計と対応に追われていました。三島からの報告にあったとおり、アイランド14と15が廃棄や使用不可となり、空気が8億立方メートル、有機物15000トン、水も2万トン失ってしまいました。ちなみに空気8億立方メートルって、東京ドーム(124万立方メートル)のおよそ64000個分です。想像できませんね。山積する書類を前に三島と話すハワード大統領ですが、船団のダメージ以上に、バジュラの勢力圏がフロンティア船団を囲むように存在する事実に頭を悩ませるのでした。
そして三島も独自に調査を進めていたランカちゃんのバジュラへの影響を見てほくそ笑むのでした。「まさかど真ん中のストライクだとはね」と。でも当のランカちゃんは、軍病院の検査の最中に検査着だけで下着をつけていないことを忘れてアルトの前で跳ねまわり思わず赤面。それをモニターしていたブレラに「バカなやつ・・・」とあきれられているのですが?

仕事が全てキャンセルとなったシェリルは、アルトの来訪に喜びを隠せません。慌てて取り出した手鏡で身なりを整えて、余裕ありげにアルトの入室を迎えるところが可愛らしいですね。アルトの姿をみて喜ぶのも束の間、後に続いて入室してきたランカの姿を見て少しがっかりした表情。病室に流れるランカちゃんが扱われていたTVの芸能ニュースも場を盛り下げます。沈んだ気持ちを晴らすためでしょうか、シェリルは2人を廊下に連れ出します。芸能ニュースが伝えていたのは、ランカちゃんの路上ライブの様子であり、それはシェリルとアルトの初デートの日のものでもありました。
TVから流れるランカちゃんの「What’bout my star?@Formo」に合わせて「What’bout my star?」を唄い始めるシェリル。リズムに乗ってアルトを手玉に取っていきます。それを見て最初は臆し気味だったランカちゃんも負けじと声を重ねていく。図らずとも2人の歌姫の間で板挟みとなったアルト。2人に迫られてドギマギです。ですが、突然のシェリルの咳き込みで2人ライブは終了。ランカちゃんとアルトがシェリルを気遣かっているところに、黒服の大統領府関係者が現れランカちゃんに大統領府への同行を求められ、アルトはS.M.Sからの呼び出しを受けるのでした。
三島はランカちゃんを対バジュラ用の手段として招集したのでした。そこで計画の関係者としてグレイスとブレラを紹介されるのでした。
アルトは単身でS.M.Sオーナーの待つ豪奢な邸宅に向かいます。メイドの少女に案内されたアルトは、巨大な鉄道模型のジオラマで敷き詰められた部屋で、S.M.Sのオーナーのビルラーと相まみえるのでした。

ギャラクシー側の面々は「プロトカルチャーが50万年の歴史の中で成し得なかった目標に挑戦・・・」と言っていますが、前向な人たちですね。

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