いまさら マクロス ダイナマイト7 第4話 銀河クジラの歌う星

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第4話 銀河クジラの歌う星 ZOLA

いよいよクライマックスです。惑星ゾラ宙域では、パトロール隊、密漁団、グラハムそしてバサラと銀河クジラを巡り4つの勢力がぶつかります。
寿命を迎えつつある数頭の銀河クジラたちが、群れから外れ、惑星ゾラにあるクジラの墓所へ降り立とうとしていました。一方、銀河クジラの群れが到来したゾラの衛星軌道上では、密漁団が白い銀河クジラに反応弾を撃ち込みますが効果はなく、母艦による特攻を仕掛けます。しかし、その攻撃はグラハムによって阻止されまました。
銀河クジラを巡る様々な思惑が交錯する中、バサラは1人戦場で唄い続けていました。そんなバサラの歌は、ついに銀河クジラとのコミュニケーションを成立させるのでした。バサラとの束の間のセッションを愉しんだ彼らは、やがて次の回遊地を目指して旅立っていきます。一連の騒動を通じ、グラハムの真意に触れたライザは、父との間に絆を取り戻しました。バサラは新たな銀河に向けてゾラを発ち、ようやくゾラに到着したミレーヌは、またもや行き違いになるのでした。

群れから外れた数頭の銀河クジラたちは、惑星ゾラの大気圏に突入しようとしていました。この行動に疑問を抱くローレンスに、エルマは寿命を迎えた銀河クジラが墓所に向かっているのだと説明します。
そのころ、シティ7ではFire Bomberのライブが始まっていました。レイはライブ会場に集まってくれたファンに向かい、バサラに続いてミレーヌまでもが姿を消したことを報告します。動揺するファンをよそに、彼は録音されたバサラの歌を流しながら、ビヒーダと2人だけでライブを始めるのでした。
銀河クジラの群れを巡り、パトロール隊と密漁団が戦闘を繰り広げます。スピーカーシステムによって歌声を響かせながら前線へと辿り着いたバサラは、そのまま白い銀河クジラに肉薄するグラハムを追います。方や密漁団は群のクジラたちに次々とモリを放っていました。
エルマからバサラが伝説的ロックバンドであるFire Bomberのボーカリスト、熱気バサラその人だと聞かされたローレンス。それを知った彼は何かを思いつき、自分の研究室へと走り出す。
グラハムは、白い銀河クジラは死に場所を求めているから引導を渡すのだと主張します。しかしバサラは、歌を耳にした銀河クジラの瞳が生気に溢れていたと言い、グラハムに”死にたいのはお前だ”と指摘します。
研究室のローレンスは、群から外れた銀河クジラたちの動きと、ゾラの磁場エネルギーが急上昇しているポイントに関連性を見出し、銀河クジラたちが向かおうとしている場所へと急ぐのでした。一方、ゾラの街の住民らには、落下する銀河クジラに備え屋内に避難するよう勧告が出されました。街でバサラを探していたガムリンは、急ぎバルキリーへと戻り、無線から流れてきたバサラの歌を聴くのでした。
白い銀河クジラへモリを撃つグラハムや唄い続けるバサラをよそに、密漁団はカリバの指示のもと反応弾の発射準備を整えました。ゾラの地表ではクジラの墓と呼ばれる場所が、強力な光を放ち始めており、群れから外れて降下した銀河クジラたちがその周囲をゆっくりと旋回するのでした。
密漁団の母艦からは反応弾が放たれました。反応弾は、白い銀河クジラの中へと吸い込まれていきます。反応弾の爆発による凄まじい爆風は周囲を包み込んでいきます。銀河クジラが吹き上げた花粉はバサラのバルキリーを真っ赤に染め上げていきます。爆風が収まった時、爆心地にはいまだに健在な白い銀河クジラの姿がありました。
白い銀河クジラの壮健な姿を前にしたバサラは、俄然やる気を見せます。反応弾が効かない相手に密漁団の面々は狼狽しますが、リーダーのカリバは怯むことなくバルキリー隊に突撃を命じ、母艦にも白い銀河クジラへの突撃を命じます。しかしこの攻撃はグラハムによって阻止されました。
唄い続けるバサラの歌はついに銀河クジラへと通じたようで、クジラたちもリズムをとりながら大きく声を上げ始めました。同じ頃、ゾラに降下した銀河クジラたちは、収束していくエネルギーに包まれながら、墓所の中心へと吸い込まれていきました。そして、広がるエネルギーはゾラの地表全体を覆っていくのでした。
衛星軌道上では、バサラと銀河クジラがコーラスを奏でていました。やがて一筋の光となった銀河クジラの群は、新たな回遊先を求めて遥か彼方へと泳ぎ去っていきました。
銀河クジラを見送ったバサラたちは、クジラの墓所に集まっていました。ライザは、バサラに歌の影響で大量のエネルギーを放出した銀河クジラたちはもう当分戻ってこないことや、密漁団を逮捕したことなどをグラハムに伝えます。グラハムは、それなら銀河クジラを追いかけていくと言いますが、娘と父の間にはかつてわだかまりはありませんでした。
そんな和やかな雰囲気の中、何かを思い立ったバサラは突如として旅立ちの準備を始めるのでした。グラハムとの再会を約束してバサラは、宇宙へと飛び立っていきます。ゾラを離脱したバサラは衛星軌道上で、フォールド・アウトしてきたミレーヌとすれ違います。驚くミレーヌをよそに軽い挨拶を交わしてバサラはどこかへ飛び去ってしまうのでした。
バサラを見送ったグラハムは、一言「ダイナマイト」と漏らすのでした。傍らでは、バサラの教えを受けたエルマが唄い続けていました。

いまさら マクロス ダイナマイト7 第3話 「孤独」

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第3話 「孤独」です。

この第3話では、銀河クジラにまつわる謎が明らかになっていきます。銀河クジラに意思があるのか?の問いに対して、バサラ、グラハムそして密漁団のカリバの全員が”ある”で一致しているのですが、その対応は3者3様です。クジラを手にかけることで哀しみから解き放とうとするグラハム、漁の障害として排除しようとするカリバ。そして歌による交流を図ろうとするバサラでした。
皆の思惑が交錯する中、切り札の反応弾を積んできた密漁団の母艦がゾラに到着し、パトロール隊も含め、(白い)銀河クジラをめぐる最後の戦いが幕を開けるのでした。

マクロス7で、サザビーの計略に嵌り襲われかけていたミレーヌは、間一髪の所でレイとビヒーダに救い出されました。レイには”一つ大人になったな”と言われてしまいます。
バサラはグラハムと共に銀河クジラの墓を訪れていました。そこでバサラは、壁に刻まれた不思議な壁画を発見しました。それはグラハムの祖先が残したという記録でしたが、綴られた文字を読むことができません。しかし、エルマが連れているキャピーはその文字が解読できるのでした。
その頃宇宙では、銀河クジラが発生させた嵐によって密漁団のバルキリーが次々と破壊され、パトロール隊に摘発されていくのでした。密漁団頭目のカリバは、パトロール隊が味方であることを銀河クジラが理解していると部下に説明し、速やかに撤退しました。
エルマはキャピーを通して、銀河クジラのバーラエナについて記された壁画の翻訳を進めていました。そこには数百万年も生きる白い銀河クジラが、その永い時のなかで同胞の死を見守り続けていたことが綴られていました。グラハムは、白い銀河クジラが自らの死を望みながら、彷徨い続けているのだと語りますが、バサラは白い銀河クジラは、死を求めてなどいないと反論します。バサラは、白い銀河クジラに自分のサウンドを聴かせてやると決意を示すとともに、グラハムに対して死を望んでいるのはグラハム自身なのではないかと指摘するのでした。
密漁団のカリバは、漁の邪魔をする白い銀河クジラを排除するため、密売人のもとへ赴き、反応弾を購入しようとしていました。カリバは白い銀河クジラが高い知能を持つと考え、それさえ排除すれば密漁は成功するのだと主張します。密漁団に潜入し、その言葉を耳にしたライザは密漁団に見つかってしまいました。バルキリーとフォールドブースターを奪って逃走するライザはどうにかフォールドすることに成功し、ゾラへ帰り着くことができました。
帰省後、バルキリーでエルマの家を訪れたライザは、バサラの元気な姿を目の当たりにし、医者ですら匙を投げたはずの傷が完治していることに驚きを隠せないでいました。
エルマから彼がFire Bomberのバサラであることを聞かされたライザは、なぜ銀河クジラの前で唄ったのか尋ねるのでした。その問いにバサラは、唄いたい時に唄うだけだと答えます。
ライザからの情報で密漁団が反応弾で白い銀河クジラを狙っていると聞いたグラハムは、自らの手で決着をつけるべく出撃の準備を始めます。ライザはそんなグラハムに食ってかかりますが、グラハムは白い銀河クジラの瞳には深い悲しみに溢れていると応えるのでした。
密漁団の出現を受け、グラハムは今度こそ決着をつけようと、強い決意のもとに宇宙へと飛び出していきます。グラハムの船に便乗し宇宙へ向かおうとするバサラでしたが、邪魔を嫌ったグラハムに船から放り出されてしまいました。一方、出撃を控えたパトロール隊のドックでは、ローレンスが用意したサウンドシステムが、バルキリー全機に取り付けられていました。バサラとライザを乗せたエルマの車は、パトロール隊の基地へと向かいました。バサラはパトロール隊の基地に配備されていたVF-19へ勝手に乗り込み、ローレンスに銀河クジラの前で唄うことを当然のように快諾し、出撃するのでした。
白い銀河クジラを前にしたカリバは反応弾準備を命じますが、思わぬトラブルが発生し反応弾を発射することができないでいました。遅れて現場に到着したグラハムは引導を渡すため、そしてバサラは歌を聴かせるために、白い銀河クジラへと迫ります。
その頃マクロス7では、レイがミレーヌにガムリンがバサラのもとへと向かったことを明かしていました。ガムリンは、惑星ゾラで1枚の写真を頼りにバサラの行方を追っていました。レイは、ミレーヌにゾラに行って気持ちの整理をつけてくればいいと送り出すのでした。、

いまさら マクロス ダイナマイト7 第2話 墓場

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第2話 「墓場」

銀河クジラとの接触に成功したかと思いきや、バルキリーが破壊されバサラは宇宙に投げ出されてしまいました。ライザによって救われたバサラですが、意識不明の重体でした。しかしバサラは、意識を朦朧とさせたままエルマの家へと帰り着きます。そして、なにかを探すように、朦朧としたまま森の奥へと歩いていきます。そんなバサラを心配しながら後を追うエルマは、どんな傷をも治すという温泉へと彼を導いていくのでした。
一方、惑星ゾラの衛星軌道上では、本隊が到着した密漁団とパトロール隊が銀河クジラをめぐって激しい戦いを繰り広げていました。実弾の使えないことを見通されたうえに、軍隊並みに統制のとれた密漁団の攻勢は、パトロール隊を次第に劣勢に追い詰めていきます。
またシティ7では、バサラの不在を突いて、サザビーがミレーヌを陥れ、ミレーヌの貞操に危機が迫ります。マクロス7では珍しく、女性の色気が漂う回でした

バサラを欠いた状態で開催されたFire Bomberのライブでメインを張るミレーヌでしたが、不意に演奏を止めてしまいました。気を取り直したミレーヌは、歌詞を間違えたと笑ってごなかすのでした。
その頃、銀河クジラとの遭遇時に宇宙へ投げ出されたバサラはエルザに救出されていましたが、集中治療室での治療が必要な程に容態が悪く、医者は意識が戻る保証はないと告げます。無意識のまま弱々しくグラハムの名を呼ぶバサラに対して、エルザは自分の身体の心配をするよう彼を戒めるのでした。
密漁団への対抗策に威嚇射撃は無意味であるとパトロール隊の隊長に進言するライザでしたが、色よい返事をもらえず苛立ちを募らせていました。そんな彼女に同僚であり銀河クジラの研究者でもあるローレンスが、自分の仕事場へ誘います。自分の仕事場でローレンスは、銀河クジラが発する振動波にこれまでにない異常が生じ、それがバサラの歌に応じたことによるものだとエルザに熱弁を奮います。しかし、エルザはローレンスの意見に対して、銀河クジラはエネルギーの集合体であり、学会でも検証済みだと一笑に付します。銀河クジラが意思を持つ生命体だと考えるローレンスは、昏睡状態のバサラに、録音したバサラ自身の歌を聴かせながら、バサラが再び銀河クジラの前で唄うことを期待していると、意識のないバサラに語りかけるのでした。
家で歌の練習をするエルマのもとに、病院から抜け出し傷だらけのバサラが戻ってきました。意識が朦朧としているバサラはエルマにグラハムの所在について尋ねます。それを聞いてバサラは意識も足取りもおぼつかないまま森の奥へと歩みを進めます。エルマもそんなバサラの後を追うのでした。
シティ7では、元気のないミレーヌを心配するガムリンが、バサラの歌エネルギーが感知されたポイントへ出発しました。レコーディングを終えたミレーヌは、テレビ局のプロヂューサーであるサザビーとの会食に誘われます。バサラがいなくなり元気のないミレーヌに対し、励ますような素振りを見せるサザビーでしたが、その裏にはミレーヌに対す暗い想いがあるのでした。サザビーは乾杯のグラスに薬を仕組んでいました。そのせいで、全身から力が抜けてしまったミレーヌは、サザビーに抱きとめられのでした。
体に力が入らないミレーヌは下着1枚を残して衣服を脱がされ、用意されていたベッドに押し倒されます。そのまま下着姿で迫ってくるサザビーを前に、ミレーヌはかつてないおぞましい感覚を覚えるのでした。

朦朧としたまま森の中を進むバサラは、とうとうその場に倒れ込んでしまいました。そんな彼をエルマは担ぎながら、怪我を治す温泉を目指して懸命に進んでいくのでした。
エルマに担がれたまま山肌を流れる温水に浸かったバサラは、無意識ながらもみずからの力で歩き出します。それを見たエルマは、バサラと一緒に自らも衣服を脱ぎ、バサラと共に傷を治すという温泉に浸かります。怪我が治ったら弟子にして欲しいと改めて願い出るエルマ。バサラの方は、まだ意識がはっきりしない脳裏に、事故直前のグラハムや銀河クジラの姿が浮かんでいました。

密漁団は銀河クジラの群れを目の前にしながら、本隊の到着を待ちわびていました。銀河クジラの回遊速度が衰えたその時、狙ったように密漁団の本隊が到着し、駆けつけたパトロール隊と交戦状態に入りました。軍隊並みに組織化された密漁団に、パトロール隊は苦戦を強いられます。殺傷能力のない武器では密漁団を抑えきれないのでした。
密漁団の攻勢により孤立したライザは窮地に立たされます。そこに突然、銀河クジラから放たれた衝撃波のようなものが、密漁団のバルキリーだけを次々と破壊していきます。

一方、温泉のバサラは、湯治の効能か事故直前の記憶が次第に鮮明となり、自らの意識を取り戻しました。同じ温泉で療養していたグラハムが見守る中、快気したバサラは大自然への感謝を込めるように、自分の歌を捧げるのでした。
傷が癒えた2人とエルザは、グラハムに連れられ森を抜け、荒れ地に辿り着きます。この場所について尋ねるバサラに対し、グラハムは”勇者の墓場”と一言答えるのでした。

マクロス ダイナマイト7 第1話 漂流

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第1話「漂流 -wonder-」

TVシリーズ放映終了後から2年余。本作は、TV未放送回(マクロス7アンコール)のリリースからちょうど2年後に発売がスタートした、全4話の新作OVAシリーズでした。今回の舞台はバロータ戦役の終結から約1年後の銀河宇宙です。マクロス7でデビューしたFire Bomberは銀河規模の大スターになっていました。ですが何か冴えない表情のバサラは仲間に置手紙を残して、1人放浪の旅に出てしまいます。第67惑星空域の辺境の星ゾラに降りたバサラは、港町で密漁団とパトロール隊の銃撃戦に巻き込まれ負傷してしまいました。バサラは地元の少女エルマに救われます。エルマの父グラハムは、ゼントラーディの技術で巨人化した寡黙なゾラ人でした。彼は、妻マリアの死の原因となった宇宙生物・銀河クジラへの復讐を目指していました。やがて、惑星ゾラの衛星軌道上には銀河クジラの群れが現れ、グラハムと彼を追うバサラは宇宙へと飛び出していくのでした。VFに乗ったバサラは、銀河クジラに向かって熱唱するのだが・・・。その歌声に応えるかのように銀河クジラが強く発光した瞬間、バサラのバルキリーは破壊され、彼は宇宙に投げ出されてしまいました。

バサラは、鉢植えの花に水をやりながら、1枚の紙片を用意していました。その様子を見つめるグババに向かって、彼は「みんなによろしくな」とだけ言い残して旅立っていきました。着いた先は豊かな海を臨む辺境の惑星ゾラでした。船に揺られて港町に到着したバサラは、波止場で一時の休息を取るのでしたが、偶然にも港の倉庫からバルキリーを盗み出そうとする武装集団と鉢合わせしてしまい、パトロール隊と武装集団の銃撃戦に巻き込まれ、ショックガンで撃たれてしまいました。
シティ7にいるFire Bomberの3人は、たった1枚の紙切れを残して出奔する相変わらずなバサラの行動に、三者三様の表情を見せるのでした。
撃たれたショックから回復したバサラは、撃ち合いの最中にいつものようにギターを片手に熱唱を始めまず。だが、その歌声も当事者たちには届きません。銃撃戦の最中に熱唱するバサラに対して、駆けつけたパトロール隊のライザは歌を止めるよう警告します。だが、誰もバサラの歌に耳を貸そうとしません。武装集団はバルキリーを強奪して逃走し、バサラは、ギターを壊すと同時に怪我まで負ってしまいました。そこに1人の少女が現れました。

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バサラはエルマという少女に連れられ、彼女の家でケガの治療を受けます。そこで介抱されながら、惑星ゾラにまつわる銀河クジラという生物について聞かされます。その銀河クジラとは宇宙を回遊する生物で、宇宙船の動力源となることから高く売れるのだという。そして、クジラを狙った密漁団が回遊時期がになると現れるのだという。エルマの父親であるグラハムが帰ってきたため、バサラは彼女に感謝を告げて家を出ようとしました、治療に使った薬草の効能によって体が動かなくなっていました。そんな中、意識を朦朧とさせながらもバサラは、グラハムの問いにこの惑星が気に入ったと答えるのでした。
エルマは、ギターに綴られていた名前から、自分が助けた青年がFire Bomberの熱気バサラであることを知るのでした。ファンであり大スターのバサラと出会えたことに大喜びのエルマは、惑星ゾラの言葉で、Fire Bomberのヒット曲「PLANET DANCE」を口ずさみながら夕食の用意をするのでした。
壊れたギターを修理するために2人で訪れた村の楽器屋で、バサラはグラハムと銀河クジラの因縁について耳にします。エルマの母親がかつて歌手として活躍していたことも。
目的のギターの弦が手に入らず仕方なく帰路につきます。弦が手に入らなかったバサラに、グラハムは銀河クジラの巨大なヒゲを渡します。訝しんだバサラでしたが、ヒゲが弦として使えることに気づいた彼は、ギターの修理に成功し、その喜びを表現するかのように、即興で「クジラの唄」を熱唱するのでした。
エルマはバサラに向かって、自分を弟子にして欲しいと頼み込みます。母親のようにエルマ自身も歌手を目指しているのでした。そこに突然、密漁団が襲撃を加えます。彼らの狙いは、エルマの母親の形見であるグラハムのバルキリーでした。それは、銀河クジラを追うためにグラハムが用意したものでした。グラハムは、銃撃をものともせずに密漁団を圧倒します。その最中、彼は自らの右肩がうずき出していることに気づきます。それは銀河クジラの到来を告げてるものでした。
銀河クジラの到来を予感したグラハムは、宇宙へと飛び出していきます。バサラもまたバルキリーへ乗り込み、グラハムのあとを追います。そんな2人をエルマは、ただ茫然と見送るのでした。
ゾラの惑星軌道上にはグラハムだけでなく、密漁団やパトロール隊までもが集結していました。そんな彼らの前に、銀河クジラがその姿を現します。巨大な銀河クジラたちを目の当たりにしながらも、グラハムは怯むことなくその群れにモリを打ち込みます。そんなグラハムを娘のライザは必死で止めようとしますが、彼女の声は届きません。バサラは銀河クジラに向かって唄いかけます。その歌声に反応するかのように銀河クジラが強く発光した瞬間、彼のバルキリーが大破してバサラは宇宙に投げ出されてしまうのでした。

いまさら マクロス7 銀河がオレを呼んでいる!

映画 「銀河がオレを呼んでいる!」です。

TVシリーズの放送終了直後に公開された劇場版アニメ作品で、マクロスシリーズとして同時期に展開されていた「マクロスプラス MOVIE EDITION」との同時上映されました。上映時間は約30分で、TVシリーズ本編ストーリー(第38話以降)に連なるサイドエピソードとなっています。

一面の雪原にバサラとファイヤーバルキリーがフォールドアウトしてきたところから物語がはじました。制御不能となったバルキリーは雪原を滑り落ち、ようやく止まったところで機外に投げ出されたバサラは、現地の人に囲まれてしまいました。

話は少し戻って、歌エネルギーという未知なる力の存在を解明するため、Fire BomberはDr.千葉が主導する実験に参加していました。それは、歌が花にもたらす影響を調べるというものでしたが、反応はなくミレーヌの歌声はただ虚しく響くのでした。
ミレーヌに代わってバサラが花へ唄いかけようとした時、彼らの周囲に時空移動が巻き起こり、歌エネルギー探知機から奇妙な声が発せられました。その声に反応してヒマワリが動いたと感じたバサラは、歌エネルギー探知機を手にどこかへ走りっていきました。
辺境の惑星へフォールドしたバサラは、銃を構える村人たちに取り囲まれながらですが食事を振る舞われ空腹を満たすことができました。殺気立つ村人をよそに、室内に飾られていたギターを手にバサラが唄い始めると、屋外に遠吠えのような不気味な声が響き渡り、村人たちはひどく怯えた様子を見せるのでした。
そこにFire Bomberのファンだという少年ペドロが現れ、バサラに歌をせがみます。ひとまず彼に対する嫌疑は収まったものの、村人たちの沈痛な面持ちは変わりません。彼らは20年をかけてバルナジウムという鉱石の採掘に挑み続けていたが、いまだ成果を上げられてはいませんでした。
村人たちは山から聞こえてくる声のような音を「呪いの遠吠え」と言い「化け物」の存在を愚痴りながら、酒を片手にくだを巻くのでした。そんな中、長老格のミゲルの号令により、村人たちの夜の集まりはひとまず解散となりました。
ペドロの家を訪れたバサラに、ペドロの母親のマルガリータは、同世代の友人がいないことや、死んだ父親に似て音楽が好きなことなど、息子の置かれた境遇を説明するのでした。
その頃、謎の声を追ってマクロス7を飛び出していったバサラを追って、ミレーヌ、レイやビヒーダと共に同行したガムリンらはバサラが向かった辺境の惑星へとフォールドするのでした。
猛吹雪の屋外では「呪いの遠吠え」が響き渡り、ペドロもまた恐怖に震えていました。しかし、バサラはそれが呪いなどではなく、心に響く声であると優しくペドロに言い聞かせるのでした。
バサラはペドロを連れ出し、ファイヤーバルキリーで吹雪く夜の雪山へと向かっていきます。その道すがら、ペドロは亡くなった父親が発見したという、不思議な種をバサラに見せる。その時、歌エネルギー探知機が再び謎の声を捉えます。
バサラたちは謎の声を手掛かりに、吹雪の中を進み続けていた。だが、その声が途絶えた次の瞬間、何者かの攻撃がバサラのファイヤーバルキリーを襲う。
唄うことで攻撃に応じるバサラだったが、そんな彼の前にゼントラーディのものらしきバトルスーツが姿を現す。そのバトルスーツは、奇妙な音を発しながら再びバサラに襲いかかります。バトルスーツはカラフルな煙幕を上げながらただバサラを追い回すだけで、なぜか攻撃をしてきません。
バサラがバトルスーツと接触していた同じ頃、ミレーヌたちはバサラが向かった辺境惑星の周辺宙域にデフォールドしました。そこで歌エネルギー探知機があの奇妙な声を捉えるも、バサラがいる正確な位置の特定には至りませんでした。そして、いきなり大きな歌エネルギーを感知してしまったことで、レイたちの持つ探知機がオーバーヒートしてしまいました。それほどの巨大な歌エネルギーを感知しながらも、レイたちはいまだバサラの所在地を特定することはできないでいた。
雪原にバルキリーを降ろしたバサラは、そこでペドロをコクピットから降ろし、自らも生身の姿でバトルスーツと対面します。そして、心のままに熱唱し始めるのでした。
一方のバトルスーツもまた動きを止め、バサラの歌に聴き入る。やがてバトルスーツ「クアドラン・キルカ」の中から巨人サイズのゼントラーディ女性が姿を現しました。
彼女はまるでバサラに対抗するかのごとく、ベースギターを片手に唄い始めます。バサラもこれに応じ、両者は対抗意識を燃やしながら互いに唄い続けます。

バサラたちの歌は異常スピリチアとしてバロータ軍はに感知されていました。ゲペルニッチはその詳細を確かめるため、新戦力のナッターバルゴと共にガビルとグラビルを現地に向かわせました。

バサラと歌合戦を果たしたのはゼントラーディのエミリアでした。歌を交わし合った2人の間には、確かな友情が芽生えていました。歌合戦の後、バサラとペドロはエミリアの屋敷を訪れていました。幼い頃、リン・ミンメイに影響され歌手の道を志したエミリアは、歌の修行のため山に籠っていたのでした。
そこで2人は、村人が忌み嫌う「呪いの遠吠え」の正体がエミリアの雪山で行う発声練習であることを知ります。エミリアは、バサラとの歌合戦に敗れたことで少し自信を失いったと話します。そんな彼女にバサラは歌に勝ち負けなどなく、エミリアの歌が心に響いたと励ますのでした。
3人は穏やかな時を過ごしていましたが、そこにプロトデビルンが現れ優しい時間は終わりを告げました。バトルスーツを身にまとい出撃するエミリアを追い、バサラもまたファイヤーバルキリーのもとへ向かいます。
戦闘が始まり、エミリアはガビルらに向けてミサイルを放ちますが、そのミサイルを、バサラが両者の間に割り入り全て受け止めてしまいます。そしてバサラは戦おうとするエミリアを制しながら、いつものように唄い始めるのだった。あくまで歌の力だけで強大な敵に立ち向かう、そんなバサラの姿にエミリアは驚嘆するのでした。
バサラの歌はガビルたちを圧倒していきますが、伏兵として潜んでいたナッターバルゴにペドロが捕らわれてしまいます。機械化されたナッターバルゴにはバサラの歌が通じず、彼も機体をグラビルに捕らわれ窮地に陥ってしまいました。
そんなバサラの危機をエミリアの歌が救います。彼女の歌に敵が動揺した隙に、グラビルの手から逃れたバサラはペドロを救出しました。
2人に押され気味のガビルとグラビルは、ナッターバルゴを合体することで、さらに凶悪な「ガビグラゴ」となるのでした。その凄まじい力は一瞬で周囲の雪を溶かし、雪解け水は大洪水となって麓の村に襲いかかります。
大洪水が迫り村が混乱に包まれる中、ペドロの帰りを待つマルガリータとミゲルはその場に留まろうとする。一方、歌で対抗するもガビルに圧倒されていたバサラとエミリアのもとには、ようやくミレーヌたちが到着しました。
ミレーヌたちの協力と、ガビルらが三位合体のタイムリミットを迎えたことで、形勢は一気に逆転しました。さらにガムリンの提案で、エミリアは突撃してきたガビルを山にぶつけることで大洪水の流れを村から逸らすことに成功しました。
村を救ったものの大洪水に呑み込まれてしまったエミリアでしたが、心配するバサラをよそに、彼女は元気な姿を見せるのでした。

無事にペドロと再会したミゲルは、ペドロの手にの中で種が芽吹いていることに驚嘆の声を上げるのでした。亡くなったペドロの父親が持ち帰ったその種は、2000年間も氷に埋もれていたという銀河コスモスの種だったのでした。レイたちは種が芽吹いたのは、歌の持つ不思議な力が関係しているのだと推測します。
また、バサラはエミリアとミレーヌが姉妹だったと知らされ驚きの表情を見せるのでした。
エミリアやペドロそして村人たちに見送られながら、バサラたちはマクロス7船団へと帰っていくのでした。