いまさら 超時空要塞マクロス メカ編 リガード 3

今回はリガードの防御力他を見ていきたいと思います。

「安価な量産兵器」という扱いですから、本編内でも多数のリガードが破壊されています。その構造体の厚みがわかるシーンがあります。

上図は、劇場版「愛・おぼえていますか」の冒頭の戦闘シーンでマックスのバルキリーに破壊されるリガードです。右の図で構造体の断面を見ることが出来ます。図から推測すると厚いところで10cm程度、薄いところでは数cmでしょう。

その防御力は、至近でバルキリーの55mm砲を受けて多数が貫通しています。宇宙での戦闘でも、一発のミサイルやバルキリーの機銃の一連射で破壊されるシーンが多数あります。装甲強度は、「非装甲の歩兵よりはまし」程度だと考えられます。

装甲の他にも弱点は多数あるようです。スパルタンに足部を破壊され、転倒した際に誘爆したり・・・・、

脚の付け根を破壊されると行動不能になってしまう弱点もありました。

次の機動力を見てみましょう。市街地を滑走しているGERWALKを後方から近付いて撃破すシーンがあります。他のシーンからみて、地上での機動力はGERWALK並みというところでしょうか。もちろん、空を飛ぶことはできませんが。

宇宙での戦闘では、バルキリーと同等の速度で飛び回っていました。

こうしてみると、50万周期もモデルチェンジなしで使われるベストセラー兵器であるリガードは、それなりの火力と機動力を提供しますが、防御力はそこそこの兵器であることがわかりました。

「コストに見合う」というのは、人種を超えた価値観なんですね。

 

 

 

いまさら 超時空要塞マクロス メカ編 リガード 2

マクロスの魅力の一つであるゼントラーディ軍を代表する戦闘兵器リガードです。今回は武装について見ていきたいと思います。開発の経緯に関する資料はなく、既に50万周期の昔に改良作業も終了しているとされているリガードですが、その簡易な構造で大量生産に向き、故障も少ない機械です。まるで、M4シャーマンかT-34のような機械です。そのリガードの主兵装は、マクロスクロニクルによれば次の通りです。

主兵装の中口径荷電粒子ビーム砲は、安価な構造故、十分な威力が得られなかったとされていますが、劇中においては、地球側兵器に対して十分な戦果を挙げています。

まずは、対バルキリー戦です。宇宙空間における空戦で主兵装の中口径荷電粒子ビーム砲で多くのバルキリーを撃墜破しています。

わかりずらいですが、左側の図の右上に破壊されたバルキリーが映っています。また、右側の図の中央部ではすれ違いざまの攻撃を加えたリガードと被弾・炎上するバルキリーが確認できます。

この映像では、数に任せた集団による一撃離脱戦法をとるリガードに撃墜されたバルキリーです。多数機の斉射によるビームの弾幕は、バルキリー隊を苦しめています。

次に、対デストロイド戦の記録を見ていきましょう。画面左やや上のリガードの攻撃が、射撃中のモンスターに命中したところです(図左)。この一撃は、モンスターの主砲を破壊し誘爆を起こします(図右)。

次に、スパルタンとの戦闘です。高さの優位を生かした上方からの一撃で見事にスパルタンを撃破しています。

他の標準兵装の使用例です。下部の小口径レーザー対地機銃を打ちながら突撃するリガードです。

さすが、巨人兵に対する兵器だけあって、スパルタンを破壊しています。

次に、オプション兵器の小型ミサイルの効果を見てみましょう。

ここでも、多数のミサイルによる弾幕でバルキリーを撃破しています。

変わったところでは、巨体を生かした蹴りでバトロイドを倒すこともありました。

相手は破壊するまでには至りませんでしたが、リガードらしい攻撃ですね。

映像の中では、バルキリーの活躍の陰に隠れて、どちらかというと「やられメカ」のイメージが強いリガードですが、映像を精査するとその戦闘力の高さが浮かび上がるのでした。

いまさら 超時空要塞マクロス ゼロ デストロイドたち

超時空要塞マクロス ゼロは、統合戦争終盤における統合軍と反統合同盟の「鳥の人」争奪戦を描いたものです。

人類史上初(もちろんマクロスの世界においてですが)の可変戦闘機同士の戦闘がメインでした。どちらの陣営もASS-1(後にSDF-1マクロス)から得たテクノロジーを用いて実用化に至るのですが、ノーラの「しょせん俺たちから盗んだ可変システムじゃないか」のセリフから察するに、可変戦闘機の開発は反統合同盟側が先行していたようです。

SV-51やVF-0も素晴らしいのですが、デストロイドたちも興味深いものがあります。ADR-03Mk3シャイアンはマクロスゼロにおいて代表的なデストロイドですね。その用途は、近接対空戦闘です。空母アスカの艦橋周辺に設置された専用台座に据え付けられて運用されます。両腕にあたる部分にガトリング機関砲を装備しています。また、肩から先をミサイルランチャーに換装することもできますので、ディフェンダーとファランクスの中間的な存在でしょう。また、「一部の換装で異なる任務に従事できる機体」という設計思想はこのころからあったようです。

カットは、第3話中に現れた、両腕部にミサイルランチャーを装備するタイプです。両腕がランチャーのもの戦闘シーンは、このカットのみです。一回ぶっ放すと補給を受けるまで役に立ちそうにありませんけど。

敵の動向により台座からの射界が十分とれない場合、台座を飛び出して戦闘を続けることもできます。その時、足に取り付けられている車輪(ローラー)で走行するのですが、その姿からは○トムズのアーマードトルーパーなんかを連想してしまうのです。

動力はガスタービンエンジンもしくは燃料電池(艦載型)です。艦載型の場合、専用台座に備え付けられたケーブルで給電およびデータリンクを行います。本編では、空母アスカを襲撃するSV-51の部隊を要撃したり、マヤン島を襲撃した反統合同盟のオクトスを迎え撃ったりと活躍していました。

反統合同盟軍のデストロイドといえばオクトスです。水中航行時の流線形のボディが、上陸時には4脚歩行メカに変形します。4脚時には腕に該当する部分がありませんので、陸上での格闘戦は不向きです。それでもマヤン島の戦闘では駐留していたシャイアン部隊を撃退し、主要地域の占拠と要人の確保に貢献しました。

統合戦争の後、水中戦の描写がありませんのでオクトスのような水陸両用のデストロイドの後継は見当たりません。一方、統合軍側の03系列のデストロイドは、その後04系に発展していきます。

 

いまさら 超時空要塞マクロス ゼロ 第5話 鳥の人

第5話「鳥の人」です。美しく凄まじい描写が続く本編は、最終話にふさわしい内容でした。

気化爆弾の炸裂は密林を吹き飛ばし、「鳥の人」の頭部を地上に露出させた。敵地から脱出して海岸線まで進んでいたサラ・シンとターナー・フォッカーたちは、気化爆弾の爆発に巻き込まれることはなかったが、サラとターナーは「鳥の人」の頭部の回収に現れた反統合同盟軍のSV-51によって頭部と共に連れ去られていった。
サラ達は、機動母艦のアウェルシュテットに収容され、そこにはハスフォード博士が待ち受けていた。[鳥の人」に「滅びの歌」を歌わせるわけにはいかないと主張するサラに対し、ハスフォードは滅びと創造は対であり本質は同じであると説いた。そして、歌は単純な空気の振動ではなく、時を超えを場所を超え、あらゆる魂を震わせるものが真の歌と呼ばれるとも。この混乱を「鳥の人」の力で終息させるようサラに求めるのだった。

「鳥の人」の血を使った手術と「プキヌハ」の儀式を受けたマオは、「鳥の人」とシンクロできるようになります。その力を使いサラたちの様子をシンに伝えます。サラとマオの感情の変化と合わせるように、「鳥の人」の首と体は活動を始めます。互いに引き合うように、各々を収容している艦隊を空中に浮遊させます。「女のために命を捨てる」ことで連れ去られたサラとターナー博士を取り戻すため、シンとフォッカーは、ゴーストをブースターとして燃料と武装を満載した特別装備のVF-0で出撃します。ノーラとイワノフも特別装備(ブースター付き)のSV-51で出撃します。

統合軍も反統合同盟軍もAFOSの力を手中に収めるため、そして相手にその力を手に入れさせないため、狂気の戦闘に臨みます。シンとノーラ、フォッカーとイワノフの可変戦闘機同士の格闘戦が始まりました。ブースターを使った高速戦闘から、コブラ機動による急減速から変形による格闘と、互いの持てる技術をかけての空戦が続きます。

マオは自ら命を絶つことで「鳥の人」の復活を止めようとしますが、その時、反統合同盟の潜水空母アウェルシュテットにシンの乗るVF-0が突入する。外郭を破り、バトロイドのVF-0のモニタがサラの姿を映した瞬間、ノーラのSV-51の射撃が頭部を破壊し、VF-0は落下していく。それを見たサラは絶叫し、サラの怒りと悲しみ呼応するように「鳥の人」の頭部がサラをその内部に取り込む。

サラを取り込んだ頭部はアウェルシュテットを飛び出し、同時に空母アスカを離脱した本体と合体した。「鳥の人」は稼動を始め、大気中の元素を固定して瞬く間に成長・稼動状態になった。「鳥の人」は人類についてサラに問う。そして人類に対し、「実験動物」として「失敗作」と判断し、規定の行動基準に則り人類の排除を始めるのでした。その攻撃力はすさまじく、一撃で統合軍の護衛艦数隻を消滅させるのでした。この状況下で統合軍はオペレーション・イコノクラスムを発動し、反応弾を用いた鳥の人の破壊を実行に移します。

「鳥の人」からサラを助け出そうとするシンにノーラが、ターナー救出に向かいフォッカーにはイワノフが襲い掛かります。しかし、シンの撃墜に執着するあまり、「鳥の人」の射線に入ってしまったノーラは、機体ともども蒸発させられてしまいます。それを見たイワノフは怒りに駆られて「鳥の人」と対決しますが、圧倒的な火力の前に無なしく粉々に破壊されるのでした。

サラを助けることで心が敵意に満たされていたシンは、マオの呼びかけで、サラを信じる心を取り戻します。鳥の人の攻撃が殺到するなか、VF-0の武装をパージすることで、サラに自分の存在を気付かせ、サラに手が届くところまで辿り着いたのですが、そのときプロトタイプモンスターの40cm砲から発射された反応弾が鳥の人を襲います。サラと鳥の人は、シンを押し離し、自身で反応弾の爆発と放出物(核の灰)を吸収して何処かに飛び去りました。

一方、ターナーを救い出したフォッカーですが、彼女は彼の腕の中で息を引き取ってしまいました。シンのVF-0も制御不能な状態で海面に降下していきますが、海面に着水後、青い光に包まれ何処かに飛んでいくのでした。マオに「やっぱりシンは鳥の人ね」と言われながら。

 

いまさら 超時空要塞マクロス リガード ODE 歩行 3

ODEを使った歩行シミュレーションの続きです。

自己流ではらちが明かないので、一度基本の立ち返ることにしました。近くの図書館で見つけた本が、「受動歩行ロボットのすすめ」です。

大学の先生が書かれているので、難しい数式の本と思って開いてみたら、意外にも工作の実例が多数紹介されていました。本来なら理論の理解も大切なのでしょうが、ODEによるシミュレーションと割り切って、工作例を参考にODEのモデルを、本の33ページに載っているRW-P02を参考に作成しました。

足に相当する部分は、円筒の集合でモデル化しました。円筒なら地面と線接触になり、足の振り上げ下げ時に生じるトルクに対抗できます。地面の傾斜は5度です。

Animation

pythonのコードとデータをまとめたzipはこちらです。

Walk_20170801

解析開始時(時刻0)に横揺れを起こすための外力を除いて、外力を加えていません。おもちゃのような動きで坂を下っていきます。

ようやく満足できるシミュレーション結果が得られました。しかし、リガードといえば逆関節の脚による疾走です。次は、アニメのような歩行に挑戦していきたいと思います。