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いまさら マクロスF 第25話 アナタノオト

第25話 アナタノオトです。

バトル・フロンティアの絶体絶命の危機に、ガリア4宙域での調査を終えグレイス・三島の陰謀を把握したマクロス・クォーターが帰ってきました。撃墜されたアルトは無事脱出しており、彼の報告からもグレイスらの陰謀を裏付けるものでした。悪事が露見した三島は逮捕されが、グレイスは余裕の態度。仲間とともにバジュラクイーンと融合した彼女は、確立した銀河ネットワークを使って地球や他の宙域にバジュラを送り込みます。しかしシェリルとアルトの思いはランカちゃんの洗脳を解き、奇しくもブレラにかけられたグレイスの呪縛を解くのでした。ランカちゃんの歌声はバジュラの一部を味方とし、精神的にリンクしたシェリルを死の危機から救うのでした。そしてアルトがランカを助け出したことで、人類とバジュラは一丸となってグレイスたちに挑むことになりました。多くの支援を受け、バジュラ本星に乗り込んだアルトはブレラと共にグレイス打倒に成功しました。大気圏に突入するフロンティア船団と入れ替わるように別銀河に去り行くバジュラ。そしてアルトたちの新天地での物語が始まるのでした。

怒涛の最終回です。いままで描かれてきた多くのものについて回答が用意されていました。そして主人公たちの三角関係が「どちらも選ぶ」という驚きの(うらやましい)ものでした。1度見ただけでは理解が追いつかない、とても展開の早い最終回です。何回見直しても新しい発見がある、ような本話です。

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緒戦は優勢だったフロンティア側でしたが、巨大ランカちゃんの出現で形成逆転。ついにはブレラにアルトが撃墜され事態になってしまいました。ショックで座り込んでしまうをシェリル。そのシェリルのいるバトル・フロンティアに迫り来るバジュラ母艦。バジュラの主砲口に光が集まるその時、オズマ機やマクロス・クォーターたちS.M.Sがデフォールドし、その危機を救うのでした。
ワイルダーはフロンティアのクルーに対し、一連の犯人がグレイスらギャラクシー船団とその協力者たちであることを告げます。バトル・フロンティアのクルーたちが半信半疑なところにアルトからの通信が入りました。彼の巨大なランカへの攻撃要請に、マクロス・クォーターの主砲が放たれます。命中した主砲が吹き飛ばしたカモフラージュの下には巨大な船体、撃沈されたはずのバトル・ギャラクシーが露わになるのでした。ワイルダーの告発は続き、陰謀の主がギャラクシー船団であること、それに共謀してハワード前大統領を暗殺した犯人が三島でることを暴くのでした。

三島は一人、ペリオたちに逮捕されます。しかしバジュラクイーン内のグレイスは異形の姿に変貌し、リンクしているバトル・ギャラクシーを遠隔管制し多数の無人機ゴーストAIF-9Vを出撃させます。脅威的な機動力を持つ無人機はフロンティア側を激しく攻撃し、アルトの部下マルヤマも撃墜されてしまいました。
そんな中、アルトはRVF-25のルカとVF-25Gのクランが牽引してきた愛機VF-25Fに乗り込みます。アルトはクランたちに感謝しつつ、バトル・フロンティアにいるシェリルに、歌の力でランカを正気に戻すよう呼び掛けます。その依頼に応えて再び熱唱するシェリル。S.M.Sのみなも戦いを続けていました。ミシェルの愛機で果敢に奮闘するクラン。ルカによって起動された秘密機能「ユダシステム」に制御された3機のゴーストは、敵のAIF-9Vと無人機同士の激しいドッグファイトを始めます。

シェリルの歌声はフォールド波となってランカちゃん向かいます。シェリルの歌とアルトの呼びかけを受けてランカちゃんの腹部が光り出します。そして胸元のブルースハープが砕けると、グレイスによる洗脳装置は力を失い、ランカちゃんは自分を取り戻すのでした。
ランカちゃんの無事を喜ぶアルト。だがグレイスとギャラクシー船団首脳陣たちは、もはやリトルクイーンのランカちゃんなど不要とばかりに、一体化したクイーンの力を誇示します。グレイスに支配されたクイーンからの強烈なフォールド波は、周囲のバジュラを統率していきます。さらに銀河ネットワークを展開し、バジュラの群れをマクロス11船団の宙域、惑星エデンそして地球のマクロス・シティ上空へと次々に送り込むのでした。一方、目前のフロンティア船団には一斉砲撃を行い、甚大な被害を与えます。

無力感に捕らわれたアルトたち一同。だがそこに聴こえてきたランカちゃんの歌声は、アルトらを驚かせます。激闘中の衝撃で洗脳が解けた兄のブレラに見守られ、ランカちゃんの熱唱はバジュラの一部を鎮め、そのフォールド波の勢いはクイーンのそれに拮抗していきます。そしてランカちゃんとシェリルはフォールド波を通じて精神的にリンクします。力尽きそうになり弱音をはくシェリルに平手を浴びせるランカちゃん。ずっと自身の目標であったシェリルを叱咤します。このリンクはシェリルを仲間とバジュラたちに認めさせることになり、シェリルの脳内にいたV型感染症の細菌は腸へと移動。ランカちゃんと同様のリトルクイーンとしてシェリルは死の危機から完全に開放されました。

復活したシェリルの歌声に鼓舞されたS.M.Sとフロンティア側の反撃が始まります。マクロス・クォーターがバトル・ギャラクシーの胴体部を斬り裂き、VFで艦内に飛び込んだアルトがランカちゃんの救出に成功します。フロンティア側の抵抗に憤るグレイスは、クイーンの武装で無防備なアイランド1を攻撃します。ですが無数のバジュラが盾となってアイランド1を守るのでした。
救出されたランカちゃんは、バジュラにはそもそも敵意などなく、「自分と他者」という概念を持たないまま、ランカちゃんを群れの一部として迎えにきていたこと。そしてシェリルという別の仲間を認めたことでバジュラが「集団の中の個」というものを知ったことをアルトに説明するのでした。

ランカちゃんをフロンティアに送り届け、アーマード装備で再出撃するアルトのVF-25F。その姿を2人の歌姫が見送ります。その行く手に立ちはだかる次元断層を、円陣を組んだバジュラたちがフォールド波を中和して突破口を作ります。ペリオ艦長はバジュラに続けと強襲を図りますが、バトル・ギャラクシーの主砲の一撃で損傷してしまいます。そこにカナリアのケーニッヒ・モンスターが奇襲をかけます。モンスターの一撃がギャラクシーのセンサー類を麻痺させるその隙に、マクロス・クォーターのマクロス・アタックがギャラクシーの主砲を破壊し、続くバトル・フロンティアの攻撃が止めを刺すのでした。

巨人同士の戦闘の隙に、ミシェルのVF用スナイパーライフルを託されたアルトは、VF-25Fでバジュラ本星に突入します。アルトを狙うVF-27βを撃破するブレラの支援を受けてグレイスを追います。「これこそが人類の究極の進化だ」と叫ぶグレイスに、バジュラと他の人間を踏み台にするその行為を真っ向から否定するアルト。シェリルとランカの歌を背に、ブレラとの絶妙な連携でグレイスらに迫ります。人間は誰もが本質的に1人だという真理を受け入れるブレラと、それに抗うグレイス。そんなブレラの思いを受け継いで、アルトが絶叫します。ランカちゃんとブレラのアドバイスを受けてアルトのVFが放ったミサイルは、グレイスのいるバジュラ頭部を体から切り離します。内部のグレイスに向け、ライフルの狙いをつけるアルト。最後に奇妙な笑みを浮かべたグレイスをVF-25Fの火線が撃ち抜きました。
アイランド1とマクロス・クォーターが惑星に降下する、入れ替わるように全てのバジュラは母星や地球、エデンから、次元断層を超えて別の銀河へと去っていきました。

「アイモ」のことを、バジュラが何億年かに一度、別の群れに訴える求愛の歌なのだとブリッジのクルーに説明するランカちゃん。事態の決着を認めたビルラーは、万感の思いを込めながらリン・ミンメイの写真が収まったロケットを閉じます。戦いを終えて軍病院に急ぐルカ。彼が向かう病室ではナナセが意識を取り戻していました。

惑星上に降り立った一同、一人地表の遺跡に目を向けるブレラ。そんな彼らの上で本物の空を満喫するアルト。ランカちゃんは改めてシェリルに宣戦布告し、彼女も笑顔で応じます。人類の新たな歴史が始まろうとしていました。

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いまさらマクロスF 第24話 ラスト・フロンティア

第24話 ラスト・フロンティアです。

ランカちゃんはついに11年前に第117調査船団に起こったバジュラ襲撃事件の記憶を思い出します。グレイスはそんなランカちゃんを自らの野望のために導いていきます。一方、マクロス・クォーター陣営は第117船団残骸の捜索によって11年前の記録を手に入れ、グレイスの正体とバジュラを利用した全銀河規模のインプラントネットワークによる支配という目的を知ります。マクロス・フロンティア船団はバジュラ本星の宙域に侵入し、バジュラの大群との戦いの火蓋を切りました。シェリルの歌声でフロンティア側優勢に進むかに思えた戦況ですが、突如として惑星の表面に現れた千mを優に超える巨大なランカちゃんによってバジュラ側に傾いていきます。そんな中アルトの機体はブレラの攻撃で飛散してしまうのでした。

これまでにも何度か出てきた11年前の第117調査船団事件。その真相は本話で明らかになります。先天的な体質でバジュラとシンクロできるランカちゃんと彼女を利用するグレイスの野望も明らかになるのでした。そんなランカちゃんと対になるポジションのシェリルはいい女ぶりを発揮します。アルトへの想い抱きながらも、残りわずかな自分の運命を悟ったところでアルトにランカちゃんの救出を託すシーンは視聴者の心に響きます。また戦闘シーンにおいてランカちゃんが唄う「愛・おぼえていますか」の新バージョンは懐かしさと新しさを感じさせるものです。

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11年前。惑星ガリア4を訪れた第117調査船団は無数のバジュラに襲われます。なんとバジュラたちはランカちゃんの唄う「アイモ」の歌声に呼び寄せられたのでした。
「あのクソ虫ども・・・!」襲撃を受け、炎上する艦内で怨嗟の声を上げるグレイス。護衛の任についてオズマのVF-171の奮戦も虚しく、本船は轟沈してしまいました。ブレラはランカちゃんに、彼女の歌声がバジュラを呼んだことは誰にも言わないよう言いつけ、彼女を小型艇で逃がすのでした。

そんな記憶をランカちゃんはバジュラ本星で思い出していました。自分の行為に負い目を感じたランカちゃんに、グレイスは「償い」の方法を示唆すます。それは彼女とバジュラの交感を解析してバジュラのプロトコル(命令コード)を解析すること。グレイスに言われるがままのランカちゃんを使って、グレイスはプロトコルの解析に成功するのでした。あとは、このプロトコルと使いバジュラを支配下におき野望の最終段階に進むだけです。

「また、帰ってくることになるとはな」その頃、オズマたちマクロス・クォーター陣営はガリア4の宙域で第117船団の残骸を調査していました。その結果、バジュラと会話ができるランカちゃんの生い立ちと、グレイスの目的がバジュラで人々を恫喝して強制インプラントネットワークに組み込み、自らをネットワークの頂点に置くことで全銀河を支配することであることを知ります。判明したグレイスの野望を新統合政府に通達し、間に合わない支援を当てにせず、自分たちだけで戦う覚悟を固めるのでした。

決戦を決意したマクロス・フロンティア船団は、バジュラ本星のある宙域へデフォールドしました。バトル・フロンティア内ではペリオ艦長の演説が響きます。万を超えるバジュラの群れを押し分けてバジュラクイーンを倒し、アイランド1をバジュラ本星へと突入させる。フロンティア船団の命運を賭けた作戦方針を語るペリオ。その演説が、「銀河の妖精シェリル・ノームの歌声が、我らの勝利の導きとならんことを!」と締められました。兵士たちとともに演説を聞いていたアルト、クランやネネらはそれぞれの想いを胸に戦いへ臨むます。各機動兵器には対バジュラ用の”ディメンションカッター”こと強化MDE弾が次々と装填されていきます。

決戦を前に、軍病院ナナセのもとを訪れていたルカは、いまだに昏睡状態の彼女に自分の命を賭しても守り抜いてみせると改めて決意します。S.M.Sのオーナーのビルラーは、、やがて叶うであろう写真に映る伝説の歌姫との出会いに心を躍らせていました。アルトが向かった先はシェリルの楽屋でした。アルトは彼女に、必ず生きて帰ることを誓います。シェリルは自分の想いを振り払うため「恋人ごっこはここで終わり」だと気丈に振る舞いながらもアルトの唇を奪います。そしてランカを救い出すよう告げ、自身の耳飾りを彼の左耳につけるのでした。

民間人のアイランド1への避難が完了し、いよいよ戦いの火蓋が切られようとするとき、バトル・フロンティアに向かったシェリルは特設ステージに舞います。それは銀河の妖精が返り咲く瞬間でした。「もう思い残すことはないわ、あとは燃え尽きるだけ、今あるのは音楽と、そして私、だから私の歌を聴けぇっ!」
その声は作戦発動の合図でもありました。全軍が一斉に動き出します。シェリルが熱唱する「射手座☆午後九時Don’t be late」の歌声が彼らを後押しします。

シェリルの歌声によってバジュラの動きは通常の3分の1以下に低落し、連携も見受けられなくなった。作戦の成功にペリオらは歓喜します。アルト機をはじめ多くのVF-171EXから放たれるMED弾頭が空間を切り裂き、バジュラを呑み込んでいきます。眼前の惑星を自分たちのものにせんと叫ぶ新統合軍兵士たち。戦況はフロンティア側優利で進んでいきます。バジュラの群れが分断され、アイランド1をはじめとした船団を一気呵成にバジュラ本星の大地に向け進撃させる三島。

対するランカちゃんはうつろげな表情で攻め入る新統合軍を敵と見定めていました。ブレラも静かにランカちゃんを鼓舞します。
「あれが敵?」「そうだ、さぁランカ、守るんだ、この美しい星を。それがお前の償い、母さんもきっとそれを望んでいる」「うん・・・お兄ちゃん」

勝利を確信したフロンティア船団が突入を続けていたその時、RVF-171EXに乗ったルカは「愛・おぼえていますか」の歌声をキャッチしました。その歌声の主は巨大な姿となってバジュラを率いるランカちゃんでした。
たちまちバジュラの戦闘値が増大します。バジュラ同士のネットワークで増幅されたランカちゃんの声は、シェリルの声を圧倒し、バジュラたちの動きを、連携を活発にしていくのでした。盛り返したバジュラの攻撃の前に新統合軍のVFや艦船は次々と撃沈されていきます。

フロンティア船団の苦戦をよそに、グレイスはダルフィム艦でバジュラ本星に乗り込んでいました。すでにバジュラのプロトコルを手にしたグレイスは、惑星を覆う隔壁を開放させ、内に潜むバジュラクイーンの姿をさらけ出させます。

バジュラ側に付いたランカちゃんに対してアルトは必死に呼びかけますが、その声は彼女に届きません。呼びかけの最中、アルトは巨大ランカちゃんの瞳の奥になにか大きな機影を垣間見ました。しかし正体を定める間もなく、ランカちゃんの護衛に飛来したブレラと戦闘になります。アルトは初めてランカとブレラの秘密を知ることになりました。動揺するアルト。クランのクァドラン・レアが援護に入り激戦が繰り広げられます。ブレラのVF-27γはクラン機を中破させ、援護に飛び出したアルトのVF-171EXもVF-27γの重量子反応ビームの一撃が命中。猛火をまき散らしながら虚空に爆散します。
その光景をシェリルにも届き、彼女はマイクを落し、アルトの名を叫ぶのでした。

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いまさらマクロスF 第23話 トゥルー・ビギ

第23話 トゥルー・ビギンです。

フロンティアを離脱したオズマらと袂を分かつことになったアルトは、シェリルとのひと時の憩いを楽しんでいました。ですが、恋心ではないアルトの優しさの中にある憐憫の情はシェリルに複雑な想いを引き起こすのでした。一方のランカちゃんとブレラはバジュラ本星に近づこうとしますが、バジュラたちとのコミュニケーションに失敗。バジュラに連れ去られる騒乱の中ランカちゃんは、ブレラが実の兄だという事をはじめ、過去の記憶を明瞭に思い出すのでした。その最中、突然現れたグレイスはバジュラ本星の位置を察知するとともにブレラの自由を奪います。バジュラ本星の位置はフロンティア側で把握されていて、三島は最終決戦としてバジュラ本星での勝負に出ます。それに先立ちランカちゃんの特別体質についてアルトに説明します。アルトは、ランカちゃんが人類の敵になのならその前に自身手で彼女の生を終わらせようと決意します。フロンティア船団は最後の力を振り絞り、バジュラ本星に向けて針路をとるのでした。

最終回が近づき疲弊したマクロス・フロンティア船団。ランカちゃんの声から得られた情報から最後の勝負に臨む話にからめて、ランカとブレラの関係、バジュラに実態とランカとの相関など多くの事が明らかにされていきます。とても一度見ただけでは覚えきれません。記憶を思い出し過去の悲劇の理由を知るランカちゃん、優しさを感じるけど愛が見いだせないシェリルそしてランカちゃんに人々の憎悪が集まるのなら自らの手で結末を見出そうとするアルト。主人公たちの切ない心情もしっかり描かれています。疲弊し徐々に限界を迎えていくフロンティア船団の中でも己の野望のために手を緩めないグレイスや三島たちの暗躍ぶりは健在です。

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バジュラ本星を目指すVF-27γの中で微睡むランカちゃんは、夢に中で幼いころの一コマを見ています。母ランシェと同僚グレイスがバジュラを巡って口論する様子を不安そうな見守る自分。そして側にいた少年の優しい声でランカちゃんは夢から覚めるのでした。現実の世界のランカちゃんは、ブレラとあい君とともにバジュラの母星がはっきりと見えるところまで来ていました。その頃、フロンティア政府では、船団の消耗とS.M.Sの離反について会議が開かれていました。船団内のライフラインの脆弱化は深刻で、各地の市民に酸素呼吸器の使用に関する行政指導を行うほどです。参加者から船団の航行の中止案が出される状況でしたが、三島大統領は航行の続行を訴えつつ今後の展望を静かに語ります。

アルトは新統合軍の中尉に昇進し、VF-171EXの小隊長に就きました。新兵の訓練で宇宙から船団を見れば、使用に耐えない環境艦を廃棄する光景が目に入ります。フロンティア船団の長期航行がもはや望めないことは彼に目にも明らかで気を重くします。しかし部下たちは飛行中にアルトとシェリルの恋仲について語るくらい、お気楽なものでした。シェリルの復帰以来、2人の仲は接近し、その日はシェリルのマンションでアルトが料理の腕を披露していました。愛しい相手との普通の夕食に、シェリルは過去の貧民時代をそっと思い出しつつ、いまの小さな幸福で胸をいっぱいにします。ですが酔いつぶれたシェリルを寝室に運んだ際、ベッドの脇に置かれた錠剤は、アルトにシェリルの病気を改めて意識させるのでした。

バジュラ本星に接近するランカちゃんたち。そこに警報音がVF-27γのコクピットに響きます。本星の防衛に就いていたバジュラたちは、ランカちゃんたちを敵と認識したのでした。ランカちゃんは、歌声でバジュラを鎮めようと、バトロイドに変形したVF-27γの中で「アイモ」を唄い始めます。この声のフォールド波は、はるか彼方のフロンティアの宙域にまで届き、フォールド波を検知した新統合軍とマクロス・クォーターは共にランカちゃんの所在=バジュラ本星を探り当てました。

ビルラーと三島はアルトを大統領府に呼び出し、検知したランカちゃんの歌声からバジュラ本星を発見した事を知らさせます。そしてバジュラはフォールド・クォーツの原料を捕食し、体内で同物質を生成。そして脳の代わりに腸内の細菌が発するフォールド波で情報伝達を行うこと。バジュラは個体や自己などの概念を欠いた、種族全体がひとつの生命体と言えること。V型感染症を引き起こすバジュラの腸内細菌はは、胎児の時点での感染なら免疫体として人体内に残るバジュラとコミュニケーションが取れること。その実例がランカちゃんであり、彼女がバジュラと共鳴して取り込まれる危険性を三島はアルトに告げるのでした。

ランカちゃんの歌は完璧ではなく、幾匹かのバジュラが無防備なVF-27γを襲います。小惑星帯に逃げ込んでいたましたが、飛んで来たあい君と話そうと機外に出たランカちゃんはあい君に拘束されてしまいました。自分を呼ぶブレラの声と宙を流れる楽器はランカちゃんに記憶を回復させます。ブレラが自分の兄だったことも思い出します。連れ去られるランカちゃんを必死に追うブレラでしたが、そこにグレイスが操る2機のVF-27βが現れます。全てを見定めていたグレイスはランカちゃんを拉致したバジュラたちを母星へと向かわせます。そしてブレラには「妹さんとの逃避行は楽しかった?」と語り、愕然とするブレラを「強制モード」で拘束するのでした。

フロンティアの軍病院では、ルカの進める新たな治療薬をシェリルが拒否していました。ルカの同情を拒むシェリルは、アルトの優しさが自分への憐憫からだと感じ、対等の立場での恋を望めない現実を辛く感じるのでした。アルトは同じ軍病院で、父・嵐蔵に付き添っていた兄弟子の矢三郎に再会しました。父の小さく感じられる背中を見送るアルトに矢三郎は家に戻るように促します。そしてナナセの病室にあった天子画を眺めながらランカを偲びます。

バジュラ本星の表面にある謎の渦巻き状の空間にランカちゃんは連れ込まれていました。母や兄そしてバジュラとも平和に過ごしていた日々は、マクロス級艦船グローバルがバジュラに襲われた日に終わりました。その原因は自分だったと思い出したランカちゃんは深い悲しみと悔恨の念に暮れるのでした。しかし、そんなランカちゃんの反応に歓喜する輩もいました。グレイスの前で、自分の念願だったバジュラたちの銀河ネットワーク「ゼロタイム・フォールド通信」が実現しようとしていました。
フロンティア側では、三島がある決断を下しました。分析の結果、30光年の先にあり人類が居住可能だと判明したバジュラ本星にフォールド航法で乗り込んでバジュラを駆逐し、そこを念願の移住地とするのです。フロンティア市民に対しフォールド航行の開始を公布され、着実に迫る最後の戦いにアルトたちの緊張も高まるのでした。

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いまさらマクロスF 第22話 ノーザン・クロス

第22話 ノーザン・クロスです。

ランカちゃんはブレラとあい君と共にあい君の母星を探しに旅経ちました。この事態にグレイスと三島は、それぞれの”次の計画”を進めます。
V型感染症の進行するシェリルの歌にフォールド波が検出されたことから、バジュラ対抗の要として白羽の矢が立つのでした。死期が迫る中、残りの命を歌に捧げる覚悟を示すシェリルは、アルトと心をひとつにするのでした。
三島の部下に追われて逃走中だったオズマとキャシーはボビーと合流してマクロス・クォーターに戻り、三島の企みについてワイルダーたちに明かします。しかし、三島の策略でS.M.Sは新統合軍に編入されることになったことから、ワイルダーらはマクロス・クォーターでフロンティアから離反、いずこかにフォールドしていくのでした。
フロンティアで騒動が起きている中、彼方の宙域でランカちゃんたちは、バジュラの本星へと辿り着いたのでした。

最終話のクライマックスへの序章と言える展開です。残された時間が3ヶ月となったフロンティアにおいてアルトと心で結ばれたシェリルの再起。その陰で暗躍する三島。そしてオズマ・キャシーらマクロス・クォーター側の離反と盛りだくさんの出来事が描かれています。これまでのフロンティア、バジュラ、ギャラクシーの三極に、マクロス・クォーター側が加わることになりました。またアルトとルカ、クランはS.M.S側と袂を分かつ形ににんりました。マクロス・クォーターの離脱行からエンディングに至る間の演出、ノーザン・クロスもいい感じです。

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「いずれにせよこのあたりが」「潮時ね」と互いを見限りながらも表向きは協力の姿勢を示す三島とグレイス。ランカちゃんとブレラの逃走に関する電話での討議の後、三島は次の行動に移ります。対バジュラ戦の機運を盛りあげながら、S.M.Sオーナーのビルラーと連絡をとるのでした。宙域で対バジュラ戦を戦うルカやアルトもバジュラから近しい人を守る決意を固めます。新型のMDE弾、新装備とVF-171EX。S.M.Sの新統合軍への編入。そして、ランカちゃんに代わりうる人材としてしてシェリルを見出したことで、三島はバジュラ殲滅の戦いを宣言するのでした。

V型感染症の進行によって唄にフォールド波が含まれるようになったシェリルですが、病気の進行は彼女の寿命を確実に削っていきます。三島、ルカとの会談を終え早乙女家に戻りアルトの前で気を失って倒れてしまいました。
目を覚ましたのは既に夜。容態を見守っていたアルトに対し、「呆れた?でもやっぱりあたしには歌しかなかったのよ」と自嘲的な言葉をもらしながらも、気丈に歌手を続けるというシェリル。いたたまれなくなったアルトは「もういい、もう無理して笑わなくてもいい、唄わなくていいんだ、シェリル・・・」と彼女の言葉を遮るのですが、シェリルは歌への想いを涙交じりに訴え続けるのでした。
シェリルの姿に様々な感情を巡らせながらアルトは彼女の体を強く抱きしめます。自分の残された時間を歌に捧げる勇気、ずっと唄い続ける勇気を求めてシェリルはアルトを抱きしめます。互いを思い抱き合う2人を月が静かに照らすのでした。

すこし時間を戻して、破壊されたアイランド1の市街地を徘徊していたオズマとキャシーは幸運にもボビーと会うことができました。そしてマクロス・クォーターに帰艦したオズマたちは、三島の行いと野望そしてハワード暗殺の蛮行についてワイルダーらに説明します。また、オズマはカナリアから渡されたランカちゃんからの手紙を読み、ランカちゃんの決意を知ることになりました。そんな中、ワイルダーはビルラーの意向でS.M.Sが新統合軍に編入されることをクルーに伝えます。
その夜、オズマとキャシーがマクロス・クォーターの関係者に一斉送信したメールは、受信者たちに衝撃を与えます。自分たちの行動を自問するキャシーでしたが、オズマは強い信念をもって彼女を励まします。

フロンティア内に、バジュラの脅威を訴えそれを殲滅するべく戦うことを宣言する三島の演説が響きます。その最中、武装兵士たちはグレイスに発砲します。ボビーらマクロス・クォーター主要メンバーの元には、メールによる呼びかけに応じて乗員たちが集まってきました。定員の7割にものぼる乗員が集まり、ワイルダーは、「我々は現時刻をもって兵隊から海賊へ鞍替えする!最初の獲物はこの船だ!行くぞ、野郎ども!」とS.M.Sからの離脱を宣言し、艦を出航させるのでした。

三島の演説が終わり、続いて壇上に登った特別ゲストのシェリルが唄い始めた頃、追ってである新統合軍のVF部隊がマクロス・クォーターのVF隊を捉えます。停船を命じるルカの通信に「皆が右を向いているとつい左から見直したくなる性分でな」と拒絶するワイルダーの返答を受け、戦闘が始まります。
フロンティアにおいて、無数のスポットライトを全身に浴び、表舞台に返り咲いたシェリルの唄う「ノーザンクロス」が熱く轟く頃、近傍の宙域では激戦が繰り広げられていました。小惑星群をかいくぐってのオズマとアルトの激しいドックファイトが両者の痛み分けで終わり、マクロス・クォーターはオズマらを連れてフォールドしていきました。
オズマの、「アルト・・・ランカは自分の道を選んだ。俺も俺自身の道を選ぶ・・・お前はどこへ行く?」の問いは、アルトにやるせなさを残すのでした。

一方、宇宙ではランカがその広大さに圧倒されつつもバジュラの本星をあい君とともに感知し、VF-27γで向います。そしてデフォールドした先に、目指していた惑星に目にします。2人と1匹?が目指していたその惑星はギャラクシー船団が求める星でもありました。襲ってきた兵士たちを返り討ちにしていたグレイスは、ギャラクシー船団幹部たちとともにバジュラ本星の存在を知覚して恍惚とするのでした。

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いまさらマクロスF 第21話 蒼のエーテル

第21話 蒼のエーテルです。

バジュラとの戦闘が市街と周辺宙域で行われている中、ハワード大統領を殺害に成功した三島は、フロンティア船団の政治的権力を掌握しました。バトルフロンティアで指揮をとる三島にルカからの作戦、ランカの歌声を餌に艦内の敵を一箇所に集めて新型爆弾で吹き飛ばす、が上程され裁可されます。アルトはルカに反発するも、ランカちゃんの決断で作戦は実行に移されます。予定どおりにバジュラたちはランカちゃんの歌に釣られてアイランド3に集まったところで新型爆弾が炸裂し、アイランド3ごと異次元に吹き飛ばすことに成功します。ですが、フロンティア船団の被害は大きく、心身が疲弊したランカちゃんは唄えなくなってしまいます。そんな時、ランカちゃんは第二形態に成長したあい君に再会。彼を仲間の元に返そうと提案しますが、アルトに否定され、代わってブレラが協力します。アルトに初めての告白を果たしたランカちゃんは、あい君と共にブレラが操縦するVF-27γで宇宙へ去っていくのでした。

バジュラとの艦内外での戦闘で大被害を被るフロンティア。健在なコロニーを檻としてランカちゃんを囮に使う形振り構わぬ作戦の末、バジュラを退けることに成功しますが、日常は大きく崩れてゆく。そして、唄うことを拒絶するようになったランカちゃんがアルトの前から去る・・・。破滅への坂道を転がり始めた感のある一話です。
一方、ゼントラーディとなってクランは生身にVFのアーマードパックを装着して戦います。今見返すとスーパーふみなみたい、と思ってしまいました(ごめんなさい)。

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マクロス・フロンティアの各所でバジュラとの戦闘が続く中、ハワード殺害に成功した三島はバトル・フロンティアに乗艦し、ハワードの死と「現状で最高位の文官」の立場を主張し、フロンティア船団における政治的権限の掌握に成功します。
船団周辺の宙域にフォールドしてきたバジュラたちの迎撃準備を進める三島のもとに、秘匿回線を通じてルカからの作戦が上程されます。
そのルカは、S.M.Sのビルを出たアルトとランカちゃんにアイランド3へ向かうよう促す。ゼントラーディ化を終え、VF-25Gの武装を身にまとったクランの援護の元、3人はアイランド3へ急ぎます。
ルカが提示した作戦は、ランカちゃんの歌声でバジュラたちをアイランド3へ呼び寄せ、同船にある新型フォールド爆弾「リトルガール」でバジュラたちを一気に葬る、というものでした。ランカちゃんを囮とする計画激怒するアルトに対して、ルカは、同僚が倒れている現状を訴え、対立します。しかし、ランカちゃんの同意の言葉を受け渋々同意。三島も、冷徹な判断で作戦にGOを出します。
作戦のため展開していくアルトとルカ。囮として残されたランカちゃんにブレラが話しかけます。もっと率直になるように話すブレラに一度は反発するランカちゃんですが、言葉に含まれている優しさは、彼女に改めて唄う勇気を奮い起こさせます。
2人の励ましを受けたランカちゃんが唄う「アイモ」は、フロンティアの各所からバジュラが引き寄せ始めます。やがて、バジュラの移動は、奔流のごとくアイランド3に流れ込みます。
唄いながら徐々に幼い頃の記憶を取り戻すランカちゃん。記憶の量に比例するかのように歌のパワーは上がりますが、罠におびき寄せる役目はランカちゃんの心に苦痛を招きます。「痛いよ・・・」と苦痛に耐えながらも唄うランカちゃんをみたグレイスは、満足そう「見事よ、リトルクイーン。11年前とは違うのね」と呟くのでした。
やがてフロンティア中のバジュラの集結を見極めた後、アイランド3は船団から切り離されました。ランカちゃんたち一同の脱出後にリトルガールは起爆し、バジュラとアイランド3と周囲の空間を巻き込みながら消え去り、作戦は成功裡に終了します。アルトはランカちゃんに感謝の言葉をかけますが、彼女の心は晴れないのでした。
翌日。破壊された街並みで掃討戦が行われている中、犠牲者の追悼式が開かれました。正式に第5代フロンティア大統領となった三島は、犠牲者への弔意を述べランカちゃんに死者への追悼と未来への希望のための唄を求められますが、疲労に潰されかけているランカちゃんは、「ごめん・・・なさい。もう、唄えません」と、それを断ってしまいます。
この事態はテレビで中継され、アルトやシェリルたちを驚かせるのでした。
そして深夜3時、突然のランカちゃんからの電話で呼び出されたアルトは、彼女が待つグリフィスパークの丘へを登っていきます。何か話をはぐらかすランカちゃんは、紙飛行機の折り方を教えるようアルトにせがみます。そんなランカちゃんに付き合うアルト。髪飛行機をつくりながらアルトに空を飛ぶ理由を尋ねるランカちゃん、アルトは、亡き母・美代との日々で培った本物の空への憧れを語るのでした。それを素敵だと感じるランカちゃん。完成した飛行機を空に放ちます。
しかし、そのランカちゃんが放った紙飛行機を捕まえて来たのは、第二形態となったバジュラのあい君でした。すかさず銃口を向けるアルト。その銃口からあい君を庇い、「この子は悪いことはしていない」と弁護するランカちゃん。ですが、ミシェルや多くの仲間を失ったアルトに彼女の言葉は届きません。
アルトが引き金を引こうとした時、ブレラが背後から飛び出しアルトを蹴り飛ばします。ナイフでアルト牽制しつつ、ブレラはランカちゃんを支援するのでした。
ブレラに促されてランカちゃんはアルトと共に行きたい思いは秘めたまま、あい君を故郷に返したいと話します。
ブレラが呼び寄せたフォールド・ブースター装備のVF-27γに乗り込むランカちゃん。アルトの前から飛び去ろうというその時、彼女は初めて、アルトへの想いを口にします。
「アルト君・・・さよなら・・・大好きでした」
飛び立ったVF-27γは、すぐに赤い光点となり、アイランド1のゲートを遠隔操作で強制解除して宇宙へと飛び出ます。シェリル、オズマ、キャシーの上を飛び去り、ランカちゃんの遠い旅路が始まろうとしているのでした。

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いまさらマクロスF 第20話 ダイアモンド・クレパス

第20話 ダイアモンド・クレパスです。

アルトとシェリル。2人の間を取り持ち、自分たちの関係を問うクランとミシェル。よろめくシェリルを抱きとめ寄り添うアルト。そんな場に飛び込みショックを受けるランカちゃん。そして三島の陰謀の発露。前話における様々な事が一気に展開していく本話です。ランカちゃんの心の動揺に呼応するかのごとく現れたバジュラ(第2形態)たち。街を破壊し人々を襲う奴らを鎮めるため唄うランカちゃんでしたが、感情係数がマイナス7.3と彼女の負の感情はさらに奴らを凶暴化させます。戦闘の最中、負傷したナナセと付き添うシェリルと別れて、アルト、ミシェル、ルカとクランは武器を手に入れバジュラに対抗するためS.M.Sのビルへ向かいます。大型武器を使用するためゼントラン化の準備をするクランはミシェルに想いを打ち明けます。もう少しでゼントラン化が完了するところで、ビル内に侵入してきたバジュラからクランをかばい、ミシェルは命を落としてしまいます。ナナセとシェルターに避難シェリルは、不安に怯える人々を落ち着かせるため、再び唄い始めます。そして混乱の中、三島は自身の手でハワード大統領の暗殺を実行し権力を手中に収めるのでした。

「アナタノオト」をBGMに明るい感じで始まった本話ですが、失意に陥るランカ、ハワードの惨死、重傷を負うナナセ、そしてラストにおけるミシェルの死、と多くの絶望的なシチュエーションが綴られていく話です。アイランド1の街をはじめ、艦内も艦外でもバジュラの攻勢をうけ、破局感が増すばかり。そんな中で、唯一の希望の灯の役回りを演じるのがシェリルです。落ち込むランカちゃんを諭し、シェルター内の人々を励ますために「ダイアモンドクレバス」を唄う彼女の姿には、プロフェッショナルとしての凛々しさを感じます。

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ランカのコンサートが一段落した美星学園。気を利かせて
ミシェルとクランの気遣いで、美星学園の屋上で2人きりになったアルトとシェリル。静かに向き合う2人でしたが、病み上がりでよろめくシェリルをアルトが抱きとめます。そして間が悪いことに、そこにコンサートを終えたランカちゃんが飛び込んできました。自分の想いを伝えようと気負っていた反動でしょうか、2人を見たときの衝撃は大きく、ランカちゃんは「うそ・・・」と洩らして茫然となってしまいます。その誤解を持ったまま登ってきた階段を駆け下りようとして転んでしまいます。「もう死にたい」と思った時、街の地下からバジュラの群れが現れ暴れ始めます。ランカちゃんの悲しみに応えるかのごとく現れたバジュラ第2形態の群れは、美星学園や街を蹂躙していきます。
市街における戦闘は旗色は悪く、アルトはランカちゃんにバジュラを鎮めるために唄うよう頼みます。ですが、悲しみに打ちひしがれるランカちゃんは、一度は「あたしはバジュラと戦うための道具じゃない!」と拒否しますが、シェリルの(平手打ちを含んだ)説得で「アイモO.C.」を唄います。
気を取り直して唄うランカちゃんですが、屋上で受けた悲しみは引きずったまま。グレイスの「感情係数、マイナス7.3」の呟きのとおり、バジュラの攻撃を鎮めるどころか、更なるバジュラに群を招いてしまうのでした。

大統領府で三島と対峙していたオズマとキャシーは、三島の護衛兵たちに包囲されてしまいます。窮地に陥った2人ですが、ハワード暗殺失敗の報に唖然とした三島の隙を突いて脱出に成功します。ですが、バジュラの襲来による混乱を利用して、直接的な手段に訴えます。

船団宙域では新たなバジュラの群れがデフォールドし、船団を襲い始めます。フロンティア船団に近づけまいと苦闘するマクロス・クォーターらですが、僚艦の「秋月」は撃沈され、アイランド1への接近を防げません。ランカちゃんを心配し守ろうとするブレラに対してグレイスは外部からフロンティアに近づくバジュラを牽制するよう指令します。拒もうとするブレラに対し、強制モードをちらつかせて従わせます。ブレラは脳波によってバトル・フロンティア内のVF-27γを遠隔操作して自分のもとへと導きます。

アイランド1の市街はバジュラの群れによって廃墟と化しつつあります。自分の歌がバジュラを鎮められなかったことで意気消沈するランカちゃんと、そんな彼女を励ますナナセ。そこに流れ弾がさく裂し、ナナセが負傷し、生じた火災でシェリル・ナナセとアルトらは分断されてしまいます。
シェリルらと別れて、S.M.Sビルへと向かうアルト達。バジュラに対抗する装備を手に入れようとしますが、あるのはEXギアとバルキリー用の装備。クランはゼントラン(巨人)化し、バルキリー用の装備で対抗しようと準備を進めますが、その最中にもバジュラの群れがS.M.Sビルの地下深部まで侵入してくるのでした。
EX-ギアで敵の侵入を食い止めるミシェルとアルト。ゼントラン化のため半裸になったクランは、ミシェルに自分への想いを問い直しますが、彼は答えをはぐらかすのでした。そんなミシェルの態度に業を煮やしたクランは、ボディーブローをくらわせます。たまらず体が折れるミシェルにクランは自分の唇重ねるのでした。そして自分の精一杯の気持ちをぶつけ、そのままゼントラン化用のマイクローン装置へと走ってゆくのでした。

一方、直接ハワードを始末しようとする三島は、バトル・フロンティアの入り口でハワード一行を待ち伏せます。そして現れたハワードらを射殺するのでした。時を空けてバトルフロンティアに向かう地下道路を走っていたオズマとキャシーは、血まみれの骸と化したハワードと対面するのでした。

S.M.Sのビル内で巨人化が進むクランを背に、ミシェルは彼女からの愛の言葉を噛みしめつつ、バジュラへの抵抗を続けます。あと少しで巨人化が終わろうという時、クランの入った装置近辺の隔壁を破壊してバジュラが侵入してきました。装置とクランを救うべくバジュラと戦うミシェルでした、下方から懐に飛び込んできた一匹のバジュラの尻尾が、ミシェルの腹部を貫通します。
激痛の中、装置からバジュラを撃退したミシェル。その装置の中で為す術もなく沈痛の思いで見つめるクラン。ミシェルは彼女への愛を言葉に残し、アルトが差しのべた手も届かず、爆風とともに宇宙空間へ消えていくのでした。「ごめんな、クラン・・・今まで、言えなくて・・・俺も・・・俺も・・・お前のこと・・・愛してる・・・」と。

アルトたちと別れたシェリルは、傷ついたナナセを連れて避難用シェルターに逃げ込んでいました。繰り返される爆発の振動と非常用の灯が人々の不安を増していく中、シェリルは自分のポケットにしまっていた耳飾りに目を向けます。そして
「ランカちゃん、あなたが希望の歌姫なら、あたしは絶望の中で唄ってみせる。」
自分の歌への想いと今成すべきことを見出したシェリルは、静かに、力強く、「ダイアモンドクレパス」を唄い始めます。彼女の歌声は少しづつ人々の心に希望の光を灯していくのでした。

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いまさらマクロスF 第19話 トライアングラー

第19話 トライアングラーです。

フロンティア船団を包むように存在するバジュラがいる領域を飛び越える第7次超長距離フォールドは成功しました。この成功の立役者のランカちゃんは、押しも押されぬ有名人へ。なんと彼女の功績を称える「アイモ記念日」なる祝日まで制定されました。ひっきりなしの祝賀イベントに沸く船団ですが、当のランカちゃんは、行方不明のあい君を探す為、ブレラと街中を回ります。アルトの方は、兄弟子に連れられたシェリルに会うため、早乙女家に侵入します。歌をやめると話すシェリルに困惑するアルト。その頃、オズマとキャシーは、三島の企みについて決定的な情報を手に入れるのでした。
急変する環境に複雑な想いを抱いていたランカちゃんは、あい君探しにおけるブレラとの会話を通じてアルトへの想いを確かめ、想いを伝えるべく決心します。クランに背中を押されたシェリルも時を同じくして、自らの思いを伝えるべくアルトに会います。美星学園の屋上で向かい合う2人。そこにコンサートを終えたランカちゃんも自分の気持ちを伝えようと屋上に到着。そして寄り添う2人を目撃しショックを受けるのでした。一方で、キャシーとオズマは、入手した陰謀の証拠を三島に突き付けますが、三島は不適な笑みをうかべるのみ。そして船団内ではバジュラの蛹が孵化し、多数のバジュラが蠢き始めるのでした。

グレイスに協力しる三島の計画がいよいよ表に現れます。ナナセへの想いを抱きながら三島一派に密かに協力を続けるルカ。そんなルカに対し穏やかに忠告するミシェル。そのミシェルはクランと協力してシェリルに肩入れする様子が描かれます。そして、マクロス・シリーズ共通のアイテムである三角関係。今話ではついにフロンティアでのアルト、シェリル、ランカによる恋の三角関係が表面化します。どちらもトップスターである女性に言い寄られるアルト。恋の三角関係当事者が揃う美星学園屋上のシーンでは、バックに流れるトライアングラーがはまります。

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ホテルでの就寝中にうなされているランカちゃん。夢の中で母と言葉を交わすのですが、その姿は複眼の何者かのものでした。その様子に何かを感じてかいなか、外に出て行くあい君とその気配を感じるブレラ。マクロス・クォーターは、フォールド・アウトした周囲の空間の監視を行っていました。長距離フォールドの成功に、船団には安堵と祝賀の空気が満ちています。

この超長距離フォールド成功に貢献したランカちゃんは、船団中の人々から賞賛されます。祝賀パレードが行われ、美星学園でのコンサートも予定されています。
ですが、当のランカちゃんは失踪したあい君を見つけるためブレラを伴って街を探します。装備している赤外線センサーで見つけたねこに慌てるブレラ。その姿に驚き笑うランカちゃん。一緒の時間を過ごす2人は、自分の身の上について話すことで、次第に心の距離が縮んでいきます。恋人ではなく「お兄ちゃんみたい」な親近感をランカちゃんは抱くのでした。ブレラとの会話はランカちゃんに、自らの歌がアルトのためであることを気づかせるのでした。そしてランカちゃんは、今日のコンサートでアルトへの想いを歌に込めようと改めて思うのでした。
アルトの方といえばミシェルの後押しを受け、兄弟子・矢三郎の言葉に従ってシェリルに会うため、抜け道から早乙女家を訪問します。が、その行動は矢三郎に把握されていました。実家の敷地に入ると同時に見つけられ、矢三郎の案内でシェリルの元へ向かいます。そこには、和服を着た、思わず母親と見間違うばかりの、シェリルがいました。歌手を止めるというシェリルの言が本心からのものとは思えないアルトは、今日の美星学園のランカのライブを見に来るよう告げて出て行きます。その様子を見ていた矢三郎は、芸人として舞台に立ち喝采を浴びたときの高揚感がいかに絶大なものかを語り、アルトとシェリルが芸人としての生き方に戻ることに自信を覗かせるのでした。
一方、グレイスは三島に新兵器MDE(マイクロ・ディメンジョン・イーター)を授けるとともに、自らが欲していたバジュラ女王に関する謎を解明したことを告げます。それを受けた三島は、フロンティア船団大統領暗殺計画を実行に移します。三島の身辺を探っていたキャシーとオズマは街の情報屋から重大な情報を入手し、三島失脚に向けて行動を起こす決意を固めます。

あい君は見つけられませんでしたが、自らの心情を整理することができたランカちゃんは、美星学園でのコンサートに臨みます。大歓声の中で無事にコンサートは開幕し、母校の特設ステージにてランカちゃんは、ヒット曲「星間飛行」そして新曲「アナタノオト」を熱唱します。バックのアクロバット飛行を務めるアルトたち。好調なランカちゃんに安堵するとともに、発奮する。アクロバット飛行で書いたランカちゃんの名前とハートマークは、見たランカちゃんの胸を熱くします。
ブレラは、そんなランカちゃんの様子をステージの陰から複雑な面持ちで見守ります。アルトや矢三郎に促されて来園したシェリルは、遠目にコンサートの様子を伺い、やがてその場を去ろうとしますが、クランがそれを押しとどめます。
演目を終えたアルトは、屋上でミシェルにシェリルとランカのどちらを取るのかはっきりするよう忠告されます。返答に詰まるアルトですが、そこにシェリルが現れます。機に敏感なミシェルは、2人を残して屋上から立ち去ります。
ランカちゃんのコンサートの真っ最中、フロンティア船団何処では、バジュラの蛹の中から幼生の第二形態が続々と現れてきました。オズマとキャシーは、三島に対して非合法なクーデター準備の証拠を突き付けますが、三島は己の優位を確信した冷笑で応じるのでした。
ライブを終えたランカちゃんは、アルトへの想いを伝えようと屋上への階段を駆け上がります。そして屋上に出た彼女が目にした光景は、アルトにもたれかかるシェリルの姿でした。「うそ・・・」ショックを受けるランカちゃん。アルトとシェリルも驚きで身じろぎ一つできないのでした。

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いまさらマクロスF 第18話 フォールド・フェーム

第18話 フォール・フェームです。

入院していた軍病院でグレイスと対峙したシェリルは、不要で余命わずかという自身の置かれた状況を告げられます。ルカは三島に協力し、ランカちゃんを使った「シンデレラの角笛」作戦を立案します。一方、ランカちゃんの身を案じるオズマは、アルトにランカちゃんを守ってほしいと懇願するのでした。ミシェルとクランは、シェリルの薬の調査から、シェリルが不治の病=V型感染症であること、グレイスの過去を知るのでした。アルトを探して雨の街を歩き回るシェリルは、発熱とランカの姿、グレイスの言葉に打ちのめされ路上に倒れてしまったところをアルトの兄弟子・矢三郎に保護されます。フロンティア船団は、長距離フォールドの準備中をバジュラに襲われますが、ランカちゃんの働きでこれを退けることに成功し、遠方の宙域に向けた超長距離フォールドに入っていくのでした。

グレイスの裏切り、スターの座からの転落とシェリルの苦闘が始まります。一方、「マクロス ゼロ」で活躍したマオ・ノームに絡むグレイスの過去が興味を引きます。一方、アイドルとしての立場を固めながらも謀略と隣り合わせのランカちゃんも大変そうです。そしてアルトの兄弟子・矢三郎が助っ人として再登場します。あとオープニングが「ライオン」になりました。

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「なぜあたしじゃなくあの子なのよ!」とシェリルはグレイスに自分を見限った理由そしてランカちゃんの歌がバジュラに影響を及ぼす理由を問い詰めます。しかしグレイスはシェリルをマクロス・ギャラクシーの貧民から拾い上げた昔話をして質問には答えようとせず、さらにシェリルの死が近いことを宣告するのでした。「シェリル・ノームはもう死ぬのよ」と。この一言は、病気が完治していたと思っていたシェリルに衝撃を与えます。

マクロス・フロンティア政府では「第7次超長距離フォールド計画」を予定より半年早めてバジュラのいる宙域から抜け出そうと計画します。三島のほうもバジュラ掃討作戦「シンデレラの角笛」を携えてきたルカを協力者として迎え、長距離フォールドの機会に何かを行おうとしていました。

大量のエネルギーを消費する超長距離フォールドは船団での生活や経済活動に大きな影響を与え、市民は貧窮生活を強いられます。そして船団内の商店は、フォールド前に恒例のバーゲンセールが行われます。マクロス・クォーターのブリッジメンバーやキャシーらは、バーゲンに繰り出しお買い得商品を買い漁るのでした。そんな街の空気は新しくデビューしたランカちゃんが至る所で目に付きます。さらに、フロンティア船団上層部は、ランカちゃんを「人類の希望」「現代のリン・ミンメイ」と紹介し、長距離フォールドへの機運を盛り上げます。

美星学園では、ミシェルとクランが重い雰囲気の中にいました。ミシェルが調査を依頼したシェリルの薬の正体がわかったのです。薬は「受容体ブローカー」であり「V型感染症」の進行を遅らせるものでした。シェリルは完治不可能な病気を患っていたのでした。
2人は学園図書室所蔵のデータにアクセスして、科学専門誌「COSMO NATURE」のバックナンバーを検索します。そして見つけたV型感染症の論文の執筆者が、第117調査船団の代表マオ・ノーム、ランシェ・メイ、そしてグレイス・オコナーであることを知ります。さらに他の論文では、罹病者の臨床例として掲載されていた少女時代のシェリルの写真を目にします。驚くミシェルたちの背後に、熱で衰弱したシェリルが現れます。彼女は自分の病気をアルトに明かさないよう懇願して、気丈に立ち去っていのでした。シェリルの身を案じるクランはアルトに連絡しようとしますが、アルトに弱みを見せたくないシェリルの胸中を察したミシェルはそれを止めます。しかし、一計を案じ、アルトに連絡します「早く行け。さもないと一生後悔するぞ」と。アルトは、シェリルを探す為、人工雨が降り出した街に駆け出します。

夜まで続く雨の中、シェリルは街頭TVから流れる大統領ハワードの会見で、歌の力で市民を守ると決意を述べるランカちゃんの姿を見せられます。歌姫としてのトップに立ちつつあるランカちゃんの姿は全てを失いつつあるシェリルは打ちのすのでした。
路上に泣き伏すシェリルに手を差し伸べる男性がいました。その男性は矢三郎。意識を失うシェリルは、矢三郎に抱きかかえられタクシーに乗り込みます。その2人の姿を見つけて駆け寄るアルトでしたが、バジュラに対する非情呼集に阻まれるのでした。

既に反応弾への耐性を獲得したバジュラの攻撃に新統合軍もS.M.Sたちも為す術がありません。丸腰同様の状態ではバジュラの行く手を阻むことはできません。圧倒的な強さでバジュラたちは、新統合軍とS.M.Sを追い詰めます。そこに、ランカちゃんが乗ったケーニッヒモンスターと護衛のブレラ率いるVF-27編隊が登場します。そしてランカちゃんの唄う「アイモD.C.」は、バジュラの攻撃意志を弱らせ動きを鈍らせていきます。
この機を逃すまいと三島はハワードに進言し、ランカちゃんを利用した「シンデレラの角笛」作戦と続く長距離フォールド実施の命令を出させるのでした。
「シンデレラの角笛」作戦は計画通りに進行し、バジュラたちををバトル・フロンティアの大型主砲の射線上に誘導し、続く主砲の一撃でこれを一掃することに成功します。すかさずフォールドに突入する船団。フォールド最中、ランカは散っていったバジュラのために、哀悼の歌を口ずさむのでした。

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いまさらマクロスF 第17話 グッバイ・シスター

第17話 グッバイ・シスターです。

可愛い妹ランカちゃんの歌を利用する船団上層部の目論みを調べていくオズマとキャシーは、計画の首謀者がギャラクシー関係者と三島である、との結論に行き着きます。シェリルの体調不良を心配するミシェルは、彼女に投与されていた薬物を調べるため、クランに協力を仰ぐのでした。
ランカちゃんは天空門のステージでのリベンジライブの準備に励んでいましたが、フロンティア3の異星生物研究所への侵入を試むことでさらなる情報を得ようとするオズマは、、彼を阻止するため現れたブレラと格闘戦となります。両者の技量が伯仲する中、バジュラの襲撃のため勝負は水入りとなります。
バジュラ迎撃のために出撃していくオズマたちS.M.Sと新統合軍ですが、人類側の攻撃に対して耐性ができていたバジュラに劣勢に追い込まれていきます。武器としてのランカちゃんの歌の必要性を説くブレラの加勢と、オズマの気迫でバジュラの攻撃を退けることに成功しますが、オズマは負傷。怪我を押して出席したランカちゃんのライブステージ中に意識を失ってしまいます。しかし、重篤に至ることなく病院で快方へと向かうのでした。

ランカちゃんを引き取った頃からキャシーと恋仲であった若き日のオズマを描くとともに、「超時空要塞マクロス」でオズマと似た兄貴分的なポジションのロイ・フォッカーが戦死した第18話「パイン・サラダ」を思い出させるストーリー展開の話です。マクロスシリーズではお約束のパインをモチーフにした料理が登場します。またブレラによる「ランカちゃんの歌を使う目的」が語られるなど、以後の話に継がれる要素が盛り込まれています。バックに流れるMY SOUL FOR YOUがいい雰囲気を醸し出していました。

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妹のランカちゃんを利用した軍の計画を調べようと意を決したオズマの脳裏には、ランカちゃんを引き取った11年前のことが思い起こさせれのでした。バジュラに襲われたときのショックで心神喪失状態だったランカちゃんが、自分の作ったパインケーキで心を開いてくれた。その感動を胸に、オズマは部屋を後にします。
その頃、シェリルを連れ込んだことが発覚したアルトとミシェルは、無動力のEXギアで格納庫内をランニングする罰を受けていました。「・・・鬼」「だから男が寄り付かねーんだよ」と悪態をつく2人。そこに「プラス5周!」とキャシーの叱責が飛びます。そこに、オズマが現れてキャシーを連れ出します。
疑惑のある部屋を調査したオズマとキャシーは、内部の状況から推測したインプラントを持つ人物の関与から、ギャラクシー船団の生存者と三島の関与を結論付けるのでした。
一方、罰のランニングを終えシャワーを浴びたミシェルの目に、自分のロッカー内に保管していたシェリルの薬が目に留まるのでした。非番のクランを呼び出して、薬学に詳しい彼女の後輩に連絡を取るよう頼むのですが、そんな2人は政府のリムジンに乗り込むルカをを目撃するのでした。
大統領府に連れられたルカは、そこで三島と対談します。バジュラの体内で生成されるフォールド・クォーツによる銀河の支配を示唆するルカに対して、三島と男性に変装して現れたグレイスはそれを否定します。
調査を進めるオズマは、バジュラの死骸が運ばれたアイランド3の異星生物研究所への侵入を試みます。手元の携帯端末に表示されたデータを頼りに地下道を進むオズマをブレラが制止します。「オズマ・リー、そこから一歩でも動けば、自分は貴様を実力で排除する」という警告を聞き流し、オズマの拳銃が火を噴きます。ブレラのナイフが照明を破壊したことで暗闇に包まれた通路内で、オズマの銃のマズルフラッシュだけが2人を照らすのでした。(これは「愛おぼえていますか」におけるマックスとミリアの戦闘シーンを思い出させます。)
組合った両者が動きを止め、ランカを戦いに巻き込む理由をブレラに問うオズマは、ブレラの胸に輝く楽器のブルースハープに気づきます。それは、オズマの記憶の中から1人の少年の姿を浮かび上がらせるのでした。そこに入った出撃要請は、戦いを中断・幕引きとするのでした。
反応弾を装備したS.M.Sと新統合軍のバルキリーがバジュラの迎撃の向かいます。三島とグレイスは、大統領府から今回の作戦の動向を冷ややかに見守ります。接近するバジュラに対して反応弾が撃ち込まれます。幾つもの火球が生まれてバジュラを包み込みますが、爆発の中で焼け焦げた表皮を脱ぎ捨ることで無力化し、マクロス・クォーターへ突進します。バジュラの一撃がブリッジに迫りますが、オズマのVF-25Sが身を呈してこれを防いだのでした。
「もうお前たちの攻撃は通用しない」とVF-27の新型武器で対処するブレラは、戦闘情報を共有し進化するバジュラにはこの兵器も無効化されると語ります。だからこそランカちゃんの歌が必要と語るのでした。
それでもオズマはVF-25Sのナイフを振るって、負傷しながらもバジュラを倒します。その闘志はアルトたちを鼓舞し、バジュラの攻撃を退けることに成功するのでした。
帰還したS.M.Sの面々はランカちゃんのファーストライブに貴賓席から参加します。パインケーキでオズマを誘うキャシーの声を遠くに聴きながらが、負傷していたオズマは、体を座席に沈めたまま意識を失ってしまいます。
バルキリー、負傷、パインの流れから、事切れたかに思われたオズマでしたが、軍病院の病室で快方へ向かうのでした。キャシーとミシェル、そしてランカちゃんはほっと胸をなでおろすのでした。
同じ頃、同病院内ではグレイスの前に病室を抜け出してきたシェリルが立ちはだかるのでした。

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いまさらマクロスF 第16話 ランカ・アタック

第16話 ランカ・アタックです。

アルトを招いたS.M.Sのオーナーのビルラーは「断層で分断された銀河を一つに、バジュラを使って」という自身の夢を語ります。壮大な展望に衝撃を受けるアルト。さらにランカちゃんの警護役として美星学園に現れたブレラが、彼のストレスレベルを引き上げます。
グレイスと三島は、ランカの歌の力を利用してバジュラを制御する計画「ランカ・アタック」の実験に踏み切る。事の成り行きでこの計画を知ったシェリルは、自身のプライドをかけマクロス・クォーターのブリッジに乗り込み、ランカ・アタックの経過をS.M.S一同と共に見守ります。決行されたランカ・アタックは成功を納め、関係者一同が対バジュラ戦の突破口の出現に沸く中、ランカちゃんは複雑な想いに心が揺れるのでした。

「マクロスF」の重要なキャラであるバジュラの価値について、その一端をリチャード・ビルラーが自身の夢として披露します。この壮大な構想のインパクトはアルトの価値観の揺れでもって描かれています。そして、2人のヒロインのポジション関係のターニングポイントでもある話です。

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S.M.Sのオーナー、リチャード・ビルラーの自宅に呼び出され、「断層で分断された銀河をバジュラを利用して一つにする」という彼の壮大な構想を聞かされたアルト。今まで「バジュラは人類の敵」と認識していたアルトの心中には複雑な葛藤が生じます。その葛藤はアルトの行動を神経質なものにします。バジュラに激しい戦闘を挑んだり、ランカちゃんの護衛として学園に現れたブレラに絡んだりと、その苛立ちは彼の周囲の人に「ブルーデ―(?)」と評されてしまいます。
フロンティア政府の公認を得て、エルモからランカちゃんのプロヂュース役を奪い取ったグレイスは、ランカちゃんの記憶にあった「アイモ」をアレンジした歌を新曲として用意していました。バジュラの攻撃で大きな被害を被ったアイランド14での慰問公演を取り仕切って、ランカちゃんの人気を確実なものにしていきます。
その様子を病室のTV報道で知ったシェリルは病室を抜け出し、体調不良で夜の公園のベンチに倒れ込んでいるところを、苛立ちを抱えて公園をぶらついていたアルトに見つけられ、S.M.Sの彼の居室に連れて行かれます。

グレイスの用意した曲は、ランカちゃんの歌声に含まれているフォールド波を使いバジュラをコントロールしようとする計画のために用意されたものでした。グレイスと共謀している三島は、ランカちゃんの歌の効果を確認するための作戦「ランカ・アタック」を実行に移します。この「ランカ・アタック」のためS.M.Sの面々に招集がかかります。アルト、ミシェルととも彼らの居室にいたシェリルもこの計画を知ることになります。
ランカちゃんの歌がバジュラに影響を与える?この興味とトップアイドルである自分のポジションを脅かす存在となったランカちゃんへの関心から、シェリルは不調を押してマクロス・クォーターのブリッジへと向かいます。守衛を色仕掛けで篭絡しブリッジに乗り込むシェリル。彼女のトップアイドルとしての意地を込めた思いに、艦長のワイルダーは彼女の席を用意して応えるのでした。

一方、S.M.Sスカル小隊の面々も歌が与える効果について議論します。「ミンメイ効果」と呼ばれ、ゼントラーディやプロトデビルンには効果があったとされる歌攻撃でした、知性の有無やコミュニケーション方法が不明なバジュラに通用するのか?で意見が飛び交うのでした。
ランカちゃんは装甲の強固なVB-6に搭乗していました。それをブレラが指揮するVF-27小隊が護衛します。そして「ランカ・アタック」はスカル小隊によるバジュラの巣がある小惑星への攻撃で幕を開けます。スカル小隊の攻撃に刺激された多数のバジュラが小隊に向かって飛来します。たちまちバジュラとS.M.Sの間で戦闘が始まります。緊張が高まる中、グレイスは冷徹にランカちゃんに新曲「アイモO.C.」を唄うよう促すのでした。
唄い始めるランカちゃん。その声は、スピーカーなぞ無くても、バジュラたちの動きを鈍らせていきます。その様子をモニターし結果にほくそ笑むグレイス。動きが止まったところを次々と撃破されていくバジュラ達。
始めての戦場にランカちゃんの心が乱れ唄も乱れてしまいます。その様子を見ていたグレイスは冷たく「まだまだ調教が必要ね」と、まったくもってランカちゃんをペットのように見ているのでした。
作戦途中で一匹のバジュラがVB-6を襲います。救援に向かおうとするアルト。しかしブレラが、射線にあるアルトのVF-25Fの翼ごとバジュラを攻撃します。見事にバジュラを撃ち貫いたブレラはVB-6を庇う位置を占め、怒るアルトを「ランカちゃんに相応しくない」と制するのでした。
バジュラを殲滅し成功裡にランカ・アタックは終了しました。成功に興奮するハワードたちの脇で、三島とグレイスが怪しくほくそ笑みます。
マクロス・クォーターに帰艦したランカちゃんにS.M.Sの面々が惜しみない賞賛の声を投げかけます。ボビーの「ランカちゃん、胸を張って。今やあなたは私たちの希望の歌姫」に照れるランカちゃん。その陰でシェリルは拳を握りしめ複雑な表情を浮かべているのでした。そしてアルトもオズマもやり場のない思いを拭えないでいました。

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