いまさら マクロスF 第3話 オン・ユア・マーク

第3話 オン・ユア・マーク

S.M.Sを追い出されたアルトは、偶然にも展望公園でシェリル&ランカと再会します。そこを突如バジュラが襲ってきました。悲鳴をあげるランカちゃん!そこに、オズマのVF-25Sが割って入り、バジュラを押さえつけます。すかさずオズマはS.M.Sの司令部に援護射撃を要請し、カナリアがケーニッヒモンスターでの援護を買って出ますが、大統領府から発進許可が下りません。無能な政治家どもを呪うオズマのところに、ミハエルのVF-25GとルカのRVF-25が援軍に駆けつけました。近接して絡み合う2機への射撃を躊躇するルカに対し、ミハエルはためらうことなくオズマの射撃要請を受諾しました。
機体をアンカーで外壁に固定し冷静に狙いを定めたミハエルは、見事な手際でバジュラの頭部を狙った狙撃に成功しました。その様子を見ていたアルトは、驚きと鬱屈の入り混じった表情で事態を見ているのでした。
ミハエルの狙撃成功で決着がついたとだれもが思った瞬間、絶命したと見られたバジュラの四肢が、再びオズマのVF-25Sに襲いかかります。不意をつかれたオズマは被弾・負傷してしまい、戦闘の余波で破壊された居住区の外壁から宇宙空間へと空気の流出が始まってしまうのでした。
そんな中アルトは非常用ハッチを発見し、シェリルとランカと共に飛び込みます。難を逃れ安堵する3人でしたが、ランカは恐怖のあまりアルトのシャツの裾を掴んだ手が離せなくなってしまうのでした。アルトのランカへの冷たい態度に対し、シェリルは「怯える女の子の一人ぐらい守ってあげられないわけ?」とたしなめるのですが、狭い空間の中ですので、その場の雰囲気は険悪なものへと変わっていくのでした。さらに3人がいる場所は避難用の退避壕で閉鎖空間であることが絶望感を掻き立てます。
その頃、外(戦場)では新統合軍も到着しバジュラを追い回しますが、バジュラの抵抗はしぶとく艦内の各所に影響が出始めていました。3人が避難している退避壕では電気機器のショートで暗闇に包まれてしまいました。照明はすぐに回復しましたが、衝撃で倒れた勢いでシェリルは服がはだけてあられもない姿になってしまいました。

(不可抗力であったとはいえ)裸を見てしまったアルトにシェリルの平手打ちが飛びます。

更に悪くなってしまった雰囲気を和らげようと、ランカは持っていた点心(食べ物)を2人に差し出すのですが、それは先ほどの騒動を連想させるマグロ饅でした。(ということは、シェリルの・・・は形は・・・)

一瞬気まずくなる3人ですが、ランカの機転は本人の意図しないところで壕内の空気を和ませるのでした。
それまでの険悪な雰囲気を忘れたかのような3人ですが、壕内のトラブルは解決していませんでした。内部の循環系システムが停止したことで残りの空気が15分ともたないと知り焦る3人。気丈なシェリルは絶望せずにハッチをこじ開けようとした時、そのハッチが外側から開きました。シェリルのイアリング(フォールドクォーツ製)を探知したグレイスらが助けにきたのでした。
退避壕の外に出た安堵感に包まれる3人でした。シェリルがグレイスと立ち去った直後、被弾したVF-25Sとオズマが運ばれてきました。ランカは、オズマ見て知り取り乱し、過去の記憶を呼び覚まされ意識を失ってしまいました。倒れたランカを抱きとめたアルトは、事態がつかめずただ彼女を見守ることしかできませんでした。

ランカとオズマと同じ病院に運ばれました。ランカは、深刻な事態には到らず無事退院します。アルトは意識を取り戻したオズマの病室で、オズマとカナリアから、ランカが抱えるトラウマの原因とその生い立ちを教えられるのでした。アルトは事のあらましを知り、自分も戦うと申し出ます。ですが、オズマはそんなアルト一晩考えるよう促すのでした。
一緒に話を聞いていたミハエルは、アルトに現実逃避で戦闘に参加するのならやめるよう忠告します。中途半端な気持ちは自分を殺すか他人を巻き込むと言われ、アルトは戸惑うのでした。

勤務時間終了とばかり大人の楽しみをする三島とキャサリン。一方、ミハエルの言葉に思い悩むアルトは、あてもなく1人街をさまよい公園に行きつきました。そこでアルトは、いずこからか聞こえてくる歌声に引き寄せられ、ランカにであうのでした。ランカから唄うことは好きだけども自分に自信が持てないと相談を受けるアルトは、不器用ながらも真摯にランカの背中を押すのでした。そして自身もS.M.Sへの入隊を決意するのでした。
戦う決意を伝えるアルトに、オズマは明朝の宿舎入りを告げます。アルトの入隊を喜ぶルカと半ば呆れ気味に迎えるミハエルに対し、アルトは笑みを返すのでした。
アルトの言葉とシェリルとの出会いはランカを一歩前に踏み出させる事になりました。自分の歌、自分の思いを多くの人に伝えるためランカは、ミス・マクロス・フロンティアの選考面接に臨むのでした。

いまさら マクロスF 第2話 ハード・チェイス

第二話 ハード・チェイス

未確認生命体はアイランド1の市街地に侵入してきました。これを追ってきたS.M.Sのパイロットは、未確認生命体に惨殺されVF-25だけが残りました。逃げ遅れたランカを救うため、アルトはVF-25に乗り込み未確認生命体に向けてガンポッドを乱射しながら突撃するのでした。
しかし、所詮は素人。弾を撃ち尽くしてしまいました。未確認生命体が反撃に転じようとしたその時、オズマのVF-25アーマードバルキリーが未確認生命体を抑えました。オズマは、アルトにランカを連れてその場から逃げるよう命じます。
オズマのアーマードバルキリーから斉射されたミサイルが未確認生命体は動きを封じます。その隙にアルトはガウォークのマニュピレータでランカの身体を掴み、戦場から離脱しようと試みました。
そこに、別の未確認生命体が現れアルトたちの追撃を始めました。正確な狙撃で援護するミハエルの助けもあり、慣れないながらも素人以上の操縦技術を見せて、攻撃をかわすアルト機でした。しかし、未確認生命体の執拗な攻撃をかわしきれず、上昇中に腕部を損傷。ランカは、空中へと放り出されてしまいました。放り出された先でランカは空気の流れに引っ張られて、その身体を真空の宇宙へと流されてしまうのでした。


とっさの判断で機外へと飛び出したアルトは、何とかランカを抱きかかえその身体をVF-25のコクピットへ収容することができました。そして宇宙空間からアイランド1船内へ無事に戻ったアルトは、おびえるランカを優しくなだめるのでした。
未確認生命体の船外への退却(?)により、戦闘は一応の終わりを迎えました。ランカを安全なところで降ろしたアルトは、ギリアムを思い出して戦闘のあった現場に戻りますが、そこには破壊された街並みと凄惨な死の残証があるだけでした。なす術なくアルトは1人嘔吐するのでした。

回収作業はシャイアン似のデストロイドが、何かの破片を回収しています。

 

 

 

 

一夜明けて人々は、普段の生活を再開します。学園に登校したアルトが教室から窓の外を眺めていると、「早乙女アルトさん?私と同行して頂きます」と新統合軍参謀本部のキャサリン・グラス中尉が現れ、アルトを検査のため学校から連れ出していきました。
キャシーに連行されたアルトは、バルキリーの無断操縦と軍事機密に触れた事を免罪する交換条件として、新統合軍への勧誘を受けます。が、そこにオズマが割って入り、入隊を逃れることが出来ました。そしてアルトは、オズマから同行することを求められます。


オズマの車(ランチア・デルタ風)に乗せられて、BGMに「突撃ラブハート」を聴きながら、連れてこられた場所はS.M.Sでした。そこには最新鋭の機体の数々が並んでおりアルトを圧倒するのでしたが、オズマの目的はギリアムの死に様を知るためでした。「話せ。奴がどんな風に戦って死んだか」とオズマが迫るところにスクランブルがかかります。

コンサート中に大事なイヤリングの片方を失くした事に気付いたシェリルは、イヤリングを見つけるためアルトを探していました。そして街で自身の歌を口ずさむランカと出会います。ランカは相手がシェリルと気付かずに自身のシェリルへの憧れを熱弁し、彼女の持ち歌である「ダイヤモンド・クレパス」を歌い始めるのでした。ランカの歌声に感心したシェリルは、続きを朗々と歌います。相手がシェリルであることに気付いて感激の涙を流すランカに、シェリルは「こんなサービス、滅多にしないんだからね」と言うのでした。
スクランブルによってS.M.Sから放り出されてしまったアルトは、2人のいる公園に現れました。アルトを見つけたシェリルが叫びます。「見つけたわ!早乙女アルト!!」

いまさら マクロスF 第一話 クロース・エンカウンター

第1話 クロース・エンカウンター

マクロスフロンティアは、マクロス25周年記念として製作されました。3DCGを多用した作品で、バルキリーの変形を見事に描いています。ヒロインのひとり、ランカ役を務めるのは中島愛さん、シェリルの歌のMay’nさんと魅力的な組み合わせでしたね。

舞台は西暦2059年の銀河の中心宙域を目指して航行する移民船団のフロンティア船団です。かつてのゼントラーディとの戦争で滅亡の危機を経験した人類は、宇宙へ進出することで生存の可能性を高める方針をとっていました。フロンティア船団はその中の25番目となる移民船団でした。
そこに、21番目の移民船団マクロス・ギャラクシーから、銀河の妖精と呼ばれる人気トップシンガー、シェリル・ノームがコンサートツアーのため来訪します。「時差ぼけとフォールド酔いで最悪」とのたまうシェリルですが、仕事のキャンセルを問うマネージャーのグレイスの問いには決め台詞の「私はシェリル、シェリル・ノームよ」と返すのでした。このキツイ感じがたまりませんね。

美星学園高等部航宙科パイロット養成コースに通う早乙女アルト。主人公の彼は、自由な大空に強い憧れと抱いていましたが、高さ制限の存在するフロンティアの擬似的な空に、鬱屈とした思いを募らせていました。もう一人のヒロイン、ランカ・リーは、中華料理店でバイトに励む普通の女の子でした。

シェリルの来訪に沸き立つフロンティアではコンサートの準備も着々と進み、人々の期待も徐々の高まりをみせつつありました。
美星学園航宙科のアルト、ミシェル、ルカらは、優秀な成績を買われてコンサートにおけるシェリルのバックアップフライトを任されたのですが、彼らを学生のファンだと勘違いしたシェリルは、プロの仕事場に素人を入れるなと、エスコート役のキャシーに怒りをぶつけるのでした。そんなキャシーは「小悪魔の間違いじゃない!」とこちらもお怒りぎみです。

意気揚々と準備を進めていたアルト達でしたが、シェリルの指示により危険度の高いプログラムは外されてしまいました。フライトには自身があったアルトは、ひとり納得がいかず、憮然としたままフライトの準備を進めていた。そんな彼の元に、会場への抜け道を探して、ランカ・リーが迷い込んできました。コンサート会場への道を急いでいたランカは、森林管理用のスプリンクラーの水を浴びてびしょ濡れになってしまいます。濡れた服を脱ぐアルトの姿を見たランカは、その美しさに思わず感嘆の溜息をもらすのでした。服を乾かしてくれたお礼をするから自分のバイト先に来て欲しいと、ランカはアルトに懇願するのでした。

バイト先である中華料理店チェーンのCMソングを披露するランカの様子に思わず笑みをこぼすアルトでした。中華料理店と普通の女の子の組み合わせは、初代のミンメイちゃんと「娘々」の組み合わせの再来ですね。

 

 

 

その頃、船団の航行する宙域に謎の生体反応が多数出現し、フロンティアの動向を見張るかのごとく暗躍を始めていました。その生体反応は、偵察のために新統合軍が派遣したRVF-171を破壊し、ジャミング現象を発生させながら、徐々にフロンティア船団へと近づいきます。統合軍はゴースト部隊を投入し、謎の生命体との戦闘状態に突入しますが、頼みのゴースト機は次々と破壊され、司令部は不安な空気が流れます。そしてコンサートの始まりとほぼ同時刻、艦外では新統合軍が未確認生命体との本格的な戦闘に突入しました。

このバルキリーの発進シーンはCGによるものですね。無重力故、機体がふわりと浮き上がり、マーカーの示すカタパルト(?)に沿って打ち出されていきます。

 

 

銀河の妖精と言われるシェリルの圧倒的な歌声にライバル心を刺激されたアルトは、予定にない大技に挑戦しますが、その無謀な操縦に巻き込まれた仲間と接触してしまい、EXギアの制御が効かなくなってしまうのでした。暴走するアルトは、危うくシェリルと激突してしまうところでしたが、シェリルの機転により何とかその難を逃れることができました。

とっさのトラブルを、演出であるかのように切り抜けるシェリルには、アルトならずとも感心してしまいます。このプロ意識の高さもシェリルの魅力ですね。

艦外での戦闘では統合軍の不利が明確になりつつありました。大統領府では、事の重大性を鑑み、船団内の各方面へ緊急事態への通達を決断しました。民間軍事プロバイダー「S.M.S]にも大統領府から出動要請が下り、そのメンバーの中にはランカの兄、オズマ・リーの姿もありました。

未確認体の攻撃力に圧倒され、新統合軍機は為すすべなく撃墜されていきます。そこへS.M.S新鋭機VF-25が駆けつけます。オズマ隊長の指揮の元、戦場ではある程度の拮抗が保たれるかと思われましたが、新統合軍のパープル小隊、バーミリオン小隊が相次いで壊滅したことにより、ついには防衛網を突破され、居住区への侵入を許してしまうのでした。

不意の艦内警報に、居住区の市民やコンサート会場の観客達は動揺し浮足立ちます。コンサート会場から避難をしていたランカは、流れ弾に巻き込まれ孤立してしまいます。

未確認体を追いかけ、ギリアムとオズマは街へと向かいます。新統合軍の陸戦部隊も、市街地に侵入した未確認生命体との激しい戦闘を繰り広げていました。逃げ遅れたランカを助けようとしたアルトですが、戦闘の流れ弾に巻き込まれて窮地に陥ります。そこにS.M.SのVF-25に乗るギリアムが駆けつけてきました。未確認生命体に押さえられたVF-25を抜け出したギリアムでしたが、敵に捕まり為す術もなく戦死してしまいました。
絶体絶命の状況で、アルトは自身がEX-ギアを装備している状態だと思い出し、残っていたVF-25に飛び乗ります。そして、ランカに迫る未確認生命体に向け、ガンポッドを斉射するのでした・・・(つづく)。

いまさら マクロス ダイナマイト7 第4話 銀河クジラの歌う星

第4話 銀河クジラの歌う星 ZOLA

いよいよクライマックスです。惑星ゾラ宙域では、パトロール隊、密漁団、グラハムそしてバサラと銀河クジラを巡り4つの勢力がぶつかります。
寿命を迎えつつある数頭の銀河クジラたちが、群れから外れ、惑星ゾラにあるクジラの墓所へ降り立とうとしていました。一方、銀河クジラの群れが到来したゾラの衛星軌道上では、密漁団が白い銀河クジラに反応弾を撃ち込みますが効果はなく、母艦による特攻を仕掛けます。しかし、その攻撃はグラハムによって阻止されまました。
銀河クジラを巡る様々な思惑が交錯する中、バサラは1人戦場で唄い続けていました。そんなバサラの歌は、ついに銀河クジラとのコミュニケーションを成立させるのでした。バサラとの束の間のセッションを愉しんだ彼らは、やがて次の回遊地を目指して旅立っていきます。一連の騒動を通じ、グラハムの真意に触れたライザは、父との間に絆を取り戻しました。バサラは新たな銀河に向けてゾラを発ち、ようやくゾラに到着したミレーヌは、またもや行き違いになるのでした。

群れから外れた数頭の銀河クジラたちは、惑星ゾラの大気圏に突入しようとしていました。この行動に疑問を抱くローレンスに、エルマは寿命を迎えた銀河クジラが墓所に向かっているのだと説明します。
そのころ、シティ7ではFire Bomberのライブが始まっていました。レイはライブ会場に集まってくれたファンに向かい、バサラに続いてミレーヌまでもが姿を消したことを報告します。動揺するファンをよそに、彼は録音されたバサラの歌を流しながら、ビヒーダと2人だけでライブを始めるのでした。
銀河クジラの群れを巡り、パトロール隊と密漁団が戦闘を繰り広げます。スピーカーシステムによって歌声を響かせながら前線へと辿り着いたバサラは、そのまま白い銀河クジラに肉薄するグラハムを追います。方や密漁団は群のクジラたちに次々とモリを放っていました。
エルマからバサラが伝説的ロックバンドであるFire Bomberのボーカリスト、熱気バサラその人だと聞かされたローレンス。それを知った彼は何かを思いつき、自分の研究室へと走り出す。
グラハムは、白い銀河クジラは死に場所を求めているから引導を渡すのだと主張します。しかしバサラは、歌を耳にした銀河クジラの瞳が生気に溢れていたと言い、グラハムに”死にたいのはお前だ”と指摘します。
研究室のローレンスは、群から外れた銀河クジラたちの動きと、ゾラの磁場エネルギーが急上昇しているポイントに関連性を見出し、銀河クジラたちが向かおうとしている場所へと急ぐのでした。一方、ゾラの街の住民らには、落下する銀河クジラに備え屋内に避難するよう勧告が出されました。街でバサラを探していたガムリンは、急ぎバルキリーへと戻り、無線から流れてきたバサラの歌を聴くのでした。
白い銀河クジラへモリを撃つグラハムや唄い続けるバサラをよそに、密漁団はカリバの指示のもと反応弾の発射準備を整えました。ゾラの地表ではクジラの墓と呼ばれる場所が、強力な光を放ち始めており、群れから外れて降下した銀河クジラたちがその周囲をゆっくりと旋回するのでした。
密漁団の母艦からは反応弾が放たれました。反応弾は、白い銀河クジラの中へと吸い込まれていきます。反応弾の爆発による凄まじい爆風は周囲を包み込んでいきます。銀河クジラが吹き上げた花粉はバサラのバルキリーを真っ赤に染め上げていきます。爆風が収まった時、爆心地にはいまだに健在な白い銀河クジラの姿がありました。
白い銀河クジラの壮健な姿を前にしたバサラは、俄然やる気を見せます。反応弾が効かない相手に密漁団の面々は狼狽しますが、リーダーのカリバは怯むことなくバルキリー隊に突撃を命じ、母艦にも白い銀河クジラへの突撃を命じます。しかしこの攻撃はグラハムによって阻止されました。
唄い続けるバサラの歌はついに銀河クジラへと通じたようで、クジラたちもリズムをとりながら大きく声を上げ始めました。同じ頃、ゾラに降下した銀河クジラたちは、収束していくエネルギーに包まれながら、墓所の中心へと吸い込まれていきました。そして、広がるエネルギーはゾラの地表全体を覆っていくのでした。
衛星軌道上では、バサラと銀河クジラがコーラスを奏でていました。やがて一筋の光となった銀河クジラの群は、新たな回遊先を求めて遥か彼方へと泳ぎ去っていきました。
銀河クジラを見送ったバサラたちは、クジラの墓所に集まっていました。ライザは、バサラに歌の影響で大量のエネルギーを放出した銀河クジラたちはもう当分戻ってこないことや、密漁団を逮捕したことなどをグラハムに伝えます。グラハムは、それなら銀河クジラを追いかけていくと言いますが、娘と父の間にはかつてわだかまりはありませんでした。
そんな和やかな雰囲気の中、何かを思い立ったバサラは突如として旅立ちの準備を始めるのでした。グラハムとの再会を約束してバサラは、宇宙へと飛び立っていきます。ゾラを離脱したバサラは衛星軌道上で、フォールド・アウトしてきたミレーヌとすれ違います。驚くミレーヌをよそに軽い挨拶を交わしてバサラはどこかへ飛び去ってしまうのでした。
バサラを見送ったグラハムは、一言「ダイナマイト」と漏らすのでした。傍らでは、バサラの教えを受けたエルマが唄い続けていました。

いまさら マクロス ダイナマイト7 第3話 「孤独」

第3話 「孤独」です。

この第3話では、銀河クジラにまつわる謎が明らかになっていきます。銀河クジラに意思があるのか?の問いに対して、バサラ、グラハムそして密漁団のカリバの全員が”ある”で一致しているのですが、その対応は3者3様です。クジラを手にかけることで哀しみから解き放とうとするグラハム、漁の障害として排除しようとするカリバ。そして歌による交流を図ろうとするバサラでした。
皆の思惑が交錯する中、切り札の反応弾を積んできた密漁団の母艦がゾラに到着し、パトロール隊も含め、(白い)銀河クジラをめぐる最後の戦いが幕を開けるのでした。

マクロス7で、サザビーの計略に嵌り襲われかけていたミレーヌは、間一髪の所でレイとビヒーダに救い出されました。レイには”一つ大人になったな”と言われてしまいます。
バサラはグラハムと共に銀河クジラの墓を訪れていました。そこでバサラは、壁に刻まれた不思議な壁画を発見しました。それはグラハムの祖先が残したという記録でしたが、綴られた文字を読むことができません。しかし、エルマが連れているキャピーはその文字が解読できるのでした。
その頃宇宙では、銀河クジラが発生させた嵐によって密漁団のバルキリーが次々と破壊され、パトロール隊に摘発されていくのでした。密漁団頭目のカリバは、パトロール隊が味方であることを銀河クジラが理解していると部下に説明し、速やかに撤退しました。
エルマはキャピーを通して、銀河クジラのバーラエナについて記された壁画の翻訳を進めていました。そこには数百万年も生きる白い銀河クジラが、その永い時のなかで同胞の死を見守り続けていたことが綴られていました。グラハムは、白い銀河クジラが自らの死を望みながら、彷徨い続けているのだと語りますが、バサラは白い銀河クジラは、死を求めてなどいないと反論します。バサラは、白い銀河クジラに自分のサウンドを聴かせてやると決意を示すとともに、グラハムに対して死を望んでいるのはグラハム自身なのではないかと指摘するのでした。
密漁団のカリバは、漁の邪魔をする白い銀河クジラを排除するため、密売人のもとへ赴き、反応弾を購入しようとしていました。カリバは白い銀河クジラが高い知能を持つと考え、それさえ排除すれば密漁は成功するのだと主張します。密漁団に潜入し、その言葉を耳にしたライザは密漁団に見つかってしまいました。バルキリーとフォールドブースターを奪って逃走するライザはどうにかフォールドすることに成功し、ゾラへ帰り着くことができました。
帰省後、バルキリーでエルマの家を訪れたライザは、バサラの元気な姿を目の当たりにし、医者ですら匙を投げたはずの傷が完治していることに驚きを隠せないでいました。
エルマから彼がFire Bomberのバサラであることを聞かされたライザは、なぜ銀河クジラの前で唄ったのか尋ねるのでした。その問いにバサラは、唄いたい時に唄うだけだと答えます。
ライザからの情報で密漁団が反応弾で白い銀河クジラを狙っていると聞いたグラハムは、自らの手で決着をつけるべく出撃の準備を始めます。ライザはそんなグラハムに食ってかかりますが、グラハムは白い銀河クジラの瞳には深い悲しみに溢れていると応えるのでした。
密漁団の出現を受け、グラハムは今度こそ決着をつけようと、強い決意のもとに宇宙へと飛び出していきます。グラハムの船に便乗し宇宙へ向かおうとするバサラでしたが、邪魔を嫌ったグラハムに船から放り出されてしまいました。一方、出撃を控えたパトロール隊のドックでは、ローレンスが用意したサウンドシステムが、バルキリー全機に取り付けられていました。バサラとライザを乗せたエルマの車は、パトロール隊の基地へと向かいました。バサラはパトロール隊の基地に配備されていたVF-19へ勝手に乗り込み、ローレンスに銀河クジラの前で唄うことを当然のように快諾し、出撃するのでした。
白い銀河クジラを前にしたカリバは反応弾準備を命じますが、思わぬトラブルが発生し反応弾を発射することができないでいました。遅れて現場に到着したグラハムは引導を渡すため、そしてバサラは歌を聴かせるために、白い銀河クジラへと迫ります。
その頃マクロス7では、レイがミレーヌにガムリンがバサラのもとへと向かったことを明かしていました。ガムリンは、惑星ゾラで1枚の写真を頼りにバサラの行方を追っていました。レイは、ミレーヌにゾラに行って気持ちの整理をつけてくればいいと送り出すのでした。、

いまさら マクロス ダイナマイト7 第2話 墓場

第2話 「墓場」

銀河クジラとの接触に成功したかと思いきや、バルキリーが破壊されバサラは宇宙に投げ出されてしまいました。ライザによって救われたバサラですが、意識不明の重体でした。しかしバサラは、意識を朦朧とさせたままエルマの家へと帰り着きます。そして、なにかを探すように、朦朧としたまま森の奥へと歩いていきます。そんなバサラを心配しながら後を追うエルマは、どんな傷をも治すという温泉へと彼を導いていくのでした。
一方、惑星ゾラの衛星軌道上では、本隊が到着した密漁団とパトロール隊が銀河クジラをめぐって激しい戦いを繰り広げていました。実弾の使えないことを見通されたうえに、軍隊並みに統制のとれた密漁団の攻勢は、パトロール隊を次第に劣勢に追い詰めていきます。
またシティ7では、バサラの不在を突いて、サザビーがミレーヌを陥れ、ミレーヌの貞操に危機が迫ります。マクロス7では珍しく、女性の色気が漂う回でした

バサラを欠いた状態で開催されたFire Bomberのライブでメインを張るミレーヌでしたが、不意に演奏を止めてしまいました。気を取り直したミレーヌは、歌詞を間違えたと笑ってごなかすのでした。
その頃、銀河クジラとの遭遇時に宇宙へ投げ出されたバサラはエルザに救出されていましたが、集中治療室での治療が必要な程に容態が悪く、医者は意識が戻る保証はないと告げます。無意識のまま弱々しくグラハムの名を呼ぶバサラに対して、エルザは自分の身体の心配をするよう彼を戒めるのでした。
密漁団への対抗策に威嚇射撃は無意味であるとパトロール隊の隊長に進言するライザでしたが、色よい返事をもらえず苛立ちを募らせていました。そんな彼女に同僚であり銀河クジラの研究者でもあるローレンスが、自分の仕事場へ誘います。自分の仕事場でローレンスは、銀河クジラが発する振動波にこれまでにない異常が生じ、それがバサラの歌に応じたことによるものだとエルザに熱弁を奮います。しかし、エルザはローレンスの意見に対して、銀河クジラはエネルギーの集合体であり、学会でも検証済みだと一笑に付します。銀河クジラが意思を持つ生命体だと考えるローレンスは、昏睡状態のバサラに、録音したバサラ自身の歌を聴かせながら、バサラが再び銀河クジラの前で唄うことを期待していると、意識のないバサラに語りかけるのでした。
家で歌の練習をするエルマのもとに、病院から抜け出し傷だらけのバサラが戻ってきました。意識が朦朧としているバサラはエルマにグラハムの所在について尋ねます。それを聞いてバサラは意識も足取りもおぼつかないまま森の奥へと歩みを進めます。エルマもそんなバサラの後を追うのでした。
シティ7では、元気のないミレーヌを心配するガムリンが、バサラの歌エネルギーが感知されたポイントへ出発しました。レコーディングを終えたミレーヌは、テレビ局のプロヂューサーであるサザビーとの会食に誘われます。バサラがいなくなり元気のないミレーヌに対し、励ますような素振りを見せるサザビーでしたが、その裏にはミレーヌに対す暗い想いがあるのでした。サザビーは乾杯のグラスに薬を仕組んでいました。そのせいで、全身から力が抜けてしまったミレーヌは、サザビーに抱きとめられのでした。
体に力が入らないミレーヌは下着1枚を残して衣服を脱がされ、用意されていたベッドに押し倒されます。そのまま下着姿で迫ってくるサザビーを前に、ミレーヌはかつてないおぞましい感覚を覚えるのでした。

朦朧としたまま森の中を進むバサラは、とうとうその場に倒れ込んでしまいました。そんな彼をエルマは担ぎながら、怪我を治す温泉を目指して懸命に進んでいくのでした。
エルマに担がれたまま山肌を流れる温水に浸かったバサラは、無意識ながらもみずからの力で歩き出します。それを見たエルマは、バサラと一緒に自らも衣服を脱ぎ、バサラと共に傷を治すという温泉に浸かります。怪我が治ったら弟子にして欲しいと改めて願い出るエルマ。バサラの方は、まだ意識がはっきりしない脳裏に、事故直前のグラハムや銀河クジラの姿が浮かんでいました。

密漁団は銀河クジラの群れを目の前にしながら、本隊の到着を待ちわびていました。銀河クジラの回遊速度が衰えたその時、狙ったように密漁団の本隊が到着し、駆けつけたパトロール隊と交戦状態に入りました。軍隊並みに組織化された密漁団に、パトロール隊は苦戦を強いられます。殺傷能力のない武器では密漁団を抑えきれないのでした。
密漁団の攻勢により孤立したライザは窮地に立たされます。そこに突然、銀河クジラから放たれた衝撃波のようなものが、密漁団のバルキリーだけを次々と破壊していきます。

一方、温泉のバサラは、湯治の効能か事故直前の記憶が次第に鮮明となり、自らの意識を取り戻しました。同じ温泉で療養していたグラハムが見守る中、快気したバサラは大自然への感謝を込めるように、自分の歌を捧げるのでした。
傷が癒えた2人とエルザは、グラハムに連れられ森を抜け、荒れ地に辿り着きます。この場所について尋ねるバサラに対し、グラハムは”勇者の墓場”と一言答えるのでした。

マクロス ダイナマイト7 第1話 漂流

第1話「漂流 -wonder-」

TVシリーズ放映終了後から2年余。本作は、TV未放送回(マクロス7アンコール)のリリースからちょうど2年後に発売がスタートした、全4話の新作OVAシリーズでした。今回の舞台はバロータ戦役の終結から約1年後の銀河宇宙です。マクロス7でデビューしたFire Bomberは銀河規模の大スターになっていました。ですが何か冴えない表情のバサラは仲間に置手紙を残して、1人放浪の旅に出てしまいます。第67惑星空域の辺境の星ゾラに降りたバサラは、港町で密漁団とパトロール隊の銃撃戦に巻き込まれ負傷してしまいました。バサラは地元の少女エルマに救われます。エルマの父グラハムは、ゼントラーディの技術で巨人化した寡黙なゾラ人でした。彼は、妻マリアの死の原因となった宇宙生物・銀河クジラへの復讐を目指していました。やがて、惑星ゾラの衛星軌道上には銀河クジラの群れが現れ、グラハムと彼を追うバサラは宇宙へと飛び出していくのでした。VFに乗ったバサラは、銀河クジラに向かって熱唱するのだが・・・。その歌声に応えるかのように銀河クジラが強く発光した瞬間、バサラのバルキリーは破壊され、彼は宇宙に投げ出されてしまいました。

バサラは、鉢植えの花に水をやりながら、1枚の紙片を用意していました。その様子を見つめるグババに向かって、彼は「みんなによろしくな」とだけ言い残して旅立っていきました。着いた先は豊かな海を臨む辺境の惑星ゾラでした。船に揺られて港町に到着したバサラは、波止場で一時の休息を取るのでしたが、偶然にも港の倉庫からバルキリーを盗み出そうとする武装集団と鉢合わせしてしまい、パトロール隊と武装集団の銃撃戦に巻き込まれ、ショックガンで撃たれてしまいました。
シティ7にいるFire Bomberの3人は、たった1枚の紙切れを残して出奔する相変わらずなバサラの行動に、三者三様の表情を見せるのでした。
撃たれたショックから回復したバサラは、撃ち合いの最中にいつものようにギターを片手に熱唱を始めまず。だが、その歌声も当事者たちには届きません。銃撃戦の最中に熱唱するバサラに対して、駆けつけたパトロール隊のライザは歌を止めるよう警告します。だが、誰もバサラの歌に耳を貸そうとしません。武装集団はバルキリーを強奪して逃走し、バサラは、ギターを壊すと同時に怪我まで負ってしまいました。そこに1人の少女が現れました。

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バサラはエルマという少女に連れられ、彼女の家でケガの治療を受けます。そこで介抱されながら、惑星ゾラにまつわる銀河クジラという生物について聞かされます。その銀河クジラとは宇宙を回遊する生物で、宇宙船の動力源となることから高く売れるのだという。そして、クジラを狙った密漁団が回遊時期がになると現れるのだという。エルマの父親であるグラハムが帰ってきたため、バサラは彼女に感謝を告げて家を出ようとしました、治療に使った薬草の効能によって体が動かなくなっていました。そんな中、意識を朦朧とさせながらもバサラは、グラハムの問いにこの惑星が気に入ったと答えるのでした。
エルマは、ギターに綴られていた名前から、自分が助けた青年がFire Bomberの熱気バサラであることを知るのでした。ファンであり大スターのバサラと出会えたことに大喜びのエルマは、惑星ゾラの言葉で、Fire Bomberのヒット曲「PLANET DANCE」を口ずさみながら夕食の用意をするのでした。
壊れたギターを修理するために2人で訪れた村の楽器屋で、バサラはグラハムと銀河クジラの因縁について耳にします。エルマの母親がかつて歌手として活躍していたことも。
目的のギターの弦が手に入らず仕方なく帰路につきます。弦が手に入らなかったバサラに、グラハムは銀河クジラの巨大なヒゲを渡します。訝しんだバサラでしたが、ヒゲが弦として使えることに気づいた彼は、ギターの修理に成功し、その喜びを表現するかのように、即興で「クジラの唄」を熱唱するのでした。
エルマはバサラに向かって、自分を弟子にして欲しいと頼み込みます。母親のようにエルマ自身も歌手を目指しているのでした。そこに突然、密漁団が襲撃を加えます。彼らの狙いは、エルマの母親の形見であるグラハムのバルキリーでした。それは、銀河クジラを追うためにグラハムが用意したものでした。グラハムは、銃撃をものともせずに密漁団を圧倒します。その最中、彼は自らの右肩がうずき出していることに気づきます。それは銀河クジラの到来を告げてるものでした。
銀河クジラの到来を予感したグラハムは、宇宙へと飛び出していきます。バサラもまたバルキリーへ乗り込み、グラハムのあとを追います。そんな2人をエルマは、ただ茫然と見送るのでした。
ゾラの惑星軌道上にはグラハムだけでなく、密漁団やパトロール隊までもが集結していました。そんな彼らの前に、銀河クジラがその姿を現します。巨大な銀河クジラたちを目の当たりにしながらも、グラハムは怯むことなくその群れにモリを打ち込みます。そんなグラハムを娘のライザは必死で止めようとしますが、彼女の声は届きません。バサラは銀河クジラに向かって唄いかけます。その歌声に反応するかのように銀河クジラが強く発光した瞬間、彼のバルキリーが大破してバサラは宇宙に投げ出されてしまうのでした。

いまさら マクロス7 銀河がオレを呼んでいる!

映画 「銀河がオレを呼んでいる!」です。

TVシリーズの放送終了直後に公開された劇場版アニメ作品で、マクロスシリーズとして同時期に展開されていた「マクロスプラス MOVIE EDITION」との同時上映されました。上映時間は約30分で、TVシリーズ本編ストーリー(第38話以降)に連なるサイドエピソードとなっています。

一面の雪原にバサラとファイヤーバルキリーがフォールドアウトしてきたところから物語がはじました。制御不能となったバルキリーは雪原を滑り落ち、ようやく止まったところで機外に投げ出されたバサラは、現地の人に囲まれてしまいました。

話は少し戻って、歌エネルギーという未知なる力の存在を解明するため、Fire BomberはDr.千葉が主導する実験に参加していました。それは、歌が花にもたらす影響を調べるというものでしたが、反応はなくミレーヌの歌声はただ虚しく響くのでした。
ミレーヌに代わってバサラが花へ唄いかけようとした時、彼らの周囲に時空移動が巻き起こり、歌エネルギー探知機から奇妙な声が発せられました。その声に反応してヒマワリが動いたと感じたバサラは、歌エネルギー探知機を手にどこかへ走りっていきました。
辺境の惑星へフォールドしたバサラは、銃を構える村人たちに取り囲まれながらですが食事を振る舞われ空腹を満たすことができました。殺気立つ村人をよそに、室内に飾られていたギターを手にバサラが唄い始めると、屋外に遠吠えのような不気味な声が響き渡り、村人たちはひどく怯えた様子を見せるのでした。
そこにFire Bomberのファンだという少年ペドロが現れ、バサラに歌をせがみます。ひとまず彼に対する嫌疑は収まったものの、村人たちの沈痛な面持ちは変わりません。彼らは20年をかけてバルナジウムという鉱石の採掘に挑み続けていたが、いまだ成果を上げられてはいませんでした。
村人たちは山から聞こえてくる声のような音を「呪いの遠吠え」と言い「化け物」の存在を愚痴りながら、酒を片手にくだを巻くのでした。そんな中、長老格のミゲルの号令により、村人たちの夜の集まりはひとまず解散となりました。
ペドロの家を訪れたバサラに、ペドロの母親のマルガリータは、同世代の友人がいないことや、死んだ父親に似て音楽が好きなことなど、息子の置かれた境遇を説明するのでした。
その頃、謎の声を追ってマクロス7を飛び出していったバサラを追って、ミレーヌ、レイやビヒーダと共に同行したガムリンらはバサラが向かった辺境の惑星へとフォールドするのでした。
猛吹雪の屋外では「呪いの遠吠え」が響き渡り、ペドロもまた恐怖に震えていました。しかし、バサラはそれが呪いなどではなく、心に響く声であると優しくペドロに言い聞かせるのでした。
バサラはペドロを連れ出し、ファイヤーバルキリーで吹雪く夜の雪山へと向かっていきます。その道すがら、ペドロは亡くなった父親が発見したという、不思議な種をバサラに見せる。その時、歌エネルギー探知機が再び謎の声を捉えます。
バサラたちは謎の声を手掛かりに、吹雪の中を進み続けていた。だが、その声が途絶えた次の瞬間、何者かの攻撃がバサラのファイヤーバルキリーを襲う。
唄うことで攻撃に応じるバサラだったが、そんな彼の前にゼントラーディのものらしきバトルスーツが姿を現す。そのバトルスーツは、奇妙な音を発しながら再びバサラに襲いかかります。バトルスーツはカラフルな煙幕を上げながらただバサラを追い回すだけで、なぜか攻撃をしてきません。
バサラがバトルスーツと接触していた同じ頃、ミレーヌたちはバサラが向かった辺境惑星の周辺宙域にデフォールドしました。そこで歌エネルギー探知機があの奇妙な声を捉えるも、バサラがいる正確な位置の特定には至りませんでした。そして、いきなり大きな歌エネルギーを感知してしまったことで、レイたちの持つ探知機がオーバーヒートしてしまいました。それほどの巨大な歌エネルギーを感知しながらも、レイたちはいまだバサラの所在地を特定することはできないでいた。
雪原にバルキリーを降ろしたバサラは、そこでペドロをコクピットから降ろし、自らも生身の姿でバトルスーツと対面します。そして、心のままに熱唱し始めるのでした。
一方のバトルスーツもまた動きを止め、バサラの歌に聴き入る。やがてバトルスーツ「クアドラン・キルカ」の中から巨人サイズのゼントラーディ女性が姿を現しました。
彼女はまるでバサラに対抗するかのごとく、ベースギターを片手に唄い始めます。バサラもこれに応じ、両者は対抗意識を燃やしながら互いに唄い続けます。

バサラたちの歌は異常スピリチアとしてバロータ軍はに感知されていました。ゲペルニッチはその詳細を確かめるため、新戦力のナッターバルゴと共にガビルとグラビルを現地に向かわせました。

バサラと歌合戦を果たしたのはゼントラーディのエミリアでした。歌を交わし合った2人の間には、確かな友情が芽生えていました。歌合戦の後、バサラとペドロはエミリアの屋敷を訪れていました。幼い頃、リン・ミンメイに影響され歌手の道を志したエミリアは、歌の修行のため山に籠っていたのでした。
そこで2人は、村人が忌み嫌う「呪いの遠吠え」の正体がエミリアの雪山で行う発声練習であることを知ります。エミリアは、バサラとの歌合戦に敗れたことで少し自信を失いったと話します。そんな彼女にバサラは歌に勝ち負けなどなく、エミリアの歌が心に響いたと励ますのでした。
3人は穏やかな時を過ごしていましたが、そこにプロトデビルンが現れ優しい時間は終わりを告げました。バトルスーツを身にまとい出撃するエミリアを追い、バサラもまたファイヤーバルキリーのもとへ向かいます。
戦闘が始まり、エミリアはガビルらに向けてミサイルを放ちますが、そのミサイルを、バサラが両者の間に割り入り全て受け止めてしまいます。そしてバサラは戦おうとするエミリアを制しながら、いつものように唄い始めるのだった。あくまで歌の力だけで強大な敵に立ち向かう、そんなバサラの姿にエミリアは驚嘆するのでした。
バサラの歌はガビルたちを圧倒していきますが、伏兵として潜んでいたナッターバルゴにペドロが捕らわれてしまいます。機械化されたナッターバルゴにはバサラの歌が通じず、彼も機体をグラビルに捕らわれ窮地に陥ってしまいました。
そんなバサラの危機をエミリアの歌が救います。彼女の歌に敵が動揺した隙に、グラビルの手から逃れたバサラはペドロを救出しました。
2人に押され気味のガビルとグラビルは、ナッターバルゴを合体することで、さらに凶悪な「ガビグラゴ」となるのでした。その凄まじい力は一瞬で周囲の雪を溶かし、雪解け水は大洪水となって麓の村に襲いかかります。
大洪水が迫り村が混乱に包まれる中、ペドロの帰りを待つマルガリータとミゲルはその場に留まろうとする。一方、歌で対抗するもガビルに圧倒されていたバサラとエミリアのもとには、ようやくミレーヌたちが到着しました。
ミレーヌたちの協力と、ガビルらが三位合体のタイムリミットを迎えたことで、形勢は一気に逆転しました。さらにガムリンの提案で、エミリアは突撃してきたガビルを山にぶつけることで大洪水の流れを村から逸らすことに成功しました。
村を救ったものの大洪水に呑み込まれてしまったエミリアでしたが、心配するバサラをよそに、彼女は元気な姿を見せるのでした。

無事にペドロと再会したミゲルは、ペドロの手にの中で種が芽吹いていることに驚嘆の声を上げるのでした。亡くなったペドロの父親が持ち帰ったその種は、2000年間も氷に埋もれていたという銀河コスモスの種だったのでした。レイたちは種が芽吹いたのは、歌の持つ不思議な力が関係しているのだと推測します。
また、バサラはエミリアとミレーヌが姉妹だったと知らされ驚きの表情を見せるのでした。
エミリアやペドロそして村人たちに見送られながら、バサラたちはマクロス7船団へと帰っていくのでした。

いまさら マクロス7 アンコール2 どっちが好き?

アンコール 2 「どっちが好きなの?」

マイクローン化による影響で病を患い死期が迫っていると思い込んだミリアは、ミレーヌを呼び出しバサラと結婚するよう勧めます。困惑するミレーヌをよそに、自らバサラの気持ちを確かめに向かうのでした。ミレーヌはマックスに相談し、できれば彼からミリアに釘を刺してもらおうとしますが、反対に父からもバサラとガムリンのどちらが好きなのかを訊かれて返答に窮してしまうのでした。
自分の気持ちと向き合うため、ミレーヌは2人と初めて出会った日のことを振り返ります。このシーンでは、ミレーヌがFire Bomberに加わる経緯が描かれています。
一方のミリアは、ガムリンの新たな縁談を取り付けバサラとの面会も終えていました。これで思い残すことはない、とばかりにスピーカポッドを装備したVFで宇宙空間に飛び出し、マクロス7船団へ向けて熱唱し始めるのでした。そこにバサラたちサウンドフォースやガムリンも加わり感極まるミリアでしたが、彼女が患っていたのはただの風邪で、唄い終えた彼女はすっかり元気を取り戻していたのでした。
最後はビヒーダの「どっちが好き?」で物語は締められるのでした。彼女も実はミレーヌの恋愛模様に興味津々だったということでした。

体調を崩してベッドに伏せているミリアは、コンピューターの診断結果からマイクローン化の影響で自らの死期が近いと勘違いしていました。そして、思い残すことが無いようにとばかりに、ミレーヌを呼び出しいきなりバサラと結婚するよう勧めるのでした。思いがけない発言に面食らうミレーヌは、かつてミリア自身が縁談を勧めたガムリンの名前を出すのですが、ミリアは自身の結婚生活を省みながら結婚相手はエリート軍人でない方が良いと説くのでした。そしてバサラが持つ奔放さや野生味を高く評価し、ミレーヌに結婚相手としてバサラを推すのでした。
母親の突拍子もない申し出に対応を弱っているミレーヌを置いて、ミリアはバサラの気持ちを確認しようと、立ち去っていくのでした。
ミレーヌはミリアの行動を監視しバサラと接触しないよう、マイケルに命じます。そしてミリアの行動を抑えてもらうため、マックスに相談を持ちかけました。結婚はまだ時期尚早と考えるマックスは、ミリアへの口添えを約束すしますが、意中の相手がガムリンなのかバサラなのか問うのでした。父からの意外な質問にミレーヌは、答えに詰まってしまうのでした。
バサラとガムリンのどちらが好きなのか。マックスからの質問に答えを出せなかったミレーヌは、ガムリンとの奇妙な巡り合せについて振り返ります。母ミリアに無理やり進められたお見合いですが、突然の戦闘でガムリンが負傷してしまい、見舞いに行った病室での初顔合わせでした。バサラとの出会いは、アリス・ホリディの歌を目当てに街頭のモニターの前へ向かった時のことでした。ミレーヌは、側にいたバサラの服を誤って汚してしまうのでした。バサラに謝罪しながらもトラブルも原因がグババにあると弁明するミレーヌに対して、バサラは服を汚されたことについては気にする様子を見せませんでしたが、グババへ責任転嫁する物言いに対しては揶揄する口ぶりを見せるのでした。
あくる日、ベースを担当する4人目のメンバーを募集しているFire Bomberのもとに、参加を希望するミレーヌがやって来ました。先日出会ったバサラがバンドのメンバーだったことに驚きながらも、ミレーヌはレイたちの前でテストを兼ねた演奏に挑みます。そのサウンドを認められ、彼女は新たなメンバーとしてFire Bomberに加入したのでした。
そんなことを想い起していたミレーヌのもとに、マイケルから凶報がもたらされます。ミリアはバサラを呼び出し、ミレーヌとの結婚を迫ったのでした。この提案には、さすがのバサラも困惑するのでした。
ミリアがバサラと会っている現場へと向かうミレーヌは、その道すがらガムリンと出くわします。そこでガムリンは、申し訳なさそうに、ミリアに見合いをさせられたことを告げるのでした。ガムリンの見合い相手はブリッジオペレータの美穂でした。この話をまとめようと張り切るミリアは、2人に結婚の素晴らしさを力説したとのことでした。
ガムリンは、この縁談の背景にはミレーヌの気持ちが離れてしまったせいなのかと思い悩んでいました。しかし、ミレーヌはそれをすぐに否定し、彼は安堵するのでした。
愛娘とバサラの結婚を推し進め、一方のガムリンに縁談をセッティングし、一息ついたミリアは、やり残したことを完遂するため、バルキリーに乗り統合軍の格納庫へと向かいサウンドブースターを持ち出すのでした。
彼女は最期の思い出づくりにと、船団の人々への感謝を込めた「LIGHT THE LIGHT」を熱唱すます。その姿はマクロス7船団全てのモニターに強制的に中継されるのでした。
体調不良のミリアは、原因がマイクローン化の影響によるもので自らの死期が迫っていると思い込んでいました。そのせいで破天荒な行動をとっていたのですが、彼女を診断したDr.千葉によると彼女はただ風邪をひいているだけなのでした。
駆けつけたガムリンやサウンドフォースもまた、ミリアと共に唄います。そのおかげか、唄い終えたミリアの体調はすっかり回復していたのでした。
ミリアは協力してくれたバサラやガムリンに感謝の気持ちを伝えます。その様子をモニタで見ていたミレーヌでしたが、そこに「バサラとガムリンのどちらが好きなのか」という、ビヒーダからのまさかの質問を受け、またもや動揺するのでした。

いまさら マクロス7 アンコール オンステージ

アンコール 「オン ステージ」

TV放送終了からおよそ3ヶ月後にリリースされた「マクロス7アンコール」中に収録された、TV未放映話2篇のうちのひとつです。TV放映分との時系列は特定されていません。
人気絶頂のFire Bomberを特集するTV番組が放送されました。その内容はバサラ、レイ、ビヒーダの過去に言及したもので、Fire Bomber結成に至る物語が再現ドラマで描かれていました。始まりはレイと幼いバサラの運命の出会いであり、そこからの辛く険しい日々を経て彼らのサウンドが人々に認められるまでがドラマチックに展開されていました。ですが、その劇的過ぎる内容にはゲストとして招かれたアキコも言葉を濁しかありませんでした。
一方のバサラたちは、自然とビルの屋上に集まりセッションを開始するのでした。いつしかその演奏は道行く人々の耳にも留まり、ビルの周辺は騒然として行きます。そんな中で1人遅れて合流したミレーヌは、バサラたち3人の妙な連帯感に疎外感を覚えるのですが、正真正銘のFire Bomberの一員として、演奏に加わっていくのでした。

留まるところを知らないFire Bomberの人気にあやかり、彼らの魅力に迫るTV番組が放送され、アキコはそのゲストに招かれていました。番組の話題はレイの過去から始まります。レイは、かつて統合軍のエリート部隊であるピンクペッカー隊に所属していましたが、ゼントラーディとの戦闘において同僚で親友でもあったステファンを失ってしまうのでした。戦いの虚しさを痛感させられたレイは軍を去り、自暴自棄となり放浪の旅を続けていたのでした。そんな中、彼は熱い瞳を持つ少年時代のバサラと運命的な出会いを果たすのでした。
このレイとバサラの出会いを描いたドラマについてアキコはコメントを求められるのだったが、確証を持てない内容のため曖昧な返事を返すだけでした。もう1人のゲストである音楽評論家のブリシコピッチは、この出会いからレイとバサラは家族のような関係にあり、2人は共に暮らしてきたのだと語るのでした。
ライブの打ち合わせをするためバサラを探していたミレーヌは、料理に精を出すレイにバサラの居場所を尋ねるます。ですが、彼の行方はレイも把握していないのでした。
番組の再現ドラマはレイと幼いバサラの過酷な旅へとシーンを移します。演奏しながら街を渡り歩いたレイとバサラでしたが、彼らは人々には受け入れられず、行く先々で迫害を受けていたのでした。旅の最中に大道芸師のビヒーダと出会ったレイは、彼女の動きに演奏家としての才能を感じ取り、その半年後ビヒーダはレイたちの仲間に加わったのでした。再現ドラマでビヒーダの過去が描かれていた頃、現実の彼女はビルの屋上で黙々とドラムを叩き始めるのでした。
再現ドラマは続きます。レイが交通事故に遭ったため3人は音楽活動の休止を余儀なくされました。重くのしかかる治療費などを考えたレイは、幼いバサラの将来を危惧し、彼を施設に預けようとしました。ですが、バサラの共に唄い続けようとする頑なな姿勢に感銘を受けたレイは、再び2人で音楽の道を歩んでいくことを誓うのでした。
幼いバサラは懸命に唄いつ続けるますが、人々は彼の歌に耳を傾けようとはしませんでした。生活の糧を得る手段がなく空腹で苦しむバサラに、心優しいパン屋の店主がパンを施そうとします。だが、バサラは同じように飢えていたビヒーダを救うため、自らのギターと交換により多くのパンを譲ってくれるよう頼むのでした。パン屋の店主は、仲間を想うバサラの気持ちに胸を打たれ、ギターのストラップだけを預かると共に、これからもパンの無償提供を約束するのでした。パンを提供する店主は、初めてバサラたちの歌を認めてくれた、ファン第1号でもあったのでした。
この街を出る際、バサラはパン屋の主人へのお礼にとしてギターとストラップを置いていったといいます。番組を見ながらこのエピソードに触れた美穂とサリーは、バサラたちの苦労を偲び感動するのでした。
番組はスタジオへ戻され、今度はビヒーダの話題になりました。その頃ビルの屋上では、ドラムを叩き続ける現実のビヒーダの元にバサラが合流し、2人はごく自然にセッションを始めました。
一方のスタジオではバサラの出自が話題となっていましたが、誰一人としてその詳細を知る者はいませんでした。番組は、バサラが幼い頃に過ごしたと言われる街へ中継を飛ばします。バサラが育った山裾の街を訪れたレポーターのジェシカは、万年雪が残る厳しい自然に晒されたこの街で、少年時代のバサラはギターを片手に山へ向かって唄い続けてた語ります。取材班は現地の公共施設を中心に、バサラの生い立ちに関する情報を探し、かつてのバサラを知るという1人の老人と接触することに成功し、貴重な情報を得ることができました。
バサラを探すミレーヌは、レイも見失ってしまいましtが、当のレイはビルの屋上で演奏するバサラやビヒーダと合流していました。いつしか3人が奏でるサウンドは、道行く人々の耳にも届き、ビルの前には、いつしか大勢の人だかりができていました。
バサラたちのセッションの様子は番組中のスタジオにも届けられました。アキコは中継される彼らの様子を眺めながら、今そこにい彼らが、そのままのFire Bomberであると語るのでした。
ようやく3人と合流したミレーヌは、今回のゲリラライブのことを聞かされていないと文句を言います。レイは、予定していたわけでもなく偶然に集まったのだと弁明しますが、ミレーヌは、共通の思いに浸っている3人の雰囲気を感じ取り、疎外感を覚えるのでした。しかし、大勢の観客を前に気を取り直し、Fire Bomberの一員としてゲリラライブに加わっていくのでした。