いまさら マクロス プラス 第1巻

第1巻です。

惑星エデンの砂漠地帯にあるニューエドワーズ・テストフライトセンターでは「スーパー・ノヴァ計画」による次期VFの試作競争が行われていた。移民惑星での叛乱や異星種族との紛争に備え、超空間フォールド航行が可能で、単独で敵中枢部への侵入・攻撃が可能な戦闘機の開発を目指すものである。

ゼネラル・ギャラクシー社のガルド・ゴア・ボーマンは、次期主力戦闘機候補YF-21の仕上がりにおおむね満足していた。ゼントランと地球人の混血である彼は、強靭な肉体と明晰な頭脳をもち、このYF-21の設計主任およびテストパイロットとして開発の中心的なポジションにいた。先進的な全操縦系とFCSに脳波コントロール(BDI)を採用したこの機体であるが、開発はスケジュールどおり順調に進捗してあり、「スーパー・ノヴァ計画」主任であるミラード大佐をはじめとする軍の審査員に良好な印象を与えていることに手応えを感じていた。競争相手のYF-19は、テスト中の事故が相次ぎ4人のパイロットが病院送り、2人が棺桶入りしており、機体は工場で修理中。スケジュールは遅延している。このような状況もあり、パイロットとして、開発主任として、ガルドには試作競争に勝つ絶対の自信があった。

機を降りたガルドは、会議室にむかった。会議室内に入り、簡単に試験結果を報告する。そして、そこで彼は競争相手YF-19の新たなテストパイロットに出会った。ガルドは、その新任パイロットの名を知っていた。イサム・ダイソン。7年前まで親友だった男である。

イサム・ダイソンは、「ロイ・フォッカー賞」を3度も受賞した腕利きのパイロットだが、軍の規律には無頓着であり、「パイロットをやれなくなるから」という理由で昇進を断る変わり者である。前任の辺境星系では、独断的かつあまりにもアクロバティックな戦闘で批判を受け、このエドワーズ基地に「左遷」させられていた。気が短く、ミラード大佐を交えた初会議の席で、ガルドの挑発に乗せられて机のモニタを壊してしまう。シミュレータによる訓練もおざなりで、機械を壊して早々に女性スタッフのルーシーをデートに誘って街に繰り出してしまう等々問題行動が目立つ。

イサムとガルドは共に惑星エデンの出身である。二人はこの星で育ち、大空への夢を共有していた。7年前の、忌まわしい出来事はイサムとガルドの友情を引き裂いたばかりでなく、二人の共通の幼馴染のであるミュンという少女の心にも深い疵痕を残していた。

ミュン・ファン・ローンは、歌手を夢みる少女だったが、7年の歳月に彼女は変わっていた。ミュンは、歌とともにエデンに帰ってきたが、それは歌手としてではなく、バーチャロイド・アイドル、シャロン・アップルのプロヂューサーとしてであった。そして、運命に導かれたかのように、3人は、星の丘で再会した。しかし、ガルドはイサムに対して敵意を露わにするのだった。

あくる日、YF-21の模擬空戦試験が行われた。ガルドはYF-21のパイロットとして、イサムはチェイサー(画像記録役のVF-11)のパイロッットとしてである。YF-21とガルドはドローンからのハイマニューバミサイルの攻撃を圧倒的な機動力で躱していく。(http://macross-matome.net/wp-content/uploads/2016/08/3d16461248018fa4f5e246079abe1eba.gifが参考になります。)引き続いて背後からのドローンによる攻撃が行われたが、これもバトロイド形態に変形したYF-21は難なく排除していいく。しかし、後1機というところで乱入してきたイサムのVF-11に心を乱したガルドとYF-21はコントロールを失い墜落していく。

GERWALKに変形したイサムのVF-11は、YF-21を下から支えて墜落を回避することに成功した。平常心に戻りYF-21のコントロールを回復したガルドがふと「・・・この状態でYF-21にダウンフォースを発生させたら・・・」と思考した時、機体が反応し、イサムのVF-11を地上に叩きつけたのだった。

幸いイサムは無事だった。ガルドは「すまん。事故だよ」と謝罪するのだが、二人の仲はより緊張感が高まるのであった。

 

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