いまさら 超時空要塞マクロス 第20話 パラダイス・ロスト

第20話「パラダイス・ロスト」です。避難民5万6千人の受け入れの手を差し伸べてきたオンタリオ自治区を戦闘でクレーターに変えてしまったマクロス。「悲しいかな。これって戦争なのよね」というあの有名なセリフが脳裏に浮かんだのは私だけでしょうか。

完成したばかりの機器の運用が難しいのは、アニメの世界でも現実の世界でも同じです。”想定外”は起こるものです。結果として、一つの都市を消滅させてしまったマクロスに対し、地球統合政府と軍司令部は補給完了後24時間以内の地球外出撃を命じます。もちろん、避難民の下船はみとめられていません。結果として、カムジンの攻撃はマクロスを地球から追い出すことに成功した訳です。

一方、ゼントラーディ側の動きですが、マクロスの全方位バリア暴走の記録映像を見て、ボドル・ザーは、それを新兵器と判断します。新兵器の登場(誤認ですけど)と友軍の苦戦をかんがみてブリタイを地球に派遣することになりました。ブリタイは与えられた1200隻からなる艦隊(アドクラス艦隊)を引き連れ、地球方面の戦いに復帰します。

地球外への出撃と言えば聞こえが良いですが、実際は強制退去命令です。出発への期限が迫るマクロスでは、補給作業が急ピッチで進められています。その慌ただしさの中、一条君は、柿崎の遺族に宛てた手紙を書いています。自然と目に涙があふれます。気分転換に中尉に昇進し小隊長となるマックスと散歩に出かけますが、気分は晴れません。一条君も中隊長になりましたが、補充された経験不足の新兵でこれから戦闘に赴くと思えば、そりゃ気は重いでしょう。

「青い風」の3人組は諜報活動を終え、帰還の指示を待っています。鹵獲したリガードを修理しながらの、自炊生活です。料理の腕も向上しているようです。月の裏側に集結したブリタイ艦隊からの帰還命令を受け、ミンメイ人形をはじめとする「文化」を象徴するさまざまな品と情報をたずさえて帰艦します。3人の報告を受け、ブリタイ司令は何か新しい企てを進めるようです。そして、お約束ですが「青い風」の3人は提出物以外にも多くの「文化」(を示すもの)を持ちかえっていました。彼らのもたらした珍しい品々と情報は、下級兵士の間ですぐに広まっていくのでした。

ブリタイ司令たちが「青い風」が持ち帰った「文化」に衝撃を受けていたころ、マクロス乗組員と非難している民間人の間にも、グローバル艦長が伝えた地球統合軍の命令の衝撃が走っていました。もはや厄介者でしかないマクロスは、艦内に民間人5万6千人をかかえたまま、ミンメイちゃんの歌と共にふたたび宇宙に発進してゆくのでした。